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3-4 呼び出しと、仮決定


翌日、理由も分からないままギルドに呼び出される。


受付嬢に案内され、

二階の応接室へ。


扉を開けると、


バルキリーの面々が待っていた。


ソファーには、

眼帯をした犬型の女の獣人と、

猫型の少女の獣人。


後ろには、

黒いローブの少女と、

弓を背負ったエルフ。

シスター姿の、胸の大きな聖女。


場の空気が違う。


タイチは戸惑う。


犬型の女の獣人が、

タイチを睨みつけながら、


「座れ」


と短く言う。


「え、あ、はい」


言われるままに椅子に座る。


視線が集まる。


猫型の獣人が前に出て、


「単刀直入に言うにゃ」


さらにタイチに顔を近づけて言った。


「ウチらのとこに来る気はあるかにゃ」


「……え?」


間の抜けた声が出た。


「バルキリーにゃ」


「いや、あの……」


「…無理です」


思わず出た。


「無理?」


「いや、その……」


視線が痛い。


「僕、薬草採りしかしてないですし」


「戦えないですし」


「全然、役に立たないと思います」


自分で言いながら、少しだけ惨めになる。


「別に戦力は求めてねぇよ」


犬型の女の獣人が言う。


「荷物持ちだ」


「にゃ」


猫型の獣人が頷く。


「だとしても、」


言いかけて止まる。


自分でもよく分からない。


「やる気はあるのかって聞いてるにゃ」


「……」


考える。


でも、


「正直、あんまり……」


「にゃはは」


猫型の獣人が笑う。


「正直でいいにゃ」


「でも別に困らないにゃ」


「え?」


「こっちが決めることにゃ」


「いや、でも――」


言葉が被さる。


「お前、オーク見て逃げなかっただろ」


犬型の女の獣人が言う。


「……」


言葉が詰まる。


「それで十分だ」


軽く言い切る。


「いや、あれはたまたまというか」


「関係ねぇ」


「にゃ」


会話が噛み合わない。


温度が違う。


(なんか、話通じてないよなこれ)


「とりあえず、試しでいいにゃ」


「嫌ならすぐ抜ければいいにゃ」


「いや、でも――」


「決まりにゃ」


即答だった。


「え」


「決まりだ」


犬型の女の獣人も頷く。


「……え?」


ついていけない。


――


気づけば、


人の話を一切聞かない二人に


半ば強引に加入させられていた。

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