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見出された奇跡の食材――『野生の大豆』にゃ!
「総大将! 東の農村のさらに奥、冷害で枯れ果てたと思われていた荒れ地に、妙に生命力の強い『硬い豆の雑草』が一面に生い茂ってますぜ!」
カラスたちからの報告を受け、キラはトコトコと調査に向かった。
そこにあったのは、人間たちが「固くて消化に悪い」「家畜の餌にもならない」と見捨てて放置していた、野生の『大豆』の群生だった。
前世の農学と栄養学の知識が、キラの脳内でバチバチと音を立てて繋がる。
(大豆……! まさかこの異世界で、これほど純度の高い植物性タンパク質と炭水化物の塊に出会えるとはな。人間どもは、この豆の『本当の扱い方』を分かっていないだけだ)
大豆はそのまま食べれば硬く、消化吸収率が著しく低い。だが、適切な『熱管理』と『加工』を施せば、それは「畑の肉」へと変貌する。
キラは肉球で大豆の莢をポンポンと叩き、ボス猫たちに大量に回収するよう命令を下した。




