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王都の選択と、賢者たちの降伏にゃ!
「芽が出ないだと……? 植え付けに失敗したのか、それとも我々の土壌が悪いのか!」
王都の賢者たちは、猫豆の「栽培」に躍起になっていた。何度も植え、何度も失敗し、しまいには「あの町には我らの知らぬ特別な儀式があるのでは」と、怪しげな推測まで立て始める。
老宰相は深く椅子の背にもたれかかり、苦渋の決断を迫られていた。
支配をもくろんだはずの豆は、ただただ食べるだけで消えていく。そのたびに、自分たちが決してその地には届かないという事実だけが突きつけられる。
「これ以上の敵対は、我が国の食の基盤そのものを危機に晒すだけだ。……認めざるを得まい。あの町は、我が王都と対等、いや、それ以上の価値を持つ独立した地であることを」
傲慢な王都が初めて他者に対して屈し、正式な使節団を編成して「取引」を求めた瞬間であった。




