表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/105

3-6 討伐報告と、圧と


魔法使いが収納魔法のようなもので、

ゴブリンの頭を回収していく。


大量のオークの死骸がギルドに運ばれていたのは、

この魔法だったのだろう。


エルフは巣のあったところで、

何やら調べていた。


(一応、やることはやってるんだな)


聖女はひっくり返った猫型の獣人に、

回復魔法のようなものをかけている。


犬型の女の獣人は、


「いいとこ取られちまった」


と、戦い足りない様子だ。


その間も、どんどんゴブリンの山が収納されていく。


それを見て、


(あれ、便利だな)


ふと、アイテムボックスの存在を思い出す。


考えたらお金の出し入れと、

スマホの出し入れにしか使っていなかった。


試しに目の前のゴブリンの首を意識する。


シュッと消える。


もう一度、意識する。


シュッ。


今度は二個同時。


シュッ。シュッ。


楽しくなってきた。


シュッ。シュッ。シュッ。


さらにもう一度。


シュッ。


アイテムボックスを確認すると、


なんかゴブリンの首のアイコンが、

ずらっと並んでいる。


(ひっ!気持ち悪い!)


慌てて元に戻す。


「何やってるにゃ!」


回復魔法で我に返った猫型の獣人が声をかける。


「いえ!何でもないです」


「にゃ、まだここにもゴブリンが残ってるにゃ」


魔法使いがシュッと収納する。


「例え一匹たりとも無駄にはしないにゃ」


エルフも気付けば戻ってきていた。


「じゃあ、帰るにゃ!」


と、帰路に着くことになった。


そして気づく。


やはり何も持たされていない。


(荷物持ちとは一体…)


――


「だから!!」


受付嬢が憤慨していた。


「討伐証明は右耳だけでいいって何回言ったら分かるんです!?」


ギルドの敷地に運び込まれた、

大量のゴブリンの首。


「だって、触りたくないし…」


魔法使いが不満そうに言う。


奥ではエルフが、

別のギルド職員に説明をしていた。


猫型の獣人は、


「数はこれの二倍、いや三倍は居たにゃ」


「だから報酬も三倍が妥当にゃ!」


と、これまた別の職員を困らせていた。


聖女は、

よその冒険者にナンパされて、


にこやかに応じている。


その足元から、

じわりと聖なる光を見え隠れさせている。


冒険者は灰になる危機を迎えていた。


犬型の女の獣人がタイチに言った。


「どうだ?うまくやっていけそうか?」


「…」


「…」


戻ってきた猫型の獣人も、


「やっていけるにゃ?」


エルフも、


「やっていける」


魔法使いも、


「大丈夫」


聖女も笑顔で、


「無理ですかぁ?」


と、聖なる光が漏れ出してくる。


「…」


その圧に耐えきれず、


「やって、行けそう、、です…」


「だろ!」

「にゃ!」

「うむ」

「だな」

「ですぅー」


「頼むぞ!お試し荷物持ちくん!」


(断れなかった…)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ