第18話 銃器作成・ショットガン作成後編
サバイバルナイフを握りながら優しくゆっくり削り、うっかり形が歪になったり・穴を開けたりしまわないように気を付ける。
木材の代わりが5個あるとはいえ、無駄に使わないように気を付けないといけない。
だから慎重になりながら削っていき、サバイバルナイフに込める力に気を付けながら扱っていく。
それに手が滑りそうなときは一呼吸してから作業を再開し、日が暮れるまでには完成しようと進めていく。
そう思いながら作業を進めていけばグリップと被筒が出来上がり、俺は出来上がったパーツをじっくり見ながら考える。
フムフム……一応歪みや穴が開いてあるところはなさそうだし、木材を無駄にせず二つ完成したな。
俺はうまくできたことに喜びながらグリップと被筒を近くに置き、次の作業を始めるためボックス内から灰鉄鉱石と赤火鉱石を取り出し、溶鉱炉のアイコンをタップする。
すると何もない処から半透明な溶鉱炉が現れ、俺は赤火鉱石を溶鉱炉に入れて、灰鉄鉱石は半透明なトングをつかんでから溶鉱炉に突っ込む。
溶鉱炉に突っ込んで数分待てば灰鉄鉱石が赤く熱せられ、俺はそれを見て丸くなるように叩く。
筒として出来上がったら一旦『アイテムボックス』の中に収め、他の灰鉄鉱石をトングで掴んで、赤くなるまで待っていく。
赤くなったら筒の形になるように叩くのを繰り返し、しばらく経てば筒が二つ出来上がった。
俺は最後に出来上がった筒をボックスに収め、小屋に出て近くにある小川に行く。
小川に近づけば『アイテムボックス』に収めた筒をすべて取り出す。
何もない所から出た筒は重力に沿って小川に落ち、小川に沈んだ筒は小川の冷たさで蒸気が発生する。
これで熱が無くなってすでに触れても問題なくなったな。
そう思いながら小川に入った筒を拾い、冷えた筒に着いた水滴を拭きとり、三×三マスの画面を展開する。
さっき確認したときに気づいたが、銃器のサイズによって生成に必要な銃身が違っており、ざっと四種類くらいある。
〇銃身・小……筒一本だけで作れて、威力が低いが生産性に長けている。種類:リボルバー・ピストル・マグナム
〇銃身・中……筒を二本使うことで中くらいの銃身を作れ、威力と生産性が同じである。種類:ショットガン・サブマシンガン・ライフル
〇銃身・大……筒を三本使うことで大きめの銃身を作れ、威力が長けているが生産性は低い。種類:スナイパーライフル・マシンガン
〇銃身・特大……筒を四本使うことで砲台のような銃身を作れ、威力が最強だが生産性はかなり低い。種類:ロケットランチャー・機関銃・砲台
それに気づいたとは銃身の違いや素材の消費を考えないといけない事が増えたが、余計な手を増やせずに済んだから無問題だ。
そう思いながら筒を横一列に並ばせると銃身・中が出来上がり、俺はできた銃身・中をつかんでじっくり見る。
筒一本の時はライフリングを刻まないといけなかったが、二本以降は自動で刻まれるんだろうな。
そう思いながら銃身をボックス内に収め、次に引き金を作るために半透明な道具をつかみ、引き金と銃底のパーツを作り出す。
そうすれば引き金や銃底が出来上がり、俺は出来上がったパーツを三×三マスの画面に並べていく。
初めての時はただ適当に置いたのを何回も繰り返したが、今回は並ぶべき形が分かっているから一瞬で終わる。
そう思いながら並んでいくと三×三マスの画面が光り出し、何もないところからM870が現れる。
俺はそれが落ちる前につかみ取り、今できたM870をまじまじと見る。
フムフム……ほぼ金属でできているとはいえ、リボルバーと比べたらちょっと軽いな。
そう思いながらM870を地面に下ろし、ショットガンの弾丸の作成方法を確認する。
ショットガン弾丸は火薬と金属の塊を合わせれば出来上がるが、金属の破片は道具を使って作らないといけないから、すごい時間がかかりそうだ。
そう思いながら金属の破片について『現代兵器之書物』で調べれると、一旦精錬された灰鉄鉱石を溶かし、敵乙の大きさに分けて冷やせば完成する。
俺はそれを見て困惑しながら考える。
まさか鉱石を溶かして適当な大きさに分けて冷やせば完成するなんて、こんなに簡単でいいんだな……。
あまりの簡単さに困惑しつつも半透明な溶鉱炉の上口に灰鉄鉱石を突っ込み、熔解するまで待つ。
しばらく待てば赤くドロドロに熔けていて、俺はそれを取り出して融解した中身を少しずつ小川に流す。
流すたびにジュっという音が鳴り、熔けた灰鉄鉱石が水面に触れた所から湯気が立ち上がる。
湯気が立ち上がるたびに熱さがこっちに来て、額に汗を流してしまう。
ウッ……熱さが湯気として来てて汗が流れてしまいそうだな。
そう思いながら流していくと全部流し終え、熔けた灰鉄鉱石が小川によって鉄塊になった。
俺は小川の底に沈んだ鉄塊を取り出しながら拾い、そのまま『アイテムボックス』の中に収めていく。
小川の底に沈んだ鉄塊を全て回収すれば濡れた手を裾で拭いて、ボックス内に収めてある火薬を取り出す。
あとは鉄塊と火薬を合わせれば、ショットガンの弾丸が出来上がるな。
そう思いながら三×三マスの画面を開き、鉄塊と火薬を一列に置く。
すると空中にショットガンの弾丸が現れ、俺はそれをつかみ取って頷く。
やっぱり弾丸作成に必要な素材を一個ずつ使えば、弾丸が十個生まれるんだろうな。
そう思いながらショットガン弾丸の一つを除いて『アイテムボックス』に収め、残ったショットガン弾丸をM870に装填する。
確かこの穴に装填すればいいはず……。
そう思いながらショットガン弾丸を装填し、何もないところに向けて構える。
俺はM870を構えながら目を細め、ひそかに高鳴る鼓動を落ち着かせるために一呼吸挟む。
「スゥ……ハァ……」
俺は一呼吸を挟み、人差し指を引き金にかけて足腰や両腕に力と魔力を込める。
リボルバーで転がってしまったから、転がらないように力や魔力を込めて防いでいく。
そう思いながら引き金を引くとM870から衝撃が襲い掛かり、俺は衝撃に耐えきれずに後ろに転がってしまう。
その時に後頭部を地面に叩き付けられ、俺は後頭部から迸る激痛と衝撃に両腕を震え、手に持つM870を落としてもだえる。
「ツッ――!?」
俺は後頭部を押さえながらもだえ苦しみ、目頭に涙を流しながら考える。
こうならないように鍛えよう……二度とこんな目に合わないように!
そう思いながら息を荒くしながら呼吸し、しばらくおとなしくしていくとちょっと痛みが引いてきた。
うぅ……リボルバーを使ったときは防御力を上げていたからダメージは低めだったが、魔法を詠唱せずに使ったからすごいダメージを負ってしまった。
そう思いながら右手に魔力を流し、そのまま後頭部に当てて詠唱する。
『無力神トリグラフの名の元に命ずる。傷を治す光を放て! 小回復……!』
後頭部の痛みに苦しみながら詠唱し終えると右手に淡い緑の光りが起き、後頭部の痛みが引いてきた。
俺は痛みが引いてきた後頭部をさすりながら誓う。
衝撃で転がらないように鍛え、銃の練習をするときは必ず防御力を上げる魔法を使おう。
そう思いながらM870の威力を覚え、鉄塊と火薬を四つ使ってショットガン弾丸を作成する。
その後は家に帰り、両親に後頭部にたんこぶのような痕があると言われた。
だが少し後ろに転がってしまったと言ってごまかした。
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