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夢物語  作者: 雪の花
7/8

過去の夢ー1

私は近未来のアンドロイド化(人造人間)が進み、個人情報が管理された社会に生きている。


新型の超高層ビルが建ち並び、かと思えば、前世代の家屋やビルが崩れ落ち、梁や基礎の鉄骨などが雨ざらしになったままで存在し、アンバランスな世界観を作っている世界。

もうすでに高速道路や鉄道という言葉はなく、荒廃し廃墟化している。

森の中に埋もれてしまい、わずかに見え隠れするアスファルトやセメント壁にその名残があるだけ。


車社会に替わって、今は二人乗りの小型飛行機が主流を締め、バイク型の一人乗りもある。小型飛行機は流線形の車に羽がついたようなもの、燃料はなく、車体前部がソーラーパネルで覆われ、光を吸収し、そのエネルギーで飛ぶ。

雲を突き抜ければ、いつでも充電できる仕組みだ。バイク型は車輪がプロペラになり、その動力でエネルギーを得て、飛ぶ仕様だ。


監視用の管理会社の飛行機が行き来し、バーコードリーダーで個人確認をする。

もちろん、その個人にレーザーを当てるだけで、当人の全情報が表示される。

最初はカード型だったが、人造人間が増えた今は、チップが搭載され、そこにコードは収納されている。

私にチップはまだない、電磁波などに不耐性な体だからだ。

埋め込めば、近いうちに死んでしまう。そういう人間が多くはないがいる。


家族はどこにも見当たらず、亡くなったのか、管理会社に捕まったのか分からない。

同じような人間同士で助け合いながら、どうにか生きているという感じだ。

今もどこかで戦争があり、大気汚染は酷く、食べ物を手に入れるのも一苦労する。


管理会社は人間を駆逐し、すべてアンドロイドにしたいのだろうが、奇しくもアンドロイドがそれを阻んでいる。

人間の家族と住んだアンドロイドに感情が芽生え、人間を守ろうとしているからだ。

そして人間の知恵とは果てしなく、神々と繋がっていると思える。アンドロイドと人間が協力して生み出すものは、管理会社にとっては到底思いもよらないものだからだ。

彼らが捕まえるのは悪人だけではないとだけ言っておこう・・・。

彼らにとっては自分達に如何に利益をもたらすかが最重要事項で、今の友は明日の他人かもしれないわけ・・・。

それを理解できない人間が彼らに力を貸し、自分も滅びて行く。人間を甘やかし、精神的廃人にするのはお手の物だ。


そんな世の中を生きる私は、人を探している。

そうして、管理会社も数人の人を探しているようだ。彼らがこの世界を思いのままにするためには、その人たちがどうしても必要なのだ。

だが、探し人がまだ生きているのかどうかも怪しいもの。

なぜなら彼らの才能はバーコードには現れず、それを知る手段がないからだ。その才能はストレスに弱く、強制されると出ないという神のなし得る技なのだ。

人間の身体は不可思議で神秘的・・・あるものがなかったり、ないようにおもえるものがあったりする・・・。

彼らは今になって後悔している。

知識もなしに多くの人間を死に至らしめたことを・・・。

神々の智慧とは末恐ろしいもので、神々は人間を愛しているのだと思う。

管理社会にしたからとて、世の中は乱れるだけで、己の首も絞めていく構図になっていることに気づかないのは悲しいことだ。


私の探し人は誰なのかは、私自身も分からない。

ただ、

「自然の力に勝るものはなし」

というキーワードがどこからともなく流れてくる。


空から大きな火の玉が降り注ぎ、大津波が押し寄せ、何もかもを飲み込んでゆく幻影が脳裏に過った。

その時、管理会社の本部は、人は、アンドロイドは生き残れただろうか?




*ここで夢は終わった。後は、この夢の続きはみていない。

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