C君のイミテーション
A「どうだ!このダイヤモンド、4000カラットだぜぇ!」
F「4000カラット?ちょっと見せろ」
A「直接触るな!手垢が付く!」
F「分かったよ、うるせぇ奴だな・・・ほれ、手袋付けたからいいだろ?」
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F「・・・」
A「どうした?」
F「最大の天然ダイヤモンドは確か3106カラットで、しかも原石だ。これはカットされているだろ?元は6000カラット以上あってもおかしくない・・・」
A「・・・偽物と言いたいのか?鑑定士も本物だと言っていたぞ!」
F「最近は合成ダイヤモンドも製造技術が発達して、肉眼じゃ識別ができない状況だ。お前、誰から買った?」
A「Cからだ。怪しいと思ったんで鑑定士に確認してもらったんだが・・・」
F「暫く預かってもいいか?調べてみる」
A「・・・調べてくれ・・・」
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F「蛍光紫外線分析の結果、不純物が少なすぎる。したがって、合成ダイヤモンドだ」
A「何だと!偽物か!」
F「それは違うな」
A「???」
F「組成的には天然ダイヤモンドと全く同じだ。例えば、体外受精で生まれた子、つまり自然では生まれなかった子を偽物の人間って言うか?」
A「・・・」
F「いくらで買ったか知らないが、これは偽物じゃない。それでいいじゃないか」
A「納得できないぞ!」
F「勉強代だ。諦めろ」
A「・・・」
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R「Aがお前に偽物を掴まされたとか、また騒いでいるぞ」
C「偽物じゃないよ。組成的には天然物と全く同じだからね」
R「だけど、天然物と同じ値段で売ったんだろ?」
C「商品の価格は最終的には需要で決まるのさ。それでいいじゃないか」
R「まぁな。しかし、所詮炭素の結晶に過ぎない物を・・・バカバカしい」
C「そういう間抜けを相手に暫く儲けさせてもらうよ」




