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第3話

 目が覚めるとアルテの苦しそうな顔が目に入ってきた。

 そして、怨嗟の闇と彼女の一部の記憶や知識が流れ込むのと共に銀色の光が俺に流れ込んでくるのが分かった。


 そして、自分の何かがアルテに流れていき、俺が書き換えられていく。


 誰かが酷く憎んで燃やしてくる、誰かが嫉妬して首を絞めてくる、誰かが怒りで切り裂いてくる、誰かが、俺を、殺している。


 「あああああああ!」


 熱い。苦しい。痛い。


 銀の光が僅かに俺を癒した刹那、アルテの叫びが飛んでくる。


「直ぐに流れを拒んでください!」


 反射的に従うが、流れは止まらない。


 アルテと俺がどんどん変革し、深く繋がっていくのがわかる。


 「全然止まんねーよっ!」


 全力で拒んでるのに、魂が変質していく。

 どうしようもない出来事に焦りを覚えるが、自分がアルテと繋がり、変質していく事になぜか拒否感はあまり感じない。


 ただ、どうシヨうモなク壊レテイク。


 「****、***止まれ!」


 アルテのこの言葉の後、少しして何かの交換と書き換えが終わった。


 「おえええエェッ!」


 吐き気が抑えられずに何も出ないが吐き続ける。


 するとアルテが俺を抱きしめ、冬の夜の匂いと冷気に包まれて吐き気が収まっていく。


 アルテを見ると、髪は銀髪で眼の色は天色だが、15才程まで幼くなっている。


 「ごめんなさい、予想外な事になったみたい。大丈夫?」


「大丈夫、ありがとう」


 お礼は言うが、震えはまだ収まらない。あの圧倒的な怨念は何だったんだ。


 「無理しなくて良いよ。大丈夫、もう大丈夫だよ」


 さっきまでと、話し方が違う?


 「アルテ?」


 「うん、大丈夫だから、今は眠って。私が守るから」


 アルテの子供を宥めるような態度に思うところはあるけど、少し疲れた。

 アルテの優しい手が、冷気が、匂いが、柔らかさが、どうしようもなく安心できて―――。


 「眠ったかな、良かった。だけど、これからどうしようかな?」




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