ローザベルの決断
翌朝。
「お嬢様、おはようございます。」
侍女のリーナが声をかける。
「おはよう、リーナ。早速で悪いのだけど、私明日から王都に向かおうと思うの。
だから、荷造りをお願いしてもいいかしら?」
「もうお戻りになるのですね。畏まりました。荷造りと明日からの馬車の手配をしてまいります。」
「ありがとう。よろしく頼むわ。」
リーナは一礼して、部屋から出ていく。
さぁ、さっそく王都に向かうけれどとりあえず今日は挨拶かしらね。
急に出ていくことになったもの。
街にでて、見回りがてら挨拶しにいこう。
王都にいったら、アリアンヌ様のところ行く前に、父に領地の様子も報告しておきたいし。
こうしてローザベルは王都に向かう準備を始めた。
ーーー
それから数日後。
ローザベルは無事に王都へたどり着いた。
「ただいま戻りました。お父様、お母様、リアンナ」
「あぁ、お帰り。事情は手紙で聞いている。また王城勤めだが、ローザベルの選んだ道だ。しっかりやりなさい。」
「はい、ありがとうございます。またこれからもよろしくお願いします。」
「お帰り、ローザベル」
「お帰りなさい。お姉さま」
ローザベルは温かい家族に迎えられて、明日のアリアンヌとの面会に再度気合いを入れ直すのであった。
ーーー
翌朝。
「おはようございます。ローザベルお嬢様」
「おはよう、リーナ」
「本日はいよいよ、アリアンヌ王女とお会いになるのですよね。また王城のやつらに舐められぬよう、気合をいれて準備しますね」
今日のリーナは一段とやる気ね。やつらって言っちゃってるし。
私もきちんと気合を入れよう!
「うん、お願い」
前までは質素な淡い水色とか、ピンクとか着ていましたけど、私はやっぱり原色の方が似合うみたいね。
今日は好きな色でもある青色のドレスでやる気をあげるわ!
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支度が整ったローザベルはアリアンヌ王女の元へやってきた。
「ローザベルお姉様!来てくださってありがとうございます!」
「アリアンヌ様、御機嫌よう。この度はお声がけくださりありがとうございます。」
さすがはアリアンヌ様。今日も優しい雰囲気をまといつつも上品さもある素敵なお召し物だわ。
以前にもまして、芯の強さが見られるのは覚悟を決めたからかしら?
「ローザベルお姉様、確認ですがここへ来てくださったということは、私の側近になっていただけるとのことでいいのかしら?」
「はい。ぜひアリアンヌ様のお手伝いをさせていただきたいです。あの方ではなく、アリアンヌ様が考える未来の国を一緒に作っていきたいと思っています。」
「ありがとう。とても心強いわ。」
ここはきちんと返事しとかないと!間違ってもだらけた言葉を使ったら失望されるわ…
なんか、ついていきたい!けど、ちゃんと圧もある雰囲気を出してるんですもの…
「勿体なきお言葉。その言葉に恥じぬよう、誠心誠意努めさせて頂きます。そして側近になるのですから、私のことはアリアンヌとお呼びください。」
「分かったわ、アリアンヌ。早速で悪いのだけど、まずは王宮内の再起動を取り急ぎ行わないと行けないの。アリアンヌが抜けたことによってかなり執務が遅れてて。そちらの改善からお願いしてもいいかしら?」
「かしこまりました。しかし、王宮内に口を出す権利は失礼ながらアリアンヌ様はお持ちではなかったのではないでしょうか?」
たしか、あの王子が陛下から権限をもらって王宮内の人事権や制度などを取り仕切っていたはず。
以前はアリアンヌ様は政治などに関わろうとしていらっしゃらないから、なんの権限も持っていなかったのでは?
「えぇ、私は取り急ぎあの王子から王宮内の権利を奪う…んん、引き継いで貰えるように説得してきますわ。こう見えて私交渉事は得意なの。今までは何とか黙っていたけど今回ばかりは腹が立っていますから、本領発揮ですわ!うふふふふ」
おぅ、美少女の目が笑っていない笑顔。恐ろしい…
まぁあちらは任せましょう!




