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『りな』の初めての御馳走(信頼の芽生え)にゃ!
「にゃ〜お(りな、最初に食べてみろ)」
キラは一番柔らかく、骨を綺麗に抜いた魚の身をりなの前に差し出した。
りなは大きなお耳をぴこぴこと動かしながら、恐る恐るその黄金色に焼けた魚の身をペロリと舐めた。その瞬間、彼女の綺麗な金色の瞳がこれ以上ないほど輝いた。
「み、みゃうぅ……っ!」
夢中で食べ進めるりな。川魚の豊富なオメガ3脂肪酸、そしてハーブのビタミンが、りなの小さな体に極上のエネルギーとして細胞に行き渡っていく。
(よし。泥臭さは完全に中和され、完璧な栄養食になったな)
食べ終えたりなは、お口の周りを丁寧に舐めると、大満足のアイグレシア(幸せ感)に満たされ、キラの白いフワフワな胸に「すりすり」と、これまで以上に深く体を預けてきた。
「みゃう(お兄ちゃん、世界一美味しいの……)」
自分を絶対的な保護者として全幅の信頼を寄せてくるりな。キラは悪い気がするはずもなく、優しい笑顔で彼女の背中を肉球でトントンと叩いてやるのだった。




