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2-4 手伝いと、風呂と


薬草採取を終え、昼前に宿へ戻る。


最近は帰りが早くなってきたとはいえ、

この時間はさすがに早い。


女将も少し驚いた様子でこちらを見る。


「昼の準備してなかったから今からなんか作るよ――」


そう言いながら、手を止めずに言う。


「まだかかるから先に風呂入っておいで」


言われるまま、風呂へ向かう。


入口に掛けられた札を確認する。


さすがにこの時間に入ってる人は居ないだろうが、


確認はしておかないと命に関わる。


「男」


間違いない。


(よし)


湯気の立つ浴室。


肩まで浸かり、息をつく。


(こんな時間から風呂なんていいんだろうか。)


なんて考えていると、


扉が勢いよく開いた。


「えっ!」


「きゃああああ!!」


声と共に何かが飛んできた。


「ええっ!?」


――白黒反転。


時間が、止まっ――


目の前に飛んできたのは桶だった。


ってか、


あれ?


身体は全く動かせないが


なんだか桶が、


動いてる?


ものすごくゆっくりだが、


桶が


動いているように見える。


でも、


やっぱり動いていない?


いや、


違う。


じんわりと、こっちに向かってきている。


そして、


その向こうに、


見知らぬ少女。


――


目を開ける。


「気がついたかい」


女将の顔があった。


風呂場の端で、

介抱されているらしい。


女将と目が合う。


「ごめんなさい、でも、僕、男の札、確認しました……」


女将は優しく笑う。


「いいんだよ」


「確認もせず入ったこの子が悪いんだから」


横から声が飛ぶ。


「あんた誰よ!」


(それは、こっちのセリフだよ…)

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