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銃器で進軍する男の娘転生ハーレム戦記!~通り魔に刺されたが、目覚めると男の娘に異世界転生していました~  作者: 佐々牙嵯峨兎


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世界観 《双界創生録:終わりなき黎明》

今回は世界観の神話です。

第一章 漆黒の胎動


それは、時間すら存在しない時代のことだった。


光も闇もなく、音も重さもなく、ただ“在る”という概念すら曖昧な漆黒の空間だけが、無限に広がっていた。


そこに最初の“意思”が生まれる。


白き光を帯びた意志。それは後に創造主と呼ばれる存在。


――ベロボーグ。


そして、もう一つ。


黒き沈黙を纏う意志。静かで、冷たく、しかし確かな存在感を持つ影。


――チェルノボーグ。


二柱は同時に“目覚めた”のではない。


互いを認識した瞬間に、世界が初めて意味を持ったのだ。


ベロボーグは思った。


「何もないのは、あまりに寂しい」


チェルノボーグは思った。


「何もないのは、あまりに静かすぎる」


そして二柱は理解する。


――この虚無は、終わらせるために存在しているのだと。


第二章 創造と破壊の分岐


最初に動いたのはベロボーグだった。


白光が虚無を切り裂き、そこに“形”を与える。


大地が生まれ、空が生まれ、水が生まれる。


やがて風が吹き、雲が流れ、世界は呼吸を始めた。


その世界は穏やかで、柔らかく、生命を受け入れる温もりを持っていた。


草木は芽吹き、森は広がり、川は大地を潤した。


ベロボーグはその世界に満足し、こう名付けた。


――《人界》


一方でチェルノボーグは、別の方法で世界を創る。


彼の創造は“破壊から生まれる構築”だった。


秩序ではなく、崩壊の中に法則を見出す世界。


そこでは常に何かが壊れ、何かが生まれる。


静寂と混沌が同居し、安定という概念が存在しない。


それでもそこには“生存”だけが確かに存在していた。


チェルノボーグはその世界をこう呼んだ。


――《魔界》


二つの世界は、同じ源から生まれながらも、完全に異なる法則で動き始める。


そして二柱は、それぞれの世界に“生命”を与えることを決めた。


第三章 生命の設計


ベロボーグはまず、動物を生み出した。


走るもの、飛ぶもの、泳ぐもの。


それらは世界に調和をもたらし、循環を作った。


次に彼は“人間”を生み出す。


知恵を持ち、言葉を持ち、未来を作る存在。


人間は火を使い、道具を作り、やがて集落を築いた。


笑い、泣き、愛し、争いながらも、それでも前へ進む。


ベロボーグはその姿に、確かな喜びを感じた。


「この世界は、育つ」


一方チェルノボーグは魔力そのものを形にした。


それは“生命”ではなく“現象”に近かった。


龍は嵐のように空を裂き、巨人は地を踏み砕く。


妖魔は人の心を惑わせ、死霊は終わりなき死を語る。


それらは理性を持たず、しかし“存在理由”だけは明確だった。


――破壊するために存在する。


チェルノボーグはそれを見て満足した。


「これこそが世界の均衡だ」


第四章 嫉妬の誕生


長い時が流れた。


やがて二柱は互いの世界を観測するようになる。


ベロボーグの世界では文明が発展し、人々は協力し、街が生まれていた。


そこには秩序と希望があった。


一方チェルノボーグの世界では、強者が弱者を滅ぼし、混沌の中で進化だけが続いていた。


それはそれで“完成された世界”だったはずだった。


しかし、ある違和感が生まれる。


ベロボーグの世界には“笑い”があった。


チェルノボーグの世界には“孤独”しかなかった。


その差は、やがて感情へと変わる。


――嫉妬。


「なぜ、あちらだけが“温かい”のか」


その疑問は、やがて怒りへと変わる。


そして破壊神は決断する。


――人界を壊し、奪う。


第五章 魔物大侵攻


チェルノボーグは魔界の扉を開いた。


その瞬間、空が裂けた。


龍が降り、巨人が踏みしめ、妖魔が夜を覆う。


それは災厄という言葉では足りない。


世界そのものが“崩壊”し始めたのだ。


人間は恐怖した。


逃げた。


祈った。


しかし、何も変わらなかった。


村は焼かれ、都市は崩れ、山は血に染まった。


それでも、立ち上がる者がいた。


剣を持つ者。


槍を持つ者。


魔法を放つ者。


だが彼らの力はあまりに小さかった。


世界の規模に対して、人間はあまりに無力だった。


第六章 新たなる種族


その惨状を見たベロボーグは、初めて“焦り”を知る。


彼は決断する。


既存の生命を改変し、魔物に対抗できる存在を生み出す。


人間と獣の融合。


人間と精霊の融合。


人間と魔の融合。


こうして三つの新種族が生まれた。


獣人種族ビーストマン

妖精人種フェアリアル

魔人種族デビルヒューマン


そして人間を含めた四種族は、初めて手を取り合う。


戦いは激化した。


しかし今度は違った。


四種族は“個としてではなく群として”戦うことを覚えたのだ。


巨人を囲み、龍を撃ち落とし、死霊を浄化する。


長い戦いの果てに、魔物の大軍は一度退けられた。


だが、それは終わりではなかった。


第七章 世界への裂け目


チェルノボーグは学習していた。


人界は強くなる。


ならば、もっと深く侵食する必要がある。


彼は魔界と人界の境界を歪める。


世界の裂け目が生まれた。


そこから魔力が常に流れ込み、人界でも魔物が自然発生するようになる。


もはや戦いは“侵攻”ではない。


“日常”になった。


第八章 冒険者という概念


四種族は再び会議を開く。


戦いは終わらない。


ならば、生きるための仕組みを作る必要がある。


こうして誕生したのが――冒険者制度。


魔物を狩る者。


人を守る者。


依頼を受け、報酬を得て生きる者たち。


パーティーという集団が生まれ、ギルドという組織が広がる。


それは戦いを“日常化”することで、人類を崩壊から守る仕組みだった。


終章 今も続く戦い


やがて時は流れ、英雄は語られ、神話は伝説となった。


だが世界は変わらない。


空には魔物が飛び、海には怪物が潜み、地の底には死が蠢く。


人々は今日も剣を取り、魔法を唱え、仲間と共に戦っている。


ベロボーグは静かに見守る。


チェルノボーグは静かに試す。


どちらも、世界を終わらせることはしない。


ただ、見ている。


そして、時折新たな魔物を“生み出す”。


それは戦いを終わらせないためではない。


世界が“止まらないため”だ。


人は言う。


「平和は一度も訪れていない」と。


人はまた言う。


「戦いは終わることがない」と。


そして神話は最後にこう締めくくられる。


――創造と破壊の戦いは、今も続いている。


どちらかが勝つことはない。


なぜなら、この世界そのものが、その戦いによって存在しているのだから。

ここまで読んでくださってありがとうございます!

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