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神の山の民  作者: 夢之中
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探求

調査隊が湖に近づくにしたがい、魔力の強い者から体の中心が暖かくなってくる

感覚にとらわれていた。

湖に到着するころには、魔力を持つ全ての者が同様の感覚にとらわれていた。

湖底を調べると親指大の石があり、その石を手に取ると体の中心が燃えるように熱くなった。

調査隊は、複数その石を採取すると村に戻った。

以降この石は魔晶石と呼ばれるようになる。


持ち帰った魔晶石の研究が始まった。そして次のことが分かった。

・体内に魔晶石を持つ者が魔晶石に触れると魔力が増えるが、

 魔力の小さなものが大きい石に触れてもさほど増えない。

 このことにより、体内の魔晶石と触れた魔晶石の大きさが近いとき

 最大の魔力となると考えた。

 このため、魔晶石は、個人専用となっていき、首飾りや指輪にすることが多かった。

・魔晶石を使用して魔法を使用すると使わない場合より疲労大きい。


3の魔法の応用については、長い年月がかかることとなる。

彼らは、まず各自がどうやって魔法を使っているのかの聞き取り調査を行った。

これにより、魔法の使い方に多少の違いがあることに気がついた。

魔法を使うとき、その物体が移動するイメージ想像する。

するとその物体が移動するわけだが、そのイメージの仕方に違いが

見られることがわかった。

魔法をうまく操れない者は、その物体自体が動くことをイメージしていたが、

巧みに操るものは、その物体の軌跡をイメージしていた。

互いにゆっくりとした移動であったが、後者の方が明らかに体力の消耗がすくなく、

スムーズな移動が行えた。そして同じ移動でもさまざまの方法があることを学んだ。


彼等はこのことを鑑み砂の絵について検討した。

彼女は砂に絵を描くとき、砂を細かく振動させる方法を取っていた。

砂の上の絵の温度上昇が擦り合わせることによるものと考え、

振動させるイメージの研究が行われた。

予想通り砂を振動させることによって温度が上昇することがわかった。

次に大きな石でも同じことができないかと考えた。

大きな石も小さな石の集まりと考えることによって

同様の結果が得られることが判明した。


ある時、振動させないようにイメージしたらどうなるかと考えた者が現れた。

実験してみると、温度が下がることが判明した。

さらに水の振動を抑えると氷になることがわかった。

空気の振動を抑えると氷の粒ができることがわかった。

空気中に水が含まれていることが判明した。

空気中の水を集め、振動を抑えることによるある程度

大きな氷の塊を作ることができることがわかった。


この後さまざまな活用法が発見されていく。

・水を振動させると沸騰する。

・木屑等の燃えるものを空間に閉じ込め振動させると高温な火の玉となる。

・小麦粉などの細かい物を空間にまばらに閉じ込め発火すると爆発する。

・空気の揺れを抑えることによって、無音にできる。

・空気を動かすことによって、風を起こすことができる。

・風を渦を巻くように動かすことによって、ナイフで切ったような効果を得られる。

・風を自分の周りにまとわりつかせることによって飛翔する矢を防ぐ効果を得ることができる。

魔法の活用は応用によって無限に広がるであろう事を知った。


村でも一部の者のみだが、自分自身を移動し宙に浮くことができるものも現れた。

これらの研究のなかで、魔法は重さではなくイメージする範囲に影響することが判明してきた。

つまり、魔力の高いものほどその効果を及ぼす範囲が広いことになる。


魔法を使い続けると疲労で動けなくなってしまうことは、結局解決することができなかった。

そのため、剣や弓矢などの武術および素手で行う体術の習得は必須となっていった。

研究は続けられ、100年の歳月がながれた。

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