第12話 銃器作成・リボルバー
鉱脈の洞穴を探索してから一週間くらい経ち、今は魔物の死体を売ったお金を計算していた。
ダンジョンから帰った翌日にアヴィドの所に行き、倒してきた魔物の死体を鑑定してもらった。
マァ、アヴィドは大量の死体を出されて驚愕した上に腰を抜かしてしまったからな。
アヴィド曰く「いきなり大量の死体を出してくるんじゃないわよ! 心臓にワルいったらありゃしないわ!」と言って切れていたからな。
一気に出して楽なるが、事前に伝えた方が良さそうだな。
魔物の死体を出した後は大量のお金が入った袋と家の形をしたアイテムをもらい、その後はアイテムについての情報を集めていた。
渡されたアイテムは『変幻自在な小屋』と呼ばれる魔法道具で、自由自在に大きさを変えれることが出来るんだ。
マァ、建物の種類は小屋であると決められているからな。
今しているお金の計算も『変幻自在な小屋』の中でしている。
ウーラス山にいる野獣についてはもう一つの効果である『獣避け』が発動しているため、小屋に近づくことはない。
そうしているうちにこの世界のお金・ガメルの計算を終え、数え疲れた体を伸ばす。
ちなみに青銅貨から順に、青銅貨=一円、銅貨=十円、大銅貨=百円、銀貨=千円、大銀貨=一万円、金貨=十万円、大金貨=百万円、白金貨=一千万円だ。
手に入れた金額は17万ガメルで、さっきの例えで言うのなら金貨一枚と大銀貨七枚だ。
柔軟運動を終え、ボックス内から灰鉄鉱石を数個取り出し、現代兵器之書物を開いて確認する。
えっと、本には色んな兵器について書かれているが、一番簡単そうであるリボルバーから始めよう。
そう思いながらリボルバーの項目で止め、一番簡単そうな奴を選ぶ。
○ニューナンブM60……口径9mm、ライフリング5条右回り、装弾数5発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石7個
○キアッパ・ライノ……口径9mm及び.40 ライフリング6条右回り、装弾数6発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石9個・木材2個
○ナガンM1895……口径7.62mm、ライフリング4条右回り、装弾数7発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石8個・木材2個
○コルト・パイソン……口径9mm、ライフリング無し、装弾数6発、消費素材=精錬した灰鉄鉱石9個・木材2個
リボルバーの項目にある奴を見ながら考える。
う~ん……所持している灰鉄鉱石は60個だから、弾薬の分も考えないといけないからな。
とりあえず装弾数は少ないが、消費素材が低いニューナンブM60にしよう。
そう思いながらパーツ作成のページに書かれてある作成方法を見る。
えっと……まずは灰鉄鉱石を精製して、インゴットにしてパーツを作成しよう。
そう思いながら『現代兵器錬成』を開き、精錬するための溶鉱炉のアイコンをタップする。
すると半透明な溶鉱炉が生み出され、俺は灰鉄鉱石を上の入口に入れてみる。
しかし灰鉄鉱石を入れても反応はせず、俺は半透明な溶鉱炉をじっくり見ながら考える。
う~ん……魔力で動くと思って入れてみたが、まさか燃料が必要だったとはな。
燃える物は持ってないし、火薬石をそのままぶち込んだら爆発してしまいそうだ。
そう思いながら考えていると赤火鉱石を思い出す。
そうだ! 赤火鉱石って確か火の魔力が染み込んでいるって書いてあったし、燃料代わりになるかもしれない!
そう思いながらボックス内から赤火鉱石を取り出し、それを溶鉱炉の下の入り口に入れる。
すると下の入り口が赤く光り出し、溶鉱炉の上に時間バーが表示され始めた。
俺はそれを見て拳をぐっと握る。
よしっ! 上手く起動して良かったな。
それに緑の時間バーは精錬時間で、赤の時間バーは燃焼時間という訳か。
ヤバい、ただでさえ『現代兵器錬成』の作成画面が某四角建築ゲーにそっくりなのに、精錬の時もマジでそっくりだ。
また会えるのならマジでパクったか根掘り葉掘り聞かないといけないな……!
そう思っていると数分で溶鉱炉の上の入り口からインゴットが吐き出され、俺は吐き出されたインゴットを拾って見る。
うん、見た感じ錬成された灰鉄鉱石で間違いないだろう。
そう思いながらボックス内にある灰鉄鉱石を全て溶鉱炉に入れ、表示されている『現代兵器錬成』の画面の一つである加工をタップする。
すると今度は半透明な加工台が現れ、俺はリボルバーの項目で調べる。
必要なパーツは銃身・シリンダー・引き金・ハンマー・グリップで構成されて、引き金とハンマーはインゴットの半分で出来るようになっている
へ~引き金とハンマーはインゴットの半分で作れるんだな。
そう思いながら各パーツの消費量を見て、一番難易度が低いシリンダーから作ろうとするか。
そう思いながら精錬された灰鉄鉱石を加工台に乗せ、半透明な道具が浮かび上がる。
なるほど、これらを使って加工すれば良いんだな。
そう思いながら金槌を持ち、錬成された灰鉄鉱石の形を丸くし始める。
シリンダーと言えばは形は丸いし、穴を開けるのはインゴットを丸くしてからにしよう。
そう思いながら金槌でインゴットを筒状にし、穴開け用のドリルを使って穴を開けようとする。
しかし穴を開けようとしても子供では中々硬く、どれだけ力を込めても全然削れていなかった。
子供の腕力だと難しそうだし、こうなったら『肉体能力強化』を使っていこう。
そう思いながら強化画面を開き、筋力と器用さを選択してみる。
すると指先から力が湧き上がり、再びドリルを持って切っ先を筒状のインゴットにつけ、回しながら削る。
すると少しずつだが削れていき、数分経って貫通することが出来た。
俺はそれを見て、少しドリルを置いてから息をつく。
ふぅ……少し時間が掛かってしまったが、ようやく貫通させる事が出来たな。
このままやったら時間が掛かりそうだが、少しずつやれば完成するだろう。
そう思い再びドリルを持って削っていく。
ドリルで穴を開けてからしばらく経ち、俺は額を拭いながら呟く。
「ふぅ、これでいいだろ」
俺はそう呟きながら完成したシリンダーを見る。
サイズは子供の手ぐらいで、穴の数はしっかり五つにしてある。
これなら上手く使えそうだな……。
そう思いながら削っているうちに精錬された灰鉄鉱石を溶鉱炉から取り出し、グリップの形になるように削っていく。
グリップはただ持ち手のように削れば良いから、素早く出来そうだな。
そう思いながら削っていき、グリップだけじゃなく、引き金やハンマーも出来た。
削ったときに出来たカスや余った灰鉄鉱石は再利用すれば、採取する手間をなくせそうだな。
そう思いながら出来上がったパーツを置き、最後のパーツである銃身を作っていく。
まずはインゴットを半分にして、半円形の筒状にする。
半円形の筒状にらせん状の溝を掘っていく。
少しもずれていかないように魔力を込めながら削り、しばらく経ってライフリングが出来上がる。
その後は半円形の筒を合わせ、赤火鉱石を使って接合して完成させる。
一応……これで全てのパーツは完成したが、どうやって生み出していくんだろうか?
そう思いながら眉を寄せながら考えていると、初めて『現代兵器錬成』を使った時を思い出す。
そういえば確か初めて使ったときは三×三マスの設置画面が表示されていたよな?
もしそれが作成画面なのなら……!
そう思いつくと俺は手をかざして叫ぶ。
「転生特典『現代兵器錬成』!」
そう叫ぶと三×三マスの画面が表示される。
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