第十四話 SF作品を考える!リアルな未来はどうなるか
今回はSF作品にスポットを当ててみることにしました。
さて、SFと言って、何を思い浮かべるだろうか?
宇宙戦艦?
ロボ?
異星人?
アメリカ的発想であれば、舞台は銀河であり、
宇宙の各地に独自の異星人がいて色々やっている感じ。
日本ならば、地球と月、ちょっとスケールを上げても
火星付近までが舞台の最大範囲になるでしょう。
お話の舞台が、アメリカと日本ではスケール的に違うのはなんでだろうか?
不思議ですね。
さて、これからのSFということで、
現実的な地球の未来を取り上げてみます。
まずは、地球温暖化という要素。
実際のところ、あまり遠くない未来には、
気温の上昇が顕著になり対策は不可欠な状況に陥っている可能性は高い。
だからと言って、一般庶民である私たちに出来ることがあるかどうか?
しかし、確実に未来は良くない方向へと進んでいる。
まあ、地球環境自体は、割と変動して当たり前な感じではある。
恐竜時代や氷河期など、
地球は何度もそういう時代を潜り抜けている。
人間が何をしようと、地球のサイクルには敵わないのかもしれません。
ここで作品作りに必要な舞台設定が出来上がる。
もともと地球温暖化が進めば、
南極北極の氷が溶けて、各地の沿岸地域が水没すると予測されていた。
今はちょっと進んで台風の大型化、線状降水帯での被害に、
干ばつ等の水不足が局地的に発生するようになった。
もっと進めば、地球上で耕作地となる場所や
居住できる環境は限られてくるでしょう。
古典的SFのように、宇宙に移住などを進めたいですが、
現在のロケットでは毎回数人を宇宙に連れていくのが精一杯。
それに従来の考え方で、打ち出されていた
SF的なコロニーや月面都市は、あまりに高難度すぎる。
たった数人規模の宇宙船を
年に十数回打ち上げるだけの計画では、宇宙都市は実現不可能。
これからのSFは、より身近なところに目を向けていく必要がある。
異星人が侵略してきたり、
人類が他の恒星系へ旅するのは現実的には難しい。
そうであるなら、未来世界の新たな模索を始めなければならない。
まず、現状では、原油高による輸送費の高騰が挙げられます。
まあ、原油自体は昭和時代から
無くなる、無くなる詐欺を繰り返していました。
正直に言えば、当時の予想で
今から10年くらい前には枯渇しているはずだった。
ところが現状、無くなるどころか、
技術革新で原油自体の代替品を合成できるそう。
価格に目を瞑ればですが。
そうですね、自動車類は電気自動車にすればいい。
だけどジェット機やヘリコプターなどの航空燃料は、
そうもいかないかもですから。
石油は今しばらく必要かな。
上記は人間社会での変革ですが、
地球規模で容赦のない変化が起こる可能性も大。
そもそも気温の上昇プラス干ばつで
食料を栽培できる土地が移動するかも。
今の耕作地帯からもっと極地に近い陸地へと!
北や南の極地へ耕作地域が移行すれば、
人類社会の中心もその地域へ移動する可能性がある。
今、氷に閉ざされた大地が有用な大地になる未来予想。
そんな中、今まで繫栄してきた国はどうなるか?
技術で乗り越える場合。
目を向けるべきは、海、
海上、又は海中都市。
海水を真水に変換する技術はもうありますし
水から水素を取り出すのも可能。
海は、陸地で例えるなら平地であり、人工フロート式の農作ができそう。
食物の生育には、光と栄養があれば良いと考えると有望な案である。
海に人工都市を作るのは、結構な労力がかかるし、
多分住もうとするなら、それなりの特権階級になるかも。
ただし、食料関係のノウハウを持っているのは農業従事者です。
つまり、最新の海上都市だからといって、
エリートが優遇されたりしないという結果。
人類社会の未来には、全ての職業人が必要となるわけです。
さて、海に広がる未来都市。魚の養殖も行われるでしょう。
次にあるのが、岩盤の硬い地下都市。
現実に地下十数メートルの穴ぐらは、地上より十度くらい気温が下がる。
海に対して、
地下にも目を向けた人類は壮大な地下施設を用意するでしょう。
実際、科学の発展や施設建設に必要な資材は、
陸地で手に入れるほうが安く済む。
地下鉱脈を探りつつ、作物などは工場生産で賄う。
海上都市からの輸入など、重要資源の交換が行われるはず。
さて、地球上の勢力図が、
地球温暖化の果てにすべて塗り替わる未来はそれほど空想的ではない。
むしろ、このままいけばそうならざる負えない。
色々書いてきましたが、こんな環境で物語を進めるなら
海が舞台というか、各都市間を船で移動しながら、
未知の陸地と遭遇したりする現代版冒険者の色々な浪漫が湧き上がる。
海上都市や海底都市では、
海由来の油田があるけど飛行機自体は廃れるかもしれません。
もともと、広い滑走路が必要だし、そのための資材は膨大。
航空燃料の精製には、技術力が必要ですが
今の地球の国家群のような陸上輸送ができない状態で、
どれほど供給可能なのか?
無くなりはしないと思いますが、
現在ほどの利用はできない状態になるでしょう。
人工衛星などの技術も特殊と言えば特殊。
そもそもから、大変動を遂げた地球環境で人類が社会生活を維持するには
無くても困らないものを切り捨てる感じになるでしょう。
宇宙技術って、今の地球のように人類の基盤が安定しているから、
研究リソースを回せるのであって
そうでなくなったら、技術の保存はしても発展に力は注げなくなる。
各地域が変動し、まるで異世界のようになった地球。
物語の題材としては、とても魅力的ではないですか?
耕作に適さなくなった地域でも難民が暮らしているかもしれない。
文明社会的には、治安関係は乱れているし、
旧地球の技術がそのままオーバーテクノロジーのように使える。
放棄された旧都市部を探索とかできるし、
ソーラーパネルを付けた飛行機ならプロペラ式でも、どこまでも飛べる。
地殻変動により、地球での旅路は未知への躍動を感じさせる。
また、貴重な燃料を消費する飛行機の衰退とともに
見直されるのが、気球や飛行船。
高速での移動が困難になり、社会は寸断されていった時代。
原子力空母や潜水艦などの軍艦?
あるところにはあるでしょうけど、今ほどの規模は維持不可能。
そもそも、船員を維持できる食料が足りないでしょうし。
普段の移動を船舶にして、動力を太陽光による電動式にすれば、
流通網の主役はトラック輸送ではなくなる。
海を行く船が主役な世界になると出てくるのが、昔の海上戦とかです。
ミサイルは生産コストから限られた勢力の持ち物になるでしょう。
そうなれば、海上の戦闘シーンは、近距離での砲撃戦。
近未来の海賊は、どれほどの力を持つのか?
更に都市の防衛に近未来なレーザー砲。
確かに大型船を破壊できないけど、
小型なボートや木造船に対して有効だし、弾がいらない。
メンテナンスが必要なれど、未来都市なら可能かな。
現代地球の技術をそのまま使いながら、
まるで異世界ファンタジーのような描写が使えるのは利点だと思います。
新旧国家や都市の生き残りに、海底から隆起した謎の遺跡群。
暗躍する謎多き文明などをモリモリして、必要に応じて活用。
現在ある陸地部分を海が侵食、しかし逆に陸地が隆起する部分も
そんな地球で、人類が徐々に地球温暖化に適応しながら、
宇宙技術などを失っていく。
その代わりに発展するものは、
発展するといった現実的な理由付けを設定する。
以上は決して、空想物語ではないので、
もしかしたらあるかもという現実感がある。
近未来を旅する現代版冒険者は、
軍事国家な陸地も海上にも領土を持つ
新興勢力やそれに対抗する旧国家の海上都市群の思惑に振り回され、
隠された未知との遭遇を遂げる!
(ファンタジー感をモリモリしてみました。)
そこに共感を得られれば、
新たなSFの新機軸になるのではと思う次第です。




