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決着の仕方

初めてアルトが・・・?

判断は任せます

目を開けると師匠の爽やかな笑顔があった。

どうして師匠は笑っていられるのだろう?

僕は今からミリアと会わないといけない事で体が震え始めているのに・・・

でも、師匠は僕のそんな気持ちを知ってか、それとも気付かずにこう言うのだ


「全部聞いていたな?なら、お前ならできるだろ?」


師匠が僕の何に期待しているのかは分からない。

けど、師匠の期待には応えたいと思う。

それが、僕を拾って育ててくれた恩であり、師匠の弟子として胸を張れる唯一の機会だから


「それは・・・・頑張りますが・・・一体何をすれば良いのか」


まだ、直接ミリアを見る勇気がないので、一度目を閉じてさっきまでみていた光景を思い出す。

ミリアが突然師匠の娘だと言ったこと

でも本当は違う事

ミリアは色々な種族の欲望から産まれた事

でも、ミリアの母親はそれを認める事が出来ずに、精神の安定を図るために縋った妄想であったこと

ミリアの母親は、英雄の子供であることを強制し、本当のミリア自身を見ていなかった事

周りの人は母親を心配して、ミリア自身は二の次、若しくは嫌悪の対象だったこと

全てを知ったミリアは、師匠を恨みここまで来たこと

・・・・・・・

・・・・・

・・・

一体何をどうすれば良いのだろう?

師匠は言っていた


「誰かずっとそばにいて欲しい」


この言葉にミリアは少しだけど反応していた。続く


「唯、自分を受け入れて欲しい。自分を見て欲しい・・・」


この言葉にははっきりと反応をしていた。

なら、この言葉通りに一緒にいれば良いのだろうか?

自分がされたことを水に流して、ミリアを許して、そしてミリア自身を受け入れる。

それで良いのだろうか?

・・・・

・・・

正直、出来なくはない。

まだ、怖いけど、多分目の前に立つと震えてしまうと思うけど、出来なくはない。・・・・と思う。

ミリアの孤独さや寂しさ。

嫌悪の視線に晒され続ける心のへの負担。

信じてきた物が壊された時の絶望。

誰も助けてくれなかった怒り。

どうすれば良いのか、何をすれば良いのか分からない苛立ち。

全部とは言わないが、僕も師匠に会わなければ

あのまま誰にも気付かれずに倒れていたら・・・と思うこともある。

だから

優しく手を指し伸ばされた時の暖かさは誰よりも分かっているつもりだ。


でも、だからこそミリアにはその方法は使えないと思う。

ミリアはそんな優しさや温かさを求めていないような気がするのだ。

もっと複雑で、でもやっぱり求めているのは師匠が言っているような人で・・・


「・・・・・やってみたいと思うことがあります」

「そうか。何が必要だ?」


目を開けて師匠を見ると、師匠は笑顔のまま頷くのだ。

まるで、僕の考えをすべて分かっているかのように


「許可を下さい。今まで師匠から教えて貰ったことがあるすべての技術を使う許可を」


それは、今まで使った事がない技術であったり、禁止と言われている”補弾”や”チッタを纏う”事への許可だった。


「・・・・・許可する」


師匠は驚いた表情はしなかったけど、複雑な表情をしながら頷いてくれた。


「頑張ってきます」

「おう、しっかりと見ておくぞ」


師匠に肩を叩かれ立ち上がる。

少し周りを見ると、リース達が心配そうに見ていて、正面にはミリアの姿があった。


「・・・・・・・・」


視線を下げて、手をみると少し震えているけど動けない訳じゃない。

今思うとまだ今よりも弱い時に、ドラゴンの前に連れて行かれた時の方が何倍も怖いのだ。


「・・・・ふ」


師匠の無茶ぶりを思い出して、無意識に笑ってしまう。

そのおかげかどうか知らないけど、手足の震えは完全に止まった。


「人をみていきなり笑うなんて失礼ですわね」

「君を笑った訳じゃないよ。師匠の無茶ぶりにはいつも振り回されていたなと思い出しただけだよ」


どうやら、ミリアは自分が笑われたと思ったみたいだった。

不機嫌そうな声に謝りながら、今度はしっかりとミリアを見る。

やはり美しい容姿で、一瞬でも見惚れてしまう。

その透き通った青い目が、徐々に紅くなる前に


「”魔力圧縮式”補弾”・・・開始”」


今体内にある使える全ての魔力を圧縮して体外に留める。

僕の場合は、まだ赤色の補弾で一個しか作れない。

でも、この一個だけでも相当な力を持っているのだ。

その補弾を使って使う魔法は


「”魔力補給”」


自分の魔力を相手に渡す魔力補給は僕もリース達にして貰っている。

イサオ様は自分の魔力を回復する為に、自分の魔力を使うやつはいないと言っていたけど

この補弾を使うと解決できる。

補弾は、魔力を圧縮させてその反発力を利用して魔力を高めるものだ。

1の魔力が2~5倍になる補弾であれば十分回復は出来る。


「が、がぁぁっぁぁぁぁ!」


体の中で暴れまわる魔力で激痛が走り、叫び声が出てしまう。

魔力があり体を守っていたなら問題はない筈であるが、今の僕は補弾を作るために魔力欠乏にならないぐらいの最低の魔力しか残っていない。

その薄皮みたいな魔力で2~5倍になった魔力の激流に堪えないといけないのだ。

自分でしてみて、笑ってしまう。

下手をすれば体内から爆発してしまう危険があるのだ。


「・・・・・ぐっ・・・」


どうやら補弾の効果はそこまで高く無いようで、どうにか耐える事ができた。

もしこれが、僕が作れる最高の補弾だったら、多分、体のどこかは壊れていたかもしれない。


「無茶の事をしますわね」

「・・・僕は弱いですからね、その目を防ぐにはこれしか思いつかなかったのですよ」


幻影、幻覚、催眠、その他の精神的な攻撃を防ぐには、単純に魔力が使用者よりも大きいか、体内の魔力を乱す必要がある。

僕の魔力量であれば前回みたいにすぐに取り込まれるのは分かっていたから、補弾で魔力を無理やり増やして、かつ自分で扱えない程の魔力は今も僕の体の中で暴れまわっている。


「確かに、この目を防ぐにはそういったやり方もありますが、それで、私と戦えるのですか?」

「疲れたと言っても休ませてくれません。風邪をひいても寝込ませてくれません」

「??何を」


僕の言葉にミリアは首を傾げる。

それもそうだろ。ミリアが経験した来た事を僕が知らないと同じようにミリアも僕の事を全然知らない。

師匠の所為で、僕の方がミリアの過去を聞いた分知っているぐらいだ。


「手に豆ができようと、爪が剝がれても、足が棒のようになって動かくなっても、休ませてはくれませんでした」


僕が奴隷として売られたのは違法の所だった。

そこは、人を人見ない人達の集まりで、ただ重労働をさせられるそんな場所だったのだ。

その時の、理不尽な痛みに比べると、覚悟ができている分、今の方がまだマシだ。

何が言いたいのかと言うと


「このぐらい、我慢ができるんですよ」


ミリアに向かって飛び込みながら、僕が制御しきれない魔力をどうにかしようとする。

っと言っても、方法は一つしかなくて、僕の魔力によって顕現できる守護精霊。


「行くよチッタ!」

「仰せのままに」


魔力が増えた為か、ケントとの模擬戦時と同じぐらいの姿になったチッタが現れた。


「鎧化開始します」


そのチッタの姿が黒い霧のように変化して僕の両手足に伸びてくる。


「前回よりも魔力が増えていますが、無理やり増やした為か安定しません。今回は両手足が限界です。制限時間は約5分可能ですが、魔法などを使うと減っていきます」

「それで十分!!」


前回みたいに三歩みたいに極僅かな時間しかないと思っていたけど、思っていたよりは長い。

手足に纏っている黒い鎧も前回よりもしっかりとしたもので、これが全身を覆うようであればかなり格好いいものになるだろうと分かるものだった。


「魔女相手に正面から突っ込んでくるのはかなり危険ですわよ?」


ミリアが瞬時に魔力を練り上げるのが分かる。

チッタを纏う事で一時的に、師匠達レベルまで身体能力が上がるのだ。・・・その分負担も大きいが・・

その魔力の練り方は見覚えがあるもので


空間破壊


魔女特有の魔法みたいなもの

ミリアはそれを油断なく、正面、左右、上にも作り回避できないようにしていた。

なら


「チッタ!」

「加速します」


僕の意思を読み取って、チッタが加速の魔法を唱える。

相手の魔法が完成する前に突っ切るのだ


「速い!ですが!」


元々そんなに離れていない距離がゼロとなり、ミリアの顔が目の前に見えた瞬間、その顔が突然消えた


「左です!」


チッタの言葉に反射的に左手を上げると、鎧の部分で何かを弾いた感触があった。


「厄介ですわね。実質、二対一ですわよ」


顔を向けると、また距離を取ったミリアがいた。

いきなり姿が消えた事に驚いたが、空間破壊を使えるという事はすなわち空間を操る力があるという事だ


「・・・・空間移動も使えるのですか」


師匠が使う転移魔法の劣化版と言えば良いのか、空間移動は見えている範囲で移動できる魔法だ。


「えぇ、特に私の母は次元の魔女と呼ばれる程、空間魔法に特化している人なので」


その母親から、鍛えられたその魔法はいったいどれだけな物なのか、今肌で感じることができた。

どれだけ努力をしてきたのだろう。

色々な種族の血が流れて、満足に扱えなかった筈のこの魔法をここまで使いこなす事が出来たのは、母親の鍛え方だけじゃなくて、本人の努力も相当なものだと思う。


「今度はこちらから参りますわよ」


ミリアは左手に小剣を取り出してそのまま右腕に突き刺す。


「私の鎌は結構危ないですわよ」


その右腕から流れる血が徐々に大きな鎌の形になる。


血液操作


確か、昔師匠が話してくれた中で、ヴァンパイア族と呼ばれる魔族が使うと言われる魔法だったはずだ


「主、妖精の瞳や血液操作から見ると、どうやら一番ヴァンパイア族の血を一番濃ゆく受け継いだのだと思います」

「それだと昼間は」

「そこの妖精の話は本当ですわよ。私は一番ヴァンパイアの力を上手く扱える。でも、力を使えるのはそれだけじゃないってこと」


ヴァンパイアは昼間にあまり活動できない。日に当たれば灰になる訳じゃないけど、体の抵抗力何かが下がるためあまり昼間に活動しないのだ。

色々な種族の混血である故に、その弱点も克服したという事なのだろう


「上!」

「遅い!」


目を離したつもりはなかったのに、突然ミリアの姿が消えたと思ったらチッタが声が聞こえた。

とっさに、腕を上げようとするも、間に合わない

師匠はこんな攻撃を片手で受け止めたのかと思いながら、血の鎌が体を切り付けられるのが分かった。


「ぐぅぅぅぅ!」


殺すつもりはなかったのか、致命傷にはなっていないみたいだが、物凄い痛みが駆け上がってくる。


「痛いですわよね?この鎌で10回以上切られて意識を保った事がある人は今までいませんのよ」

「主!・・・回復魔法が遅い?」


チッタが慌てて回復魔法を唱えるが、傷の治りがかなり遅い。

これは


「呪い?」

「正解ですわ?私の母を襲った中には悪霊もいたみたいですわね」


シェルとファルの件の時といい、なんか呪い系の武器に呪われているみたいに感じてしまう。

でも、これで確信した。


「貴方もですか」

「主?」


ミリアが怒ったように

チッタが不思議そうな声を出した。

それもそうだろう。今僕は師匠がしたみたいに構えを解いているのだ。


「チッタ、頼みたい事があるんだけど」

「・・・・・・分かりました」


僕の考えを直接感じ取ったチッタは渋々納得して、その姿を鎧と共に消した。


「貴方達二人は本当に師弟なのですわね。人を苛つかせる趣味でもあるのですか?」

「そんなつもりはないですよ」


偶々、師匠と同じ行動になっただけで、勿論ミリアを苛つかせる為じゃない

では、何をするのかと言えば


「今から貴女の所まで真っ直ぐに歩いて行きます。」

「私が何もしないとでも思っているのですか?」

「いいえ、逆にしてもらって構いません。ただ、僕から何かをするという事はありません」

「・・・殺してしまっても?」

「構いません」

「・・・・・」


悩む素振りも見せずに、言い切るとミリアは口を閉ざした


「・・・そんな行動で私を受け入れたと言うつもりですか?」

「正直、最初はそう思いました。自分が受けた事を水を流して・・・と、でも、それじゃぁいけないと思ったんです。だから、しっかりしてくださいね?僕が貴女に触れたら貴女はきっと後悔する。実は、僕は怒っているんですよ?急に襲われて、許さない訳がないじゃないですか」


そうなのだ。

リース達は僕の事を優しいと言うけど、僕もそれなりに怒ることもある。

この怒りを持ったままミリアを受け入れる事は、出来なくもないけどしたくない。

師匠が言ったから

ではなく、僕自身がミリアと仲良くなりたいから。

女性で容姿が整っているのも理由になるけど、それ以上にミリアは孤独すぎる。

好きの反対は嫌い、若しくは無関心。という人がいるけど僕は嫌いより無関心の方が堪えるような気がするのだ。

気持ち的には、嫌われるより無関心の方が楽かもしれないけど、自分が大切にしたい人から無関心されたらきっとキツイとか以前に心に堪えるのだ。

ミリアの周りには、ミリアに対して皆無関心だった。

母親は、英雄の子供と妄信して

周りは、異物として見ていた。

そこに、ミリア自身を見ている人は誰もいなかった。


僕も、奴隷時代。いや、あそこは人でも奴隷とも見ていなかった。ただ、労力の駒の一つにしか考えていなかった場所にいたから気持ちはわかるのだ。

そんな似たような境遇の人を師匠が僕を助けてくれたみたいに、今度は僕がミリアを助けたいのだ。

まぁ、勝手にミリアの気持ちを分かった風に言っている自覚はあるけど、僕がミリアを助けたいと思う気持ちに嘘はない。


一歩


ミリアとの距離はそんなに離れていない。一歩踏み込めば相手の間合いに入るぐらいだ。

その一歩を踏み出せば、躊躇なく鎌が振り下ろされた。


「がぁ!」


それでも、声を我慢して蹲りたくなる衝動を堪える


二歩


ミリアはその分下がって、また鎌を振り下ろしてくる


「ぐぅぅ!」


本当に躊躇しないで攻撃してくるものだと、自分の選択に後悔するが今更止めるつもりはない


三歩


決して慌てず、急がず同じ速さでミリアの元に辿り着こうと足を動かす。

その分、ミリアは下がってあるいは細い針を投げながら僕に傷をつけていく


四歩、五歩、六歩・・・・


今何歩目か分からなくなった頃、ミリアの手が止まった。

傍から見たらさぞおかしな光景だっただろう。

何も考えず歩く僕をひたすらに攻撃するミリアの姿。

今、考えても何をしているんだと笑ってしまう程の滑稽な姿。

でも、僕もミリアも真剣で会話一つもしなかった。


「貴方は何をしているのですか」


そして、久しぶりに聞いた言葉は前に一度聞いた言葉であった

だけど、もう僕はその言葉に答える力はなくて、自分が言いたいことだけをいう事にした


「・・・チッタに頼んだことは三つあります。一つは貴女を逃がさない事。一つは僕を気絶させない事」


ミリアがこの馬鹿のようなゲームに乗ったのは、気まぐれだけじゃない。

チッタが霧のようになって周りを覆い、空間移動などを封じていたのだ。

そして、その間に僕が気絶した瞬間だけ、活をいれて貰っていたのだ。

鎧化を解除してその時だけ魔法を使うだけなので、チッタが顕現する時間は最初の5分を超えても大丈夫だった。

そして、最後の役割は


「僕も貴女と同じ経験をしています。貴女程大変じゃなかったかもしれませんが、僕にとってはあの時が一番地獄でした。」


手を上げるがやっとできて、触れるように鎌を持っていたミリアの手に乗せる


「僕は貴女と色々な事を話してみたいと思いました。その結果、仲良くなるかは分かりません。そのまま殺し合いになるかもしれません。それでも、話してみないと分からない事もあります。だから・・・」


チッタに頼んだ最後のお願い。

この魔法は、師匠が僕の為に考えてくれた魔法で一番初めに禁止になった魔法。

弱い僕の最終の切り札にしようと考えてくれたこの魔法は、使用者の負担がかなり大きいものだった。

まだ、体が小さい僕には全く使いこなすことができずにそのまま禁止になったのだ。


「痛み分けとしましょう。貴女が僕にしたことを少し倍にして返します。僕の怒りも入っているので少しぐらいいいですよね?」

「な!?」


慌ててミリアが逃げようとするけど、土が盛り上がりミリアを拘束してしまう。


「僕は貴女を受け入れます。だから、貴女が困っていたら手を貸します。貴女が泣いていたら傍にいます。でも、それだけじゃなくて、貴女が何か悪さをすれば貴女を叱ります。貴女が何かに悩んでいたら、お尻を蹴飛ばしてでも前に歩かせます。それが、貴女に対する僕なりの受け入れ方です」

「や、やめ」

「・・・・・”因果応報”」


別名、”目には目を歯には歯を”


僕が受けたダメージを溜め込み、倍にして相手に返す魔法。

一撃が弱い僕が傷だらけになってでも、最後に最高の一撃を撃てるようにと絵空事のような事を言っていた師匠が作った魔法。

禁止されていた、その魔法が受け入れると言ったばかりのミリアに襲い掛かる。


「きゃぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!」


笑顔でいたつもりだったけど、気を失う最後にみたミリアの顔は恐怖で強張っていた。



おまけ


「え、えげつねぇ」

「あの娘、アルトの笑顔がトラウマになるんじゃないか?」

「アルト君は怒ると怖いな」

「なんて魔法を教えているのですか・・・」

「大分前に作って、禁止していたからな俺自身も忘れてわ」

「しかしまぁ、あの時の魔女の子供が来ようとはな」

「私達五人で立ち寄ったあの魔女の娘。まさか、あの状態の魔女がマコト殿に盲愛しているとはね」

「おいコラ。今どういった意味で言った?こう見えても俺モテてたんだからな?」

「そのモテた事で、その子供が襲ってきたと」

「・・・・俺の所為じゃないもん」

「か、可愛くねぇ!!」

「確かに・・・あの時は余裕がなかったとはいえ、一度も伺っていないのも本当ですしね」

「おい、マリー。その確かにはどっちの意味だ?うん?ルミスと二人してなんか文句でもあるのか?」

「さて、アルト君達の治療を・・・と思いましたけど、もうシェルムちゃん達が向かっているわね」

「おい、無視かこら」


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