魔法猫たちの連携狩りと、レオへの贈り物にゃ!
魔法に目覚めた猫たちの力は、ただ野菜を育てるだけにとどまらなかった。キラの鋭い観察眼は、町を囲む広大な森から、より良質なタンパク質を確保する「新しい狩りの形」を導き出した。
「いいか、力任せに追うな。獲物の動きを先読みし、個々の魔法を繋ぎ合わせるんだ」
キラの指示のもと、猫たちが動き出す。以前は一匹で獲物を追っていた彼らが、今はまるでひとつの生き物のように連携を始めた。風を操る猫が逃走経路を封じ、冷気をまとった猫が地面を凍らせ、土を操る猫が根を壁にして追い込む。魔法を繋ぎ合わせることで、彼らの連携は熟練した狩人をも凌駕するレベルに達していた。
りなもまた、木々の枝を操って獲物を確実に包囲網へと追い込む大役を担っていた。彼女の魔力は、狩りの最中であっても獲物を必要以上に傷つけないよう、最小限の力で制御されている。
見事に仕留めた獲物を口に咥え、キラとりなはレオの元へと駆け出した。
「レオ! 見て、今日の収穫だよ!」
キラが獲物を置くと、それを見たレオは目を丸くして驚き、すぐに破顔した。
「お前たち……こんな大きな獲物を捕まえてきたのか!? しかも、こんなに綺麗に狩って……!」
町のあちこちでも同様の光景が広がっていた。誇らしげに獲物を持ち帰る魔法猫たちを、住民たちは涙を流して歓迎した。「魔法猫たちが、俺たちの暮らしを支えてくれるなんて……!」と、レオをはじめとする住民たちは、猫たちを抱きしめ、感謝の言葉を惜しまなかった。
キラは、レオと嬉しそうにじゃれ合うりなを眺めながら、満足そうに目を細める。
(軍勢などという無機質なものじゃない。これは、家族としてこの町を豊かにしようとする、精一杯の贈り物だ)
獲物を分け合い、町中に温かなスープの香りと猫たちの喉を鳴らす音が満ちていく。狩りという日常の営みを通じて、猫と人はより深く絆を育み、この町は確かな繁栄への階段を駆け上がっていた。




