桜町について
さて、ここで物語の舞台になっている桜町について解説しておきます。
桜町は地球の何処か、たぶん日本列島の何処かにある地域です。
地域と言っても、そこは地球のミニチュアで、我々の経済社会の影響を受けますが、我々の社会は桜町の影響を受ける事はあり得ません。ここには200世帯以上の住民が暮らしていて、そのうちの193世帯が野球チームに所属しています。この野球チームは警察的機能も有する一種の共同体になっていて、地域の自治を担っています。
桜町には8つの町内会があり、お互いに反目したり連携したり、結構複雑な力学が作用しています。
桜町に暮らす住民は原則球体で、中には直方体や四次元等のイレギュラーもいますが、全て手足や鼻耳はありません。眼だけはありますが黒目がなく、眼の形だけで感情を表現します。また、全身に自らが所属する世帯の国旗を纏っています。この国旗は、親から子に家の主権が移る際に変わります。得てして子は親を殺して世帯の主権を奪いますが、我々の社会ではこれを革命と言います。
また、言語は何故か日本語で統一されている様です。
大部分の世帯が所属する野球チームは、創設時のメンバーの内、強力な打撃力を有する5人(A、B、C(Twを継承)、F及びR(Sを継承))で理事会を構成し、この5人から代表(A)が選ばれます。各理事には議案に対する拒否権があり、この結果理事会で肝心な事柄が全然まとまらなくなるのですが、そうでもしないと理事同士の大ケンカになるので必要悪になっています。
また、理事会の下に執行部があり、ここは理事以外のレギュラーメンバー(G、J等)で構成されています。
桜町は我々の社会の縮図です。しかも、我々より合理的に問題解決をする事も多々あり参考になるのですが、如何せん我々には桜町を直接観察する事ができないので、不毛な試行錯誤をしなければなりません。




