26話 テストの結果はどうかな
でも、とりあえずは勉強を始めてみないとね。
学校の校門の中に急ぐ。
早く行ったからといって校門は閉まっていない。
だって、結界が張ってあるのだから、閉めなくても心配することは何もないよね。
頑張れ、私。
ダッシュ。
まだ、強化魔法が身体に残っているらしく、身体が軽い。
マッハで教室へ向かう。
自分の席に座る。
誰もいない教室。
この場の空気は私のための静けさを作ってくれている。
これなら、テストが始まるまでの時間は集中できるわ。
たった1日分だから、そんなに範囲は広くない。
ノートに書かれていることをよく覚えれば大丈夫かな。
ゴブリン経済学と、ゴブリン哲学、算数に国語。
国語は勉強しなくても、できちゃいそう。
やっぱ苦手な算数とゴブリン経済学と哲学に時間配分を割り振って……。
うん、まずは算数。
計算は苦手だけど、時間をかければ何とかなるはず。
授業でやった問題をもう一度解いてみる。
うん、よく考えれば私にもできるわ。
足し算と引き算は、咄嗟には答えられないけど問題をよく見て、考えながらやれば。
ゴブリン経済学……。
ゴブリン哲学……。
……やるだけやってみよう。
4教科中2教科赤点で、学校からは泊まっていくことを言い渡されてしまう。
1教科なら18時までに間に合うから、まだ大丈夫。
守護隊は18時30分に出るらしい。
17時に授業が終わって、それから補習や再テストをやっていたら、まず間に合わない。
私にはカトリーさんがいるから守護隊は関係ないのだけど。
私の集中力は冴えていた。
周りの音が聞こえないほど集中した。
テスト直前まで一生懸命勉強した。
みんなが登校して来ても、頑張った。
そして……テスト。
国語、算数、ゴブリン経済学、ゴブリン哲学の順だった。
そして、その日のうちに採点され戻ってくる。
前の3教科は筆記で最後の1教科はマークシート。
10人しか生徒がいないので、ものの数分で採点は終わる。
得意な国語は何も勉強しなくても100点だった。
もうひとつの知識が助けてくれてもいるので、全然問題なかった。
算数は90点。
不得意だったけど、頑張った甲斐があった。
最後の1問がちょっと、曲者だった。
(1+1)-1+(3+1)+1という問題で、ミスをしてしまい最後の+1を計算するのを忘れてしまった。
うん、それでもいい感じ。
私ってば天才とか思った。
クラスの人達はここら辺の教育は家庭で終わってるらしく、楽勝だったそうだ。
でも、私の国語100点と算数90点は最高点だった。
次は、ゴブリンならではの理論が盛り込まれた学科だ。
そして結果は……ゴブリン経済学は38点。
頑張ったけれど、1歩足らなかった。
記述問題で部分点が8点だとは、なんとも意地が悪い。
ゴブリン哲学は10点。
問題の言っている意味がいまいちわからなかった。
他のクラスメイトはここら辺も余裕だったらしい。
私はゴブリンに向いていないんだろうか。
補習は私と先生のマンツーマン。
あまりに点数が悪いと、補習の後に再テストをやったりする。
残念ながらゴブリン哲学は今日の補習の後、明日に再テストだ。
補習ではテストに出るところだけを集中的にやった。
いわば、答えを教えているようなものだ。
この学校は成績をつけるための学校ではない様子。
学ばせるための場所。
一定の水準まで達せられれば、それで学校側は義務を果たしているとみなしているらしい。
その判断基準がテストでそれを埋めるためのものが補習。
補習で学習を埋められたか不確定の場合にのみ再テストを行う。
私のゴブリン経済学は惜しかったから、補習だけで大丈夫と判断されたのね。
哲学は授業を聞いてないんじゃないかと思われたに違いない。
ゴブリンと名のつく教科は私にとって、相性が悪いなあ。
あ~あ、カトリーさんの言う通りになっちゃった……。





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