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楽園の団欒と、未来へ繋ぐ豆の贈り物にゃ!
特使たちの馬の蹄の音が遠ざかり、広場には再び、いつものポカポカとした平和な春の空気が戻ってきた。
「ふぅ、今回も平和に撃退できたね! はい、みんな、お疲れ様。特製カツサンドだよ!」
ニナがニッコニコの笑顔でお腹を労りながら、山盛りのご馳走をみんなに配り始める。
「さすが総大将! あの特使の慌てよう、お腹が痛いくらい笑えましたぜ!」
レオも「俺たちの強さを見せるまでもなく、総大将の一言と、あのトカゲ肉だけで十分だったな」と頼もしく笑った。
人間と猫たちの温かい笑顔の中心で。
キラは、大きなリボンを揺らしながら「お兄ちゃん、今日も世界一カッコよかったですの!」と全幅の信頼を寄せてくる愛おしいりなを、フワフワな体で優しく抱きしめる。
(王都がどれほど欲をかこうとも、この楽園の富も、ニナのお腹の新しい命も、りなのこの笑顔も、決して渡さない。渡すのは加熱処理済みの豆だけだ。何も言わずに渡せば、勝手に土に埋めて「なぜ芽が出ないんだ」と頭を抱える姿が目に浮かぶな……)
キラは、何も知らずに宝物を持ち帰る特使たちの愚かさを思い、至高の満足感と共に目を細めるのだった。




