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家族

「最近ノヴァリアのテロが増えているらしいな」

私は部下に話した。


「ええ、ここ最近大規模なテロを起こすという話も聞いております」

私と部下は車に乗り、皇帝のところまで向かっていった。


「ならば厳戒令も視野に入れなければな……」


私は車の窓の外を見つめた。

花屋の近くで子供と手を繋いでいる女性がいた。


「そういえば君は新婚だったか?」

「はい、私の妻はいつも早く帰ってこいってうるさいんですよ」

私は笑った。


「そういえば大臣も奥さんと子供がいるんですよね」

「ああ、みるか?」

そして私は胸ポケットから一枚の写真を取り出した。


「おお、竜人族の奥さんですか、それに娘さんも可愛いですね」

「そうだろ?この国は差別が酷いが何とかマシになって来た」

そういうと部下は話した。


「大臣が最近平等を目指すために色々としているおかげですよ」

「いやいや、皆のおかげだ」


そして私は取り出した写真を見つめた。

私の妻との出会いはあまり良い出会いではなかった。


妻が奴隷として売られていた時に一目惚れし、助け出した。

最初はあまり口を聞いてくれなかったが、だんだんと心を開いてくれた。

そして子供も生まれ、とても幸せだ。


……それに私が異種族との共生や平等を目指しているのも妻のおかげだ

奴隷として売られている異種族を出来る限り、国が保護している。


「この国をいつか、皆が笑って暮らせる国にしたいな」

「ええ、その通りです」


そして私は写真を胸ポケットに戻した時、体がふわっと浮いた。

その瞬間、爆音と共に意識を失った。



「……なにが……あった?」

痛む体を何とか動かし、周りを見た。


そこは地獄だった。


焼けている者、蠢いている者、助けを求めている者。

……そして子供の泣き声。


「……くそ、あいつはどこだ」

隣を見ると、黒く形状も分からない物があった。


「………」


すると黒服の男たちがこちらに歩いてきた。

「……貴様らッ!」


「貴様は我ら異種族を道具として見ている」


「何を言っている!」


「ゴミはゴミらしくしとけ」

その瞬間私の意識は遠のいた。

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