リアナの本心
リアナに、資料探しを手伝ってと言われて、図書館に呼び出された。資料探しが本題ではないことくらい、分かってる。セレスティアに行かないでと止められたけど、行くしかなかった。セレスティアのためにも。
「レオン様。来て下さりありがとうございます。」
「……莉亜。いつまで演技を続けるんだ?」
彼女は、周りに誰も居ないことを確認してから話した。
「いつまで……。期限はありません。処刑されるまでですよ。」
「……もう、やめてくれないか。」
「どうしてです。私は、最後まで貫きます。」
「セレスティアが傷つく。直接手は出さなくても、言葉は鋭いナイフにもなる。毎日言われるセレスティアのことを考えて欲しい。」
「それは、ごめんなさい。それは、本当に申し訳ないと思ってる。私は謝れないから、レオン様がセレスティアのことを助けてあげて……。」
「……莉亜。後、もう1つ理由がある。このままだと、僕は莉亜のことを傷つける。」
「私のことを?」
「言い争いになると、冷静になれないんだ。できるだけ、言葉を選んでる。でも、いつか莉亜のことを傷つける日が来てしまう。それだけは嫌なんだ。」
「私は――傷つけられても自業自得です。あなたを責める権利なんてありません。」
「それでも、それでも嫌だ。加害者になるのが嫌なのは、莉亜もわかると思う。」
「それは――。ごめんなさい。私自分勝手だった。」
「だから、これ以上演技を続けないでくれ。」
「それ以外にも、もう1つ方法がある。」
「……!何だ?」
誰も傷つかない方法があるんなら――。それなら、僕は迷わすそれはを選ぶ。
「私を今すぐ処刑すること。処刑じゃなくてもいい、私を殺すだけでいい。」
「は?そんなの誰も傷つかない方法じゃないだろ!」
「そう?セレスティアはもう私に嫌味を言われることもない。むしろ、私が死んでせいせいする。レオン様も。セレスティアとのハッピーエンドだよ。私を傷つけなくて済むし。私も処刑されて夢が叶う!いい案でしょ。」
「ふざけるなっ!!」
「……え?」
「莉亜が死んだら、意味ないだろ。莉亜が死んだら全てが丸く収まる?そんなわけない!僕は、悲しむよ。悲しんで悲しんでセレスティアを愛す余裕なんて一ミリもなくなる。セレスティアだって悲しむよ。彼女は優しいから――。莉亜だってそう。本当は優しい。だから自分を犠牲にする。もう、処刑されたいなんて言わないでよ……。」




