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3-4

「……は?」

 思わず眉が寄る。

「だから言ったじゃん——」

「だが」

 言葉を遮られる。

「お前から貰った“薬”を飲ませた」

「……経口補水液ね」

「その後、冷却循環機を継続して稼働させた」

「……」

 ちょっとだけ、息を止める。

「結果、メイドは回復した」

「……でしょ」

「加えて、周囲で働く者たちも、体調が安定している」

「……うん」

「王も、女王もだ」

「……え」

 ちょっと待って。

「え、そこまで?」

「うむ、非常に良好だ」

 ……いや、そりゃそうなんだけど。

「……で?」

 少しだけ視線を逸らす。

「それ、私に報告しに来たの?」

「違う」

 え。

 なんか嫌な予感するんですけど。

「キョウニン」

 真っ直ぐ、こっちを見る。

「褒賞を与えたい」

「は!?」

 思わず声が裏返る。

「いやいやいやいや」

 両手を振る。

「ちょっと待って!? なんでそうなるの!?」

「お前の知識は、この国を救う可能性がある」

「いやスケールでか!!」

「よって、それに見合う対価を――」

 全力で遮る。

「てかさ!三日前、めちゃくちゃ否定してたよね!?」

「……」

「“理から外れてる”とか言ってたよね!?」

「……結果が出た」

「出たけど!!」

 なんか納得いかない。

「……」

 しばらく睨み合う。

 それから、私は大きくため息をついた。

「……はぁ」

 頭をかく。

 でも、ほんのちょっとだけ、胸の奥が軽くなっていた。

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