婚約破棄のその後
数日後。
国民に向けても、ローザベルと王太子の婚約解消と、新たにジュリアが婚約者になったと発表された。
国民の反応は様々だ。
はぁ、ようやく王子も結婚か。これから安心だな?多分…
延期を何回も繰り返していたのだから、解消されてももう驚かない。
次の婚約者はどんな人なんだ?
ようやく解消されたんだな。ローザベル様もこれで自由になれる!
年の差婚ってやつか。王子はいつから惚れてたんだろう。
ローザベル様をいつまでも縛っておいて、自分は結婚とか…
当の本人である、殿下は無事に念願のジュリアと婚約できてご満悦のようだ。
そして、隣に座るのは殿下の新しい婚約者で、殿下の長年の想い人であるジュリア。
彼女は、数日かけてようやく事の重大さに気づいたのか、顔色を悪くしている。
ちなみに、ジュリアとの婚約が決まった夜にローザベルは王城を後にし、翌日の朝にはジュリアが王城に上がっていたそうだ。
私も中々の巻き込まれようだが、ジュリアはジュリアで国の二番目に偉い人から知らぬ間に、一方的に好意を持たれるとか、怖すぎである。ご苦労様です。
私は心優しい人間じゃないから、わざわざジュリアを助けにいこうとは思わない。
まぁ、運の尽きだと思って殿下に付き合ってくれ。
王妃教育はちょっと、いや、かなりきついかも知れないが…
私はとっとと王城から距離を置かせてもらう。
さぁ、家族とも軽い挨拶はできたし、とっとと荷物をまとめて領地へ引っ込みましょうか。
どうせ、結婚相手もいないし、最近働き詰めだったから、しばらくゆっくりしても罰は当たらないでしょう!
お父様達も婚約させた事を後悔されて、私の意思を尊重してくれるらしいし。
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それから二ヶ月後。
私は領地に行き、のんびりスローライフを送っている。
朝はゆっくり起きて、好きな本を読んだり、お散歩したり、外に出て領民と交流したり。
久しぶりの穏やかな時間で、心が浄化されているのが分かる。
多くの人が出世のために醜い足の引っ張り合いをして、恥をかかせたり、そんな殺伐とした王城の空気とは全然違うわ!!
ただ、なんとなく心に穴が空いたよう。
多分、最近刺激がないから、何か無意識なうちに刺激を欲しているのだわ!
穏やかな朝、時間も好きだけれど長年の習慣は中々変えられないわね。
そうねぇ、領地に誰でも学べる学び舎みたいなのを作りましょうか。
そしたら、刺激になるし、領民の為にもなるし、一石二鳥よね!
そんなことを考えていた夜。
1羽の鳥が私の元へやってきた。
「あら?ようこそ鳥さん。」
ローザベルは、窓を開け自分の前にやってきた鳥をなでる。
うーん!癒される!!
だが、しばらくすると鳥は私の手をつつきだす。
「何か付いてるわね。これに気づいて欲しかったのかしら?」
すると鳥はコクコクと首を振る。
それを取ると、手紙が入ってあった。
「これを届けてくれたのね。ありがとう。」




