表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/105

2-7 本登録と、名前と


次の日、


薬草採取からギルドに戻り、

依頼達成の報告を済ませる。


受付嬢が、数量をチェックしながら言った。


「タイチさんがようやく仮登録から本登録になりました。」


報酬の銀貨五枚と、プレートが渡される。


本登録のギルドプレート。

表面には、レリーフが刻まれ、

そこには名前も刻まれているらしい。

文字は読めないが「タイチ」と書かれていると説明される。


自分の名前がこの世界に認められた気がした。


さらに称号もこの中に登録されてあり、

各ギルド支部で提示すればその情報がわかるのだと言う


「普通は本登録より先に称号が付くのは滅多に無いんですけど」


「滅多にって事はたまにはあるんですか?」


「そうですね、生まれ持っての称号なんかがありますね」


「生まれ持っての称号?」


「ええ、勇者とか、賢者とか、歴史に名を残すような人達は、そんな感じですね」


なるほど、勇者か。


「そんなのは、どうやって分かるんですか?」


「仮登録の時に水晶に手を置いたでしょう?」


――あれか、ここに初めて来た時の。


「あの水晶は鑑定の魔法陣が刻まれていて――」


そう言いながら説明してくれる。


生まれ持っての称号、潜在能力。

簡単なステータスのようなものが鑑定できるらしい。


「複雑に隠蔽を施されていたり、本人が鑑定を拒否している場合は、全て知る事は出来ません。」


(隠蔽や拒否してたら、出ないのか。)


もしかしたら、

自分も表示されていなかった、何かすごいものが隠されていたんじゃないか、

と期待するが。


「まあ、隠蔽や拒否してる場合は、その人の犯罪歴も出なくなりますから、仮登録も見送りになります。」


「タイチさんはオールクリアで犯罪歴も無かったですよ」


受付嬢は、にっこりとこちらを見て言った。


(はい、笑顔でとどめを刺されました)


そうしてプレートを渡される。

金属のような陶器のような冷たく少し重い感触。


試しに、カウンターの上に置いてみる。


受付嬢が軽く触れる。


その瞬間、目の前に小さな表示が浮かんだ。


文字は読めない。


(……今ので、管理してるのか)


「冒険者のランクが上がると色が変わりますよ」


色だけで無く、これひとつで依頼の達成率や報酬の管理、買い物なんかも出来るそうだ。


(すげえ!スマホみたい!)


(科学が発展してないのに、どんな仕組みなんだろう)


と思ったが、そもそも今のスマホの仕組みもよく知らない。


まあ、


本登録に、称号。

少しずつだが確実に前に進んでる。


そう思うと、嬉しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ