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『猫豆(ねこまめ)』の誕生と、爆発する栄養にゃ!
レオがこの戻し豆を駐屯地の厨房へ持ち込み、キラの教え通りに川魚の出汁やハーブと一緒にじっくりと煮込むと、騎士団の兵舎には未だかつてない濃厚で香ばしいスープの香りが立ち上った。
「美味い……! なんだこの豆は! 腹の底から力が湧いてくるぞ!」
「いつもなら訓練の後半で限界を迎えるのに、今日はどれだけ剣を振っても、全く息が切れない!」
人間たちの市場で「食べられない雑草」と捨てられていた大豆は、キラの『乗算の栄養学』によって、人間を芯から健やかに動かす最高のエネルギー源へと変貌を遂げた。
猫たちがもたらしてくれたこの奇跡の豆を、レオや騎士たちは親愛と感謝を込めて『猫豆』と呼ぶようになった。
「猫豆のおかげで、冷害の飢えを乗り越えられるぞ!」
人間たちの間に、爆発的な歓喜と安心感が広がっていく。




