表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/22

語られる第16話


「ッ!!黒兎!!紗耶!!」


俺は横たわっていた体を起こす。

……?さっきまで路地裏にいたはずじゃ……


「あ、因幡さん〜起きました〜?」

「ら、ラメエルさん!?」


俺はどうやら喫茶店の二階にあるベッドで寝ていたらしい。その横でラメエルさんが看病してくれていたようだ。


「そうだ!!黒兎と紗耶は!?」

「安心してください〜。二人共今は天界に行ってる頃ですよ〜」


俺達の仕事は、性的暴行犯罪を起こした、または起こそうとした者を力づくで止めること。そしてその犯人を天界に送り付けることだ。その後どうなるのかはわからないけど。

そのときに被害者も一緒に天界に連れていき、記憶の消去などを行う。多分今それをしてる所だろう。


「あの、あいつらの怪我とかはどうなるんですか?」


特に黒兎。かなり血だらけだった。大丈夫なのだろうか。


「大丈夫ですよ〜。二人共大きな怪我はしてませんし〜。それより因幡さんの方がボロボロなんですから〜。もう少し休んでてください〜」

「え?そんな俺ボロボロなんですか?」

「当たり前じゃないですか〜。金属バットでボコスカ殴られてたんですよ〜?」

「へ?いつ?」

「え?……あ〜。記憶無いんですね〜。何でもないです〜」


そういえば、あいつらが襲いかかってきてから記憶が無い。何でだ?


「まぁとにかく、二人のことは心配しなくていいです〜。記憶消去が終わったらガブリエルが連れてきてくれますよ〜」

「そ、そうですか……良かった……」


カランコロンカラン……


入口の方でドアが開く音がする。お客さんだろうか。

ラメエルさんが店に降りようとドアを開けた時、


「大地!?」


飛び込むように部屋に入ってきたのは黒兎と紗耶だった。

後ろからガブリエルさんが着いてくる。


「悪いラメエル。こいつらの記憶消せなかったわ。」

「はい!?何でです!?」

「こいつら、あの時起こったこと全部覚えていたいんだと。あそこまで拒否られたらなぁ……」


どうやら記憶消されるのをこいつらは拒否したらしい。何でだろう。


「にしても、天界って本当にあるんだな……凄かったわ。マジで」

「ねー。しかもラメエルさんって堕天使なんでしょ?おとぎ話みたい」

「そういえばあの時、大地の背中にも……あぁいや、何でもない」


?いま黒兎は何を言いかけたんだろうか。

そういえば、さっきから気になってたんだが、


「俺、あいつらが襲いかかってきてから全く記憶ないんですけど、何があったんですか?」

「え!?大地記憶無いの!?」

「まじかよお前、あれ覚えてないとか脳ミソカスだな」

「酷くない?」


なんでそこまで言われんの俺。本当に何したの。


「……そうですね〜。まぁ、色々話したいこともありますし、いいでしょう〜」


ラメエルさんはいつも通りの笑顔を浮かべながら言う。


「まず因幡さん。貴方には堕天使の血が流れています〜。」


俺は驚きすぎてベッドから転がり落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ