演技を続ける彼女
散歩をしていると、リアナがいた。
「リアナ。」
「あら、レオン様。どうなさいました?」
「……リアナ?ここには2人しかいないぞ?」
「……なんのことでしょうか?」
リアナはしらをきった。まるで、昨日のことなんて無かったかのように。彼女は処刑されるために演技を続ける。僕は処刑を回避するために……。彼女の演技を止めれたら処刑は回避出来る?
それからしばらく経ったある日。セレスティアが綺麗にしたばっかりの花壇をまた踏み潰した。
「リアナ、やめろ!」
「レオン様。どうしてやめなくてはいけないのです?薄汚い降爵令嬢に綺麗にされて、お花も可哀想でしょう?私が、浄化してあげてるのよ。」
「踏み潰すことが浄化なのか?」
「だって可哀想じゃない、汚い娘に綺麗にされるなんて。その娘が花を綺麗にしなくなるまでやるつもりよ。」
「……リアナ様!そんなことして何の意味があるんです……!」
「意味ねぇ。あなたの笑顔がどんどん絶望になっていくのを見ることかしら。」
「悪趣味な……!自分がしてることがどんなに酷いことかわかってるのか!?」
「酷いことって……。王子様にあなたは釣り合わないわよって教えてあげてるだけよ。」
「釣り合わないって上から目線で物を言うな。セレスティアは、リアナにはない優しい心がある。」
「私には優しい心がないっていうの?レオン様は酷いことをお言いになるのね……。」
「事実だ。」
リアナは、悪役令嬢をやめようとはしなかった。リアナと言い争いをしなければ行けない日々が続いた。
ある日の夜。リアナがまた、自分で踏み潰した花に魔法をかけている。
「リアナ。」
「……レオン様。」
「リアナは、演技をやめないのか?」
「演技、とは?演技などしておりません。」
「……。」
リアナは、頑なに認めようとしなかった。それは、何よりも辛いことだった。




