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【超短編連載作品】風鈴工房 〜不器用な職人と居ついた弟子の物作り手帖〜  作者: さくらもち


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9頁目 おまけ(後日談)祭りの後

おまけ回です


お祭りの雑踏の中を一人、浴衣の少女が歩いていく。


茶色の髪の横にはうさぎのお面、手にはりんご飴を持っていた。


「あーあ。私もカレシ欲しいなぁ。」


ついさっき別れた友人は、今頃うまくやっているのかしら。


たぶんダメだろうけど。


こういうことには奥手なことを、昔から知っている。


応援はしているけれど、見ていてこっちまでヤキモキするのよね。


そう思いながら、何かをぶつけるように食べ物を買い漁っている。


「いった!」


突然、下駄の鼻緒が切れた。


勢いよく地面に突っ伏し、持っていた食べ物は吹っ飛んでいった。


ゆっくりと顔を上げる。


情けなく、惨めな自分に目が潤んできた。


…はぁ、良いことないなぁ。


 

「大丈夫?」


 

転んだままの少女に、手が差し出される。


声のするほうを見ると、浴衣姿の若い男性がふっと微笑んだ。


「なんだ、かわいいうさぎさんだった。」


少女の顔が赤く染まる。




———心の中で、何かが落ちる音がした。

お祭りマジックすごい


みなさまもお祭りお楽しみくださいませ

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