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不屈のHERO  作者: ポテ男
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episode6

誤字、脱字が多々あると思われます。

気になった方はコメントなどで指摘の程宜しくお願いします。

不屈のHERO episode6


授業が終わる3分前。この時間の科目は英語だったのだが春にはびっくりさせられた。授業にでる問題全てを難なく解いていくのだ。施設から逃げるので精一杯だとばかりと聞いていたから驚きだ。春が言うには………。

「これくらいならお姉ちゃんに教えてもらったりしてたから出来るよ。」

だそうだ。それだけで何でできるんだろか不思議だ。

そろそろ授業が終わるさ。この後俺は生死を分ける逃走を見せなければならない。あと5秒。


episode6


4.3.2.1……………。

「リーゴーン。リーゴーン。」

チャイムが鳴ると同時にクラスの男共が一斉に立ち上がりこう言った。

「鏡見を捕まえろーー!!夜城さんとの関係を吐かせるんだ!!」

「やっぱりか。俺にそんな時間はねーよ!行くぞ春。」

「はっはい。」

俺は春の手を取り男共を軽々と避けて教室を出たのだが廊下にまで男共は陣形をとっていた。

「はっはっはぁ~!何処に逃げても無駄だぁ~!お前はもう囲まれているんだ、大人しく捕まるんだな!!」

「いやいや、そんな飢えた獣みたいな目をして、ジリジリ詰め寄ってくる奴らに捕まったら何されるかわかったもんじゃないからな。逃げさせてもらうよっと!」

「はぁあああっ!!!(男共)」

俺は春を抱きかかえて廊下の窓から飛び降りる。ここは2階だ。これくらいなら人1人抱えて飛び降りるなんてことない。

「ほっ!着地成功~。」

だけどまだ危険は去っていない。男共の連絡網は広い。半端なく広い。もう学校中に俺と転校生の親密さが勝手に妄想されながら間違った情報を交えながら広まってるだろう。

「いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!鏡見だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!この男の敵めぇぇぇぇぇぇぇ!!!何が許嫁だぁぁぁぁぁ!!」

「うわっ!何か変な事に!!」

俺は春を抱えたまま走る。

「凌君?何で追いかけられてるの私達?」

「そうだな………。転校してきたばかりの可愛い女の子が俺みたいな奴に笑顔振りまきながら仲良くしてたから男共は俺に嫉妬してるらしいんだが………。当たり前か。俺も逆の立場だったら問答無用で追いかけて殴ってるな。」

「何でみんな嫉妬してるんですか?」

「何でってそりゃ、今の男はな可愛い女の子と話せるだけで幸せなんだよ。それなのに親しげに春みたいな可愛い子と話すことができるんだそりゃあ嫉妬の一つや二つするさ。」

「かっ可愛いなんて////。」

「そうゆうところが可愛いって言ってるんだよ。(小声)」

「え?今何か言った?」

「いや///。」

「けど顔赤いよ?熱でもあるの?」

と抱えている春が顔を見る。

"見ないでくれ!恥ずかしいだろーーー!!"

そんなことをしてる間に4階の元理科実験室に追い詰められていた。

「もう逃げられないぞぉぉ~。」

「生きて青春の2文字が拝めると思うなよぉぉぉ~。」

男共は目をギラギラとさせながら息を荒立ててこっちを睨む。これは非常にまずい。追い詰められたのは校舎の端にある教室。出口は一つでここは4階。春を抱えている飛び降りるにはちょっと高い。……かと言ってこいつらに手でも出したら怪我だけじゃすまなさそうだしな。お互いに。

「助けてやろうか、鏡見?」

俺が声のする方をみるとそこには窓の淵に座りカッコつけてるアホがいた。ものすごくアホだ。非常ーーーにアホだ。

「いやいい。お前に助けてもらうぐらいだったらあいつらにボコボコにされた方がましだ。」

「先に俺がボコボコにしてやろうかぁ!」

「してみろよ、お前に出来るかな?」

このカッコつけて助けてやると言っているこいつは俺の数少ない悪友の一人、『新上 秋』(シンジョウ アキ)。こいつは、馬鹿でアホだ。もう一回言っておこう俺よりも馬鹿でアホだ大事なことだから二回言っておこう。だが良いところもある。今みたいに友達が助けを求めていたらどんな状況でも助けようとする良い奴だ。そしてもう1人こんな状況に助けにきてくれる頭の良い奴もいたりする。

「それぐらいにしといたら鏡見。」

「おっ!宮瀬もいたのか。」

そお、その頭の良い奴がこいつ『宮瀬 学』(ミヤセ マナブ)。こいつは俺達とは違って頭が良過ぎる。だがいつもテストでは手を抜いて学年平均とドンピシャの点数にしている。逆にすごい。変わっているが頼りになる奴。

「とにかくまあ。ここから逃げる策を一つ。」

そう言って宮瀬が取り出したのは『煙り玉』と書かれたピンポン球。

「これをこうやってっと。」

宮瀬はそれを力強く地面に叩きつけると白い煙りが勢いよく噴出した。

「鏡見。夜城さん。俺の手をとって。」

「おう、ありがとな宮瀬。春こっちだぞ。」

「うっうん。」

先程宮瀬が投げた煙玉は真っ白な煙で教室中を覆った。そのおかげで難なく教室から出ることができた。

「どうする鏡見?いつものところで隠れてる?」

「えっ?けど授業あるんじゃないの?」

「ん?それなら大丈夫。勉強ぐらい宮瀬が教えてくれるよ。けど春は勉強しなくても大丈夫だな。」

「そう言う鏡見は勉強しないとダメだな。今度からは俺と夜城さんで教えてあげるよ。」

「げっ。それは勘弁してください。」

「俺を置いて行くな!!」

「あ~はいはい。行くぞ新上。」

「ん?新上?いたのか?」

「いたのかって!忘れてたのか!」

「うん。」

「うん…って↓↓↓」

「宮瀬。新上。そろそろ行くぞ!また見つかっちまう!」


場所は変わって校舎裏にある使われていない倉庫。ここには入学して少し経った頃にたまたま見つけ、時々宮瀬や新上と授業をサボっている。ここには俺達が来る前に誰かが使っていたのかソファーやテーブル、冷蔵庫などの家具が置いてあった。

「ねぇ本当に授業サボっても良かったの?」

「いいのいいの。ここの学校はテストだけ点数とっとけば何とかなるからな。けど………。」

「けど、それでも1名危ない奴もいるけどね。」

「宮瀬うるさいぞ!俺だって頑張ってるんだからな。」

「頑張っているだけじゃ成績は上がらないよ。」

「うっ。」

「はっはっはっ!!宮瀬に指摘されてやんの!!」

「そう言う鏡見も人のこと言えないんだからな。」

「はい↓」

「それで。鏡見と夜城さんの関係を聞こうか。もしかして鏡見の彼女かな。」

「ぶっ!!」

「えっ!!」

「おっ!当たってるのかな?」

俺達は誰でもわかるぐらいの動揺を見せた気がした。飲んでいたジュースを吹いたのだ。

「ちっ違うぞ!!春はな!えっとだな~。」

「えっと凌君とはね。その~あのそう養子!私、凌君の師匠の綾鷹さんの養子にしてもらったの!その時にね!」

「そうそう!その時になあったんだよ!」

「そうなの。つまらないな。まあ良いや。取り敢えず夜城さんだっけ?」

「はい、夜城 春って言います。」

「それじゃ今日は鏡見の家で歓迎パーティーするから。良かったら来て……絶対に来てくれるかな!」

「「えっ!!」」

「何か不都合なことでもあるの?」

「いや、ないといえばないんだが。あるって言ったらあるのかも。」

今俺の家には春達が住んでいる。家で歓迎パーティーなんてしたら春と同居しているのがばれてしまう。それは非常にマズイ。

「なあ、鏡見。お前がどれだけ不都合でも俺達はお構いなしに行くけどな。夜城も放課後はあけといてくれよな。」

「う、うん。」

春は俺の顔色を伺いながら返事をしたが家には冬月もいる。もし冬月がこの2人と会ってしまったら………大変だ。もし冬月が同居しているなんて言ったら。あらぬ誤解を生んじまう。

"考えろ俺ぇぇぇぇ!!放課後まで時間はある!!それまでに答えを!!最善の答えを!!"


〜放課後〜

結局答えが出ぬまま俺達は家の前まで来てしまった。

「鏡見早く鍵を開けろよ。」

「………。あっれ~。鍵が見つからないなぁ~!学校に忘れて来たかな~?今日はもう無理だな!」

「鏡見。鍵ならここにあるよ。」

宮瀬がパッと言ったことに俺はビックリした。宮瀬はポケットから俺の家の鍵を取り出した。

「何で持ってるんだ!!」

「ん?そんなの簡単だよ。体育の時間にちょっと鍵を借りて作ったんだよ。ついでに新上の家のもあるからね。」

「なっ!俺の家のもかよ!」

「すごいですね宮瀬君!手先が器用なんですね。」

「「そこかよ!!」」

俺と新上は春にツッコミをいれてしまっていた。

「ちょっと待て宮瀬!まずなんで勝手に持ち出したことを借りたって言ってんだ!!」

「それと勝手に人の家の鍵を作るな!!」

「うん。今度からは気をつけるよ。」

「「気をつけるんじゃなくやめろ!」」

「わかったやめるよ。もうある程度みんなの分は出来たからね男女ともに(小声)」

「んっ?!何だが今聞いちゃいけないことが聞こえた気がしたんだが。」

「それじゃ鍵があったんだ早く開けろよ鏡見。」

「……………。」

宮瀬が無断で作ったスペアキーを手にした俺だが俺は鍵を開けて家の中にいれる気は全くなかった。

「…………。手が滑ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「何ぃぃぃぃぃぃ!!」

「「あっ!!」」

俺が勢いよく手を滑らせた(投げた)鍵は遠く彼方まで飛んで行った。

「何やってんだ鏡見!」

「いや~。手が滑って~(笑)」

「手が滑ってあんな踏ん張りの効いた投げはおかしいだろ!!」

「けど困ったな~。もう家に入れない~。」

「大丈夫だよ。」

「「「えっ?」」」

「スペアキーがもしもなくなった時はスペアキーのスペアを使えばいい。」

「おい!まさかとは思うが。」

「はい。スペアキーのスペア。」

「「おい!どんだけスペア作ってんだ!!」

「ん?内緒だよ。」

そう言うと宮瀬は新上に手渡したのだがそんなことを俺が黙って見ているはずがない。

「おっと!!足が滑ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

俺は新上のスペアキーを持った手を蹴り上げたると鍵は弧を描いて飛んで行った。

「鏡見!!次は足か!足が滑ったのか!!」

「ああそうさ!!足が滑って手を蹴っちまったごめんな!!」

「謝るぐらいなら金をくれ!!」

「お前にやる金なんて1円も持ってねぇーー!」

「やんのかこの野郎!!」

「ああ!やってやんよ!!」

「ほっといて良いんですか宮瀬さん!!」

「いいよほっといも。それよりももう一本スペアあるから先に入ってよか夜城さん。」

そして宮瀬が鍵穴に鍵を差し込み鍵を開けてしまった。

「ちょっと待ってくれ!!」

「どけっ!」

新上は俺を押しのけて扉を開けてしまったが俺達はこのあと知るのだ。その扉が地獄の扉だと。

「よっしゃあ!一番の……り?」

「どうした新上?」

宮瀬と新上は家の中を覗くと扉を開けたまま固まっている。

"おい。もしかして……………。"

春も家の中を覗こうとするものの2人が邪魔で中を見ることが出来ないでいたが突然聞こえたのは鬼のような声と鈍い物音だった。

「このエロザルどもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ぐはっ!!」

「ぶふっ!!」

「やっぱり……↓↓」

新上の顔面には体重計。宮瀬の腹にはデジタル時計がめり込んでいた。

「おい2人とも大丈夫か!」

そして俺は見てしまった2人をやった奴を。それが冬月だとわかっているのだが鬼のような形相で刀を持っていた。

「ふっ冬月さん。……何で日本刀を振りかざしてるんですか?それと聞きたくはないんですが何でバスタオル一枚だけなんですか?」

「答えろ………。死にたいか!それとも斬られたいのか!!」

「それどっちもお亡くなりになりますよね?」

「うるさい!さあ、どっちだ!」

そう言った時、神様の気まぐれか、悪魔の悪戯か。冬月のバスタオルがはだけると同時に俺は見てしまった冬月の………。

「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

頭部に凄まじい衝撃と痛みが走り視界が真っ暗になっていった。


俺が目を覚ますとそこは地獄だった。俺の前には仁王立ちする鬼が………新上と宮瀬の正座する足の上に平たいがとても重そうな石を2.3段重ねて笑っていた。そして口にはガムテープ。あれはもう拷問だった。

「どうしたのだ?苦しいのか?そんなもの私の屈辱に比べれば生ぬるい!!」

「んんーーー!!!」

またも新上の足の上に石が積まれた。その隣ではもう宮瀬が気絶している。よく見ると部屋の隅で体をガタガタと震わせて脅える春。だがそんなことは良いのだ。それよりも。

「起きたのか凌?ちょうど良かった。あいつはもう気絶してな。あとはさっきまで寝ていたお前だけなのだ。さあ覚悟しろよ。」

というその顔はまさに鬼だった。

「そうだ、その口のガムテープを剥がしてやろう。」

俺の口を塞いでいたガムテープをビッと外す。

「ぶはぁ!冬月!あれは事故だ!」

「事故でも見たものは変わらないだろ?」

「そっ………それは……。」

「なぜ黙るのだ?せっかくしゃべれるようにしてあげたのに。」

と首から顎にかけてのラインを指でなぞる冬月。それをされる俺は恐怖と悪寒を感じずにはいられなかった。

「ちょっと待ってくれ冬月!早まるな!今ならなんとかなる!考え直してくれ!!」

「む~。そうだな~。私もやり過ぎたと思っているこんなことやめようか………」

「本当か!」

「などというとでも思っているのか!!お前が1番罪が重いんだぞ!わかっているのか?私の……私の!!」

と少し顔を赤くしたあと刀を取り出した。

「ちょっと待て!!それはなんだ!それでどうする気だ!一発で即死ではないか!!」

「………そんなことはわかっている。」

と冷静に返される。そしてゆっくりと刀を抜き頭の上に構える。

「待ってくれ冬月!!頼む!まだ死にたくない!!」

「問答無用ーーーーー!!!」

と振り下ろした。

そのあと俺がどうなったのかは聞かないでくれ。


続く。


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