第16話 銃器作成・ショットガン前編
射撃練習をしてから三日ぐらい経ち、俺は変幻自在な小屋の中で新たな武器を作ろうとしている。
あれからずっとリボルバーの射撃練習をし続け、今では頭部のような小さい的でも離れた距離で撃てるようになった。
それに少しでも力をつけようと灰鉄鉱石を数個背負って走ったり、筋トレをしたりして鍛えてきた。
そして三日間の中で威力が強い武器を追加した方が良いんじゃないか? と思って今に至っている。
俺は何もない空間から『現代兵器之書物』を取り出し、攻撃力が高そうな銃器を調べていく。
攻撃力が高い銃器と言えばコ〇ドーに出てくるロケットランチャーだと思うが、今の自分では作り出せることはできない。
だから『現代兵器之書物』少し調べ、攻撃力が高くて近距離の銃器・ショットガンの種類を見る。
〇M870……口径12ゲージ、装弾数6発+1発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石12個、木材5個
〇モスバーグM500……口径12ゲージ、装弾数5~8発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石15個
〇SPAS12……口径12ゲージ、装弾数7/8発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石17個
〇ベリネM3……口径12ゲージ、装弾数7発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石18個
〇ソードオフショットガン……口径12ゲージ、装弾数2発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石13個
俺はショットガンの項目を一通り見て、手に顎を当てて考える。
う~ん、今持っている精錬した灰鉄鉱石34個だから、弾丸の分も考えながら選ばないといけないな。
そう思いながら考えに考え抜き、灰鉄鉱石の消費が少ないM870にする。
ショットガンのパーツは銃身・引き金・被筒・グリップ・銃底の五つだが、銃身・引き金・グリップは一度作ったことあるから問題ない。
しかし被筒と銃底について知らないから、慎重に作った方が良さそうだな。
そう思いながら『アイテムボックス』を開き、ボックス内から精錬した灰鉄鉱石を取り出す。
だけど木材が5個必要だから回収しないといけないが、アヴィドから渡された袋には斧が入っていなかった。
だから自分の手で刃物がある道具を作っていくか、アヴィドから入手するかのどちらかだろう。
前者の方は一応近接武器の項目があるんだが……。
〇サバイバルナイフ……攻撃力12、消費素材=精錬した灰鉄鉱石3個
〇コンバットナイフ……攻撃力13、消費素材=精錬した灰鉄鉱石4個
〇ククリナイフ……攻撃力17、消費素材=精錬した灰鉄鉱石7個
〇マチェット……攻撃力23、消費素材=精錬した灰鉄鉱石9個
〇スパイクメイス……攻撃力35、消費素材=精錬した灰鉄鉱石13個
この五つの中でスパイクメイスは論外、マチェットは使えそうだがショットガンの弾丸を五十個ぐらい欲しいから選択から除く。
ククリナイフは扱いにくそうだからこれも除いて、一番消費素材が少ないサバイバルナイフを作ろう。
そう思いながら『現代兵器錬成』の画面を開き、溶鉱炉のアイコンをタップする。
すると何もない所から溶鉱炉が現れ、赤火鉱石と灰鉄鉱石を一個ずつ収める。
これでつばのパーツができるし、つばの後に二つの灰鉄鉱石を数秒くらい入れたら簡単に刃と持ち手ができるからな。
そう思いながら少し待ち、つばの形をした溶けた灰鉄鉱石をつばの型に流し込む。
そして次はハンマーのマークをタップし、半透明の金づちとかな床、トングを呼び出す。
俺はトングをつかんだら灰鉄鉱石を挟んで、それを溶鉱炉の上につっこんで熱する。
漫画やアニメで武器を錬成するのは溶鉱炉に鉱石を突っ込み、赤くなるまで熱して置いていたからな。
そう思いながら少し待てば灰鉄鉱石が赤く熱せられ、俺はそれをかな床の上に置いてからハンマーに持ち替え、熱くなっている内に力を込めて叩く。
熱せられた灰鉄鉱石を叩くと火花が散り、甲高い音が小屋の中に響き、少し伸ばされていく。
元のままなら難しかったが、今なら数回叩けば刃のパーツが完成できそうだ。
そう思いながら数回叩くと刃のパーツが出来上がり、刃のパーツを冷やすために一旦小屋から出る。
今回いる場所はいつもいる草原ではなく、小川の近くに移動していた。
もしも冒険者に見つかったら根掘り葉掘り聞かされることに恐れ、いつもの草原から近くの小川に移動したが……。
サクッと焼き入れができるから、移動した方が正解だったな。
そう思いながら小川の浜まで近づき、静かに流れる小川に刃のパーツを突っ込む。
すると何かを焼く音があたりに響き、白い蒸気が立ち上がる。
ちなみに焼き入れを行えば硬度が高まり、日本刀もこれを使って鋼の硬度を高めている。
そうして湯気が出なくなるまで小川に漬け込めば、サバイバルナイフの作成に必要なパーツの一つが出来上がった。
それとさっき鋳れたつばの型を小川に漬け込んで冷やし、二つ目のパーツが出来上がった。
最後は持ち手だけで、数回叩いてから焼き入れすれば完成だ。
そう思いながら小屋に戻り、刃のパーツを同じように作り出す。
そうしてしばらくすれば持ち手のパーツが出来上がり、俺は半透明な溶鉱炉・ハンマーとかな床を解除し、三×三マスの画面を開く。
そして刃・つば・持ち手のパーツを一直線で並べて置くとサバイバルナイフのアイコンが現れ、それを軽くタップする。
すると三×三マスの画面が淡く光りだし、空中からサバイバルナイフが現れだす。
俺はそれを見て少し後ろに下がる。
足に刺さったら危ないし、手でつかんでも手を切ったらまた親に心配されそうだ。
そう思っているとサバイバルナイフの刃が地面に刺さり、俺は地面に刺さったサバイバルナイフに近づいて引っこ抜き、手に持つサバイバルナイフをじっくとりと見る。
さっきまで鈍く光る灰色の刃だったが、今持っている刃は凹凸が複数あって黒く光っていた。
サバイバルナイフの種類は分からないが、軍が使っているナイフみたいだ。
それに鞘が出て来なかったが、もしかして別々で用意する必要があるのか? これは少し面倒だな。
そう思いながら一旦サバイバルナイフを『アイテムボックス』の中に収め、腰につけてある『現代兵器之書物』を開いて確認する。
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