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2-3

 案内されたのは、裏口から少し歩いた先の家だった。

 そもそも裏口から繋がった先、超田舎なのか、家とか、すごい距離感で建ってるんだよね。

 なんで、昨日はレオルドがいたんだろ。

 まあ、いっか。

 目の前にあるのは、石と木でできた、いかにもファンタジーって感じの外観の建物。でもまあ、普通の民家だ。

「ここだ」

 レオルドが扉を叩く。すぐに、中から人が出てきた。

「で、殿下!?」

 いきなり跪いた。いや、この展開、毎回だね。

 むしろ私、跪かなくてごめん。

「楽にしてくれ。様子を見に来ただけだ」

「は、はい……!」

 中に通される。

「……あっつ」

 思わず声が出た。

 外と変わらないどころか、むしろこもっててキツい。

 部屋の奥で、何人かがぐったりしている。顔、真っ赤。汗びっしょり。

「いやこれ、普通に危ないって」

 ぐったりしてる人に思わず近づいて、手を取る。

 脈は……まあある。でも、完全に脱水症状を起こしてる。

「水、ちゃんと飲んでる?」

「の、飲んではおりますが……この暑さで……」

 私は白衣から0S-Iを取り出して、ゆっくりと飲ませ始める。

 部屋を見回すと、窓は開いてる。でも、風なんかほとんど入ってこない。

「ねえ、クーラーとかないの?」

「くーらー?」

「ほら、こう……家の中を冷やすマシンっていうか、魔法っていうか、もう、何でもいいけど」

 レオルドが少し考えて、口を開いた。

「冷却循環機ならある。魔力を送り込むことで、部屋を冷やすことができる」

「それそれ、それのこと!」

「だが——」

 なんか嫌な間があった。

「治癒師たちが、自然の摂理に逆らうのは健康に悪いとしてな」

「うん?」

「一日二時間までしか稼働させるなと、通達が出ている。“冷却循環病”になる、と」

「は?」

 思わず、素で聞き返した。

「え、なにそれ」

「長時間使用は体に負担をかけると——」

「いやいやいやいや!!」

 完全に遮った。

「そんなわけあるか!! 今を見なよ!」

 レオルドも住民も、全員、びくっとした。

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