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見えざる足跡と、レオの疑問にゃ!
冷害の峠は越えたものの、街の食糧事情は依然として厳しいままだった。特に、騎士団の過酷な肉体訓練に耐える見習い騎士たちにとって、肉不足によるスタミナ低下は深刻な問題となっていた。
そんな中、レオの部屋の窓辺には、奇妙なことに「定期的に、完璧な下処理が施された極上の川魚」が置かれ続けていた。
「また置いてある……。骨が一本残らず抜かれていて、不思議と泥臭さが全くない。これを食べると、次の日の訓練でどれだけ動いても、不思議と体が軽いんだ」
レオは、香ばしく焼けたハーブ川魚のフィレを口に運びながら首を傾げた。
騎士団の先輩たちは「幸運の妖精の仕業か?」と笑うが、レオの胸にはある一つの疑問が芽生えていた。これほどまでに親切で、かつ緻密な下処理がされた極上の栄養源を、一体誰が、何のために自分の元へ届けているのだろうか。
(誰なんだ……? 毎朝、俺が起きる前に、足音も立てずにこれを置いていくのは……)




