14話 体育
主人公、黒鉄新庄は体育の授業を受けていた
「これで全員だな男子3人、女子3人。じゃあ自己紹介をしようか」
「じゃあ、僕から。僕は熊二裕人って言います。スポーツは苦手なので教えてくれるとありがたいです」
「じゃあ次私!私は早江って言いまーす。黒鉄くんの秘書です」
「秘書が先に名乗ってどうする。俺は黒鉄新庄。黒鉄カンパニーの次期社長だ」
「では次は私が。わたくしは金子水理と言います。自分で言うのもなんですが金子コーポレーションのご令嬢です」
「そして私が、金子の執事。小山です」
「おい、早江。あいつを見習え」
「はいはい。見習います」
「それ絶対適当だろ」
「私で最後だな!妾は幸手というものだ」
なんか戦国の武将のような雰囲気をした人だ。おかげで雰囲気ぶち壊れだ。
個人的な偏見だがスポーツが得意そうだ。
あと、こういうタイプは嫌いだ。
「えー。みんな自己紹介終わったんで、練習しましょうか」
「3、3で別れるのはどうだ?」
「そうするか」
なんで俺が進行しているのか自分でもわからないが、とりあえず進めることにした。
「じゃあ俺、早江、熊二で練習するぞー」
「オッケー」
「分かった」
この3人での練習が妥当だと思った。
金子との練習は気まずいし、幸手とはもっと気まずい。
「よし、じゃあ先生が言っていた通り、オーバートスとアンダートスの練習をやろう!」
「確か、手の形はこうだよね!」
「なんでそんな形になってる?」
「僕の手の形は?」
「なんで俺が教える側に立っているの?まあ、手の形はあってるぞ」
「なんかボール固くない?」
「そんなに言うなら、バスケットボールでやるか?」
「無理無理」
「あのー、早くやりません?」
せっかちだなと思いながらも、渋々パス練を始めた。
「俺、早江、熊ニの順でパスな、いくぞ!」
俺は早江に優しくボールを投げた。
「あっ、ごめん」
あれ?
「よしもう一度!」
もう一度投げた。
「ちょっと今日調子悪いかも?」
これはもしや
「今度こそ!」
「いやー、今日調子悪いわ」
おいおい
「ちょっと順番を入れ替えようか。熊野いくぞ!」
熊野に優しくボールを投げた。
「よし!」
見事なパスだ。そしてそのボールを早江が
「や、やば」
明後日の方向に飛ばした。
「.......早江、熊野より全然下手だぞ」
「バレーボール苦手だもん!」
「本当にバレーだけなのか……」
それからしばらく練習しても早江が上達することは無かったため、俺がつきっきりで教えることにした。
「早江、まず俺の真似をしろ」
「分かった」
俺は手本を見せた。
「俺と同じようにやってみろ」
「はい!」
「よし、投げるぞ!」
「あ、」
「さっきと変わらないな」
「もーやだ」
「諦めるなよ。早江、スポーツっていうのは純粋な身体的な能力だけでは勝てないんだ。自分で分析しなきゃいけない」
「頭を使えってこと?」
「そうだ。今、ボールは毎回明後日の方向に飛んでいっている。さて、どうすればそれが治ると思う?」
「えーっと、それがわからないから困ってるんだけど」
「簡単な話、お前はボールに集中しすぎだ。そのせいでボールを手で打つ位置が前に行ったり後ろに行ったりしている。つまりボールを追いかけるのではなく、ボールが落ちる位置を予想して打てばいい。この技術を磨けばはパスの練習よりも試合で結果が出るかもな」
「なんとなく分かった気がする。やってみたい!」
「じゃあいくぞ!」
パスされたボールは綺麗な放物線を描き俺に帰ってきた。
「良かったじゃないか」
「できた!できた!」
スポーツはテクニックも大事なのだが、感覚という物も強い。
感覚を教えるというのは困難なわけだが、
なぜか早江は理解できてしまったようだ。
早江の優れている部分がなんとなく分かった。
「黒鉄!こっちに来い!」
国見は声を張り上げて叫んだ。
「なんだよ今体育中だぞー」
「お前、これ見ろ」
国見の携帯の画面にメールの文章のようなものが写し出されてた。
「は⁈マジかよ‼︎」
そこにはとんでもない脅迫文が書かれていた。
お読みいただきありがとうございます。
脅迫文となるとどこかが爆発するのでしょうか?
続きは明日上げるのでお楽しみに
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