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6-2 裁定と、打首と


審問官の読み上げる、

事実と異なる証言の数々に、


「異議ありにゃ!!」


ロリ猫が立ち上がる。


「そんな話、

 一個もしてないにゃ!!」


「…いや、一個くらいはしたかもにゃ」


(正直すぎるだろ…)


「跪け!立ち上がることは許可されておらん!」


衛兵が二人がかりで、

立ち上がったロリ猫を無理やり跪かせる。


審問官はガベルを叩きながら、


「静粛に」


「静粛にじゃないにゃ!!」


審問官たちは表情を変えない。


「証言は既に取れている」


「証人も存在する」


「ふざけるにゃ!

 そんなの捏造に決まってるにゃ!!」


「言葉を慎め、

 御前であるぞ」


空気がさらに冷える。


剣士が、

ロリ猫の肩へ手を置いた。


「落ち着け」


「落ち着けるわけないにゃ!!」


「ウチらをハメる気満々にゃ!!」


エルフが小さくため息を吐く。


「腐っとるとは聞いとったが、

 これほどとは……」


聖女は振り返り、

不安そうにタイチを見る。


魔法使いは黙ったまま、

じっと審問官たちを睨みつけていた。


審問はそのまま進行していく。


そして、

審問官の一人が書類を読み上げる。


次々に読み上げられる罪状。


「王印の持ち出し教唆」


「王印の違法持ち出し」


「王印の横領・隠匿」


「王印の売却未遂」


「国外逃亡計画」


「王都内における混乱誘発」


「にゃにゃにゃ!?」


ロリ猫が混乱する。


「増えてるにゃ!!」


「静粛に!!」


審問官が続きを読み上げる


「危険思想への関与疑惑」


「王家への反逆行為」


一瞬。


傍聴席の空気が止まった。


「……反逆?」


「危険思想?」


「いや、

 さすがにそれは……」


「でも、

 国王陛下の御前だぞ……?」


「まさか本当に……?」


ざわつきが広がっていく。


先ほどまで擁護していた者たちも、

徐々に口を閉ざしていった。


娘も青ざめた顔で呟く。


「ちょっと……

 何よこれ……」


審問官たちは表情を変えない。


ざわつく傍聴席を前にしても、

ただ淡々と書類を読み上げ続ける。


「神器管理への重大な妨害行為」


「聴取役人への贈賄容疑」


まるで最初から、

裁定だけが決まっていたかのように。


「おかしいにゃ!!」


「静粛に」


ガベルハンマーを叩く音が響く。


「だから静粛にじゃないにゃ!!」


剣士が再び口を開く。


「……証人ってのは誰だ」


「それを答える必要はない」


「都合良すぎにゃ!!」


ロリ猫が叫ぶ。


その瞬間。


衛兵の一人が、

冷たい声で言った。


「御前でこれ以上騒ぐようなら、

 不敬と見なして退廷させるぞ」


「黙っていて無実が晴れるなら喜んで黙るにゃ!」


「不敬?上等にゃ!」


「ウチらを誰だと思ってるんにゃ!」


「ウチらを敵に回すとめんどくさい事に――」


剣士がロリ猫の口を塞ぐ。


「おい…

 そこまで言うんじゃねぇ」


黙るロリ猫。


空気が完全に変わった。


娘が小声で言う。


「何よこれ、

 出来レースじゃない」


タイチもようやく理解する。


(最初から決まってたんだ)


審問官が立ち上がる。


「以上の内容を踏まえ、

 枢密院は裁定を下す」


短い沈黙。


「打首とする」

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