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第三章 47 『魔女の私は目立たず過ごしたい!③』

 ロジェは治癒魔法をしっかり掛けてもらって怪我を治しきった後、再び例の部屋で皇帝との面会をする事になった。この短時間に何度も何度も面会する事になるとは思ってもなかったので、ロジェの胃が痛さは既に限界を超えている。もうやだ帰りたい...



 一応これでも私は怪我人だし、こういうのは本当に勘弁してもらいたいのよ。唯一の味方であるメルはあーるんが連れてったからここには居ないし、失言したとしてもカバーしてくれる人なんて居ないに等しいんだからさ...



 そんなこんなで案内された部屋に入ると、そこにはいつも通り陛下とロッキーさんが居たが、今回は何故かメルの付き人である――名前を思い出せない人まで居た。普段は居ないはずなのになんて居るの?



「怪我をしているのに呼び出して済まなかったな。先程の騒ぎについて一つ聞きたい事がある。終われば直ぐに解放すると約束しよう」


「いえいえ。別に皇帝陛下がそんな気を遣ってくださらなくても構いませんよ。そもそもさっきの出来事なんて私も完全に想定外ですから」


「「...........」」


 なんか私が話してから部屋の空気が重くなるが、一旦見なかったことにする。少しすると、さっきの事件による怪我や疲れの色が濃いロッキーさんが口を開いた。


「....とりあえずロジェ殿。なんで呼ばれたのか分かってるな? そこの話の通じない男を同席させた理由については問わんが、いつものようなふざけた回答はしないように頼む」


 正直ここで何を聞かれるかなんて、流石に私でも分かる。

 さっきのカエルの事と、偽りの結晶(ファルス・クリスタ)での質問中に嘘をついた件だ。後者はワンチャン忘れてるかも――というより忘れててくれた方がお得なので自分から墓穴は掘らないが、カエルの話に関しては絶対に聞きたがってるはずだ。だとしたら答える選択肢は一つしかない。


「.....さっきメルのポケットから現れたカエルの件ですよね? 」


「あぁそうだ。一つ聞くが、あのカエルはどう討伐した?その件について教えて貰おうか」


「....討伐? 何の話ですか」



 何の話かな...私はカエルに捕食されて爆発寸前のカエルに直撃しただけなんだけど、もしかして私がアレ倒したように見えてんのかしら。あの時頑張ってたのはメルだけであって私は何もしてないよ...



「パルデル陛下がこう仰っている。ロジェ殿が何かトドメを指すような行動したのではないかとな。私は捕食されていたところしか見ていないが、カエルの口の中で何をやったんだ? 」


「....なるほどなるほど」



 これ、馬鹿正直に言っていいのかな...さっきふざけた回答をするなって言われたばかりなんだけど。でもちゃんと事実を言わなきゃまたなんか言われるし...うーん。



「私は大したことはしてません。あのカエルは魔法耐性が高いですし、あの中で私は誰かが助けてくれる事を信じて呑気にカツサンドを食べてました。私があの時に起こした行動はこれくらいですかね」


「「.........」」



 ほら見た事か。私は正直に全部言ったよ?みんなだんまりしてんじゃん。どうすんのよこの空気感。私に話を振ったらこうなる事くらい分かってたでしょみんな...



 そんな重い空気感を一刀両断したのは皇帝陛下だった。


「.....この期に及んで貴公はまだふざけてるのか? 」


「いいえ、これは紛れもない事実です。だって魔導師が手足の自由を封じられただけでなく、相手の魔法耐性が高いせいで何も効かないってなったらそうするしか無いじゃないですか。だったら諦めて空腹を満たすのが一番だと思ったから本能のままに行動したまでですよ。何か問題でも? 」



 薬品鞄について話しても良かったが、話すとまた面倒な事になるので敢えて黙っておく。そもそも使ってないアイテムまで話題に出せば、それについて答えなければならなくなるので、嫌だ。私は一秒でも早くこの場を立ち去りたいのよっ!!!



「はぁ....馬鹿な事を言ってるこいつの代わりに俺から分かった事を先に共有しておきます。調査結果を見せてもらいましたが、あのカエルは相当厄介な魔法生物ですね。恐らくあの会場でロジェが倒したはずの生き残りがメルのポケットに紛れていたのでしょう。弱体化済の個体だったので大した強さじゃない事が救いと言えますかね」


「あれで弱体化済...だと? 」


「はい。多分そのうちカエルの研究結果と対策データがこちらに届くと思いますが、俺の知識と照らし合わせると、アレは『毒』を吸収して強くなるタイプの魔法生物です。ロジェが倒した方法も恐らくそいつに致死量以上の毒を直接与えた線が濃厚かと」



 即座にロジェが念波で「いつそれを見たの?」と聞くが、予想通り彼はあーるんと共に王城の立ち入り禁止の場所に勝手に忍び込んで勝手にカエルを解析したり、そこにあるデータを見てたらしい。君達ホントなにやってんの? 怖いもの知らずの無敵の人じゃん。


 あと勝手にこれを私の実績にしないで貰えませんかね! いや、私が無理に説明しなくていいのは助かるよ? けどさ、私が出来ないことを堂々と発言するのはやめてください...



「.....なるほど。ちなみにグレイよ。念の為に聞くが、その対策データとやらはどこで手に入れた? まさかとは思うが、貴公もこの事件に関わってる訳では無いだろうな?」


「いえいえ。そんなまさか...ロジェ含めて俺達はそんな犯罪行為に足なんて突っ込みませんよ。作った相手なんて知りませんし、犯人の目星もつきません。あと対策データは俺が結果を見てここにいる連中にアドバイスした情報なので、それが正解かは誰にも分かりませんから、期待しすぎないようお願いします」


「ほ、ほらほら。グレイもこう言ってる事ですし、変な疑いは辞めてもらっても良いですかね? パステル陛下。私達は基本的に平和主義者なので、露骨な警戒の目を向けられても困りま――」


「ロジェ殿。私はもう突っ込まんぞ」


 ロッキーさんが低い声で怒りを抑えながら発言してくるが、なんの事か分からないロジェは話を続ける。


「....それについてはなんの事かは知りませんが、とりあえず私達に変な疑いを向けるのはおやめ下さい」


「.........あぁ。それもそうだな。それに関してはこちらも謝罪しよう」


 そうして皇帝陛下が頭を下げてくる。そして少しすると、陛下は次の質問を問いかけてきた。


「それで次の質問だが、ロジェ殿が使う事を強要したあの狐の仮面だが、あれは一体なんだ? 少し話を聞かせてもらいたい」



 あー...あの仮面か。正直それに関しては私もグレイもよく分かってないのよね。それについてはあーるんが詳しいんだけど、今はどこかに行っちゃったし、知らないものには流石の私もまともな回答が出来る気がしない。



「メルからも聞きましたけど、私から着けるように強要した覚えはありません。何の話ですか? 」


 その言葉を聞いたロッキーさんが苦虫を潰したかのような顔をしながら低い声で話してくる。というか皇帝陛下までなんか顔怖いんだけど、なんで?


「我々は捕食されているロジェ殿が『狐の仮面を付けろ』と言った発言は聞いている。何か考えがあったのは分かるが、アレは一歩間違えたら命に関わる代物だ。あの仮面は後で調査する予定だが、一体なんのつもりだ? 」


「私はそんな事言った覚えないので聞き違いじゃないですか? ほら、あの時ってカエルの鳴き声とか大量にいる人の声とかありましたし、間違いなんて誰にでもあることです。例えば.......『亀の彫刻を見つけろ』とか聞こえたんじゃないですかね。ほら、そこにも都合よく亀の彫刻もあるじゃないですか」


 念の為、たまたま部屋にあった黄金色の彫刻に指を指しながら答えるが、相手の顔は穏やかになるところか、どんどん機嫌が悪くなっているように見える。


「ロジェ様、それはこの国の象徴である『神龍』を忠実に再現した貴重な彫刻です。多少の失言ならお嬢様のお気に入りという事があるので僕は見逃しますが、次に似たような発言をすると命が無くなると思ってください」


「あ、そうだったんですね。なんか...ごめんなさい。えっと――顔の細い人」


「僕の名はヴァッツィです。名前を覚えてないならそういうべきですよ。そんな変な呼び方するのは相手に失礼かと」


「あはは...確かにそうですね」


 そう言いながらヴァッツィさんが何故か怖い顔を向けながら私の元へと歩いてくる。彼から感じる覇気はまるで獣の群れのボスと同じだった。もしかしたらそれ以上かもしれない。そして距離が僅か数メートルになった瞬間、グレイが刀を抜いて牽制を始めた。


「おっと、それ以上こいつに近付くのはやめてもらおうか」


「....グレイ様までなんのおつもりですか? 僕はただ、彼女に対して『神龍』に関する資料を渡そうとしただけですが」


「いいや、俺には分かるぞヴァッツィ。お前、今かなりキレてるだろ? そんな怒りを向けられちゃ耐性のないこいつじゃ心配だし、それでやられたりしたらたまったもんじゃねえ。俺らはお前の事も何となく察してるし、やべーと思ったら止めるのが俺って奴なのよ」



 あらやだかっこいい...! 普段は禄でも無い事しかしないけど、いざって時はまるでお姫様を守る騎士みたいな立ち回りされると私、本当に惚れすぎてその場で倒れるよ? 急にそういう事するのやめて?



「.....なるほど。流石は相当な実力者と言ったところでしょうか。僕の唯一の隠し事が一切通用しないなんて困ったものだ」


「....ヴァッツィ、一旦下がれ。お前がそうなる気持ちも分かるし私もその意を汲んでやりたいが、今は後にしろ」


「ハッ、私情で陛下の貴重な時間を奪ってしまい申し訳ありません」


 陛下の言葉と共にヴァッツィさんがまたもや定位置に下がっていく。ところでグレイがさっき正体が分かってるみたいな事言ってたけど――なんの話? 別に興味ないから聞かないけど、そういう話は事前に教えておいてくれないかしら。私は何も知らないよ...



「....とりあえず話を戻すが、私はふざけるなと最初に言ったはずだ。さっきの発言はなんのつもりだ? 」


「私は最初から至って真面目ですけど...そもそも亀――じゃなかった。龍がどうのってのは予想でしかありません。もしかしたらその彫刻に何か変な仕掛けでもあるんじゃないですか? というか、狐の仮面を付けろだなんて私は一度も言ってませんけどね」



 念の為保険をかけて誤魔化していると、部屋にいた一人の警備が神竜の彫刻を真面目に調べ始めた。すると、龍の口の中から何故かさっき爆発したはずのカエルの契れた右足が見つかっ――たいや本当に手掛かりがあるんだ...なんでそんな物騒なのが挟まってるわけ?



「ロジェ、貴様まさかこの不穏因子を分かってた上でその発言を...? 」


「いや違いますよ。てかさっき言いましたよね? これは予想でしかないって。こんなまぐれを目の当たりにしたからって皇帝陛下まで変な誤解するのはやめてくださいよ」



 すぐさま見つかったカエルの足は回収され、部屋の外へと持ち出された。多分研究して二次災害の対策のを考えるなり、復活しないよう処分するなり行うのだろう。魔物の死んだ足なんて私からしたら興味もないし口出しするつもりもない。



「.....まぁ、予想外の発見によって話がズレてるので話題を戻しますが、あの狐な仮面は強化用アイテムです。あれは体内に秘めている『欲』の強化と口が悪くなる代わりに、力を秘めているもの力を解放するんですよね。私も詳しい事は分かりませんが、彼女が欲望のままに暴走したのも、ここにカエルが現れたのもきっとあの仮面のせいでしょう! えぇ、きっと間違いありません!!! 全てはあの変な仮面のせいだ! あれさえなければきっとあんな事にはならなかったんだー! 」



 正直尻尾まで生えてるメル狐はとても可愛かったけど、なんであんな暴走したかは本当に謎だ。訓練が終わったあーるんに詳しい事を聞くのが一番手っ取り早いと思う。あの感じだと多分二日は帰ってこない気がするけど、そういう話は私じゃなくて彼女にしてください。



「....そのあからさまな棒読みの意図を詳しく聞きたいところだが、今はこっち優先だ。アレを使用する際の安全面は確認は出来ていたか? 」


「はい。あの尻尾が生えていたのは予想外でしたけど、それがなければ彼女は仮面の誘惑に負けること無く戦えるように、指導を既に終えていたはずです。尻尾が生えてなければ...の話ですけどね」



 まぁ、その指導したのは私じゃなくてあーるんだけどね...



 私の言葉と共に皇帝陛下は再び黙り込んでしまった。私が自信満々に答えたのがダメだったのかな....でも結局メルは怪我してないし、部屋含めて死者も出ずに元に戻ったんだから良いじゃん。何が悪いの?



「....分かった。どうやらロジェはこう言いたいのだな?想定外の仮面の仕様によって暴走した。よってこの責任は全て彼女にある....と」


「いやいやいや、そもそも全てが想定外なんですから誰の責任でもありませんよ。そもそも悪いのはあのカエルを作った奴らですし、あれさえ乱入してこなかったらこんな騒ぎ起きてないんですから。それくらい陛下なら分かりますよね? 」



 私以外の全員に対して言いたいんだけど、みんな私の発言を深読みしすぎだよ。そんな事一度たりとも深い事は考えてないんだからもっと言葉を真っ直ぐ捉えなさいよ! 真っ直ぐに!!!



「......あのような尻尾が生えることも事前に分かっていた事か? 」


「もちろん知りませんでした。というかあの時のメロール、めちゃくちゃ可愛くなかったですか? 私的にはすっごい刺さってる見た目でしてね! 例えばあの――」


「ロジェ様、今はお嬢様の魅力を語る場ではありません。陛下の貴重な時間を頂いているのだから、場を弁るようお願いします」


「.....はい。」



 これ以上なんか余計な発言すると本当にヴァッツィさんに殺されそうな気がするし、これ以上余計な発言はしないよう気をつけなきゃだなぁ...



 そんな結論を自分の中で出してから少しすると、皇帝陛下が何かを結論付けたような顔をしながらこう言った。


「なるほど....確かに、少なくともこの件に関してはそうだな。悪いのは全て事件の犯人だ。もしメロールに何か一つでも怪我があれば即座に動くつもりだったが、この件では私から貴公に手を出す事はないと約束しよう」


「.....うんうん、それなら良かったなー、あははは...」


「ちなみに一つ聞くが、あの仮面は制御する事は可能か? 」


「え....た、多分それも可能じゃないですかね。まだ指導してないので出来るかは不明ですけど、尻尾が無い状態でも制御出来てたので、尻尾があっても出来ると思います。出来るかどうかはメル次第と言ったとこですけど....それがどうかしましたか? 」


 普段からスパルタ上等の過酷な訓練に耐えてるのだから、アレと比べれば仮面の制御なんて屁でもないだろう。いつもの訓練とは比べ物にならないレベルの事を今もしてると思うけど、それを超えたあの子には怖いものも無くなる気がする。


「........いや、アレの強化具合は恐らく相当なものだったのでな。メロール自身も戦闘技能がない訳では無いが、あそこまで強くなれるのであれば私は大歓迎だ。我が一人娘が心配だったが、アレだけ強ければ私も少しは安心出来る」



 ...........うん、これあれだ。相当な親バカタイプの人だ。そうと分かれば――絶対あーるんが指導してる所を見せないようにしよっと。毎回メルが気絶するくらいまで派手にやってんだから、この事がバレたら間違いなく私が殺されちゃう...



 そして皇帝陛下が息を大きく吸いながらこう言った。


「とりあえず貴公の活躍には礼を言う。後日、大会での事件を未然に防いだ事とメロールの育成についての褒美はこちらで決めたものを用意しよう。後者に関しては元々決めていた事だが、それでいいな?」


「はい。それで構いません」


 正直何もしてないので断りたいが、断った所で最終的にロッキーさんに文句を言われるのが目に見えている。ガミガミ言われるのも面倒だし、無理にでもここは貰っとくべきだろう。正直要らないけどね。


「それでだが、私から直々に貴公に一つ依頼をしたい。とは言っても対して難しい事は要求しないがいいな? 」


「はい。構いま――ってあれちょっと待ってください、今なんて言いました? 」


 しかし皇帝陛下はその言葉に耳を傾けること無く話を続けた。どうやらロジェが適当に返事をしていたせいで依頼承諾をしたと勘違いしているらしい。話を真面目に聞いてない私も悪いけど、酷い罠では?


「メロールの指導はこれまで通り頼むが、一つ依頼を追加だ。この大会の主犯格を貴公達の情報収集能力を使い、殺さないように我々の元に突き出してきてくれ」


「.....ちなみに私、この前やった式場護衛の時みたいな量の報酬じゃこの依頼は受けませんからね? それに私はまだやるとも言ってませんし、私に何か依頼するという事は、これが相当高くつきますよ」



 ロジェはその場でお金のマークを作るが、皇帝陛下の意思が強すぎてこの程度では折れる気配がない。これは――交渉のカードをミスったかしら。



「その件に関しては達成した時に対価に見合った額を払うと約束しよう。パルデルの名にかけて、ここに誓う。まぁ、達成出来たなら――の、話だがな」



 お金はたんまり払ってくれるのか...なら、受けるか受けないかくらいの検討はしてあげよう。依頼内容を真面目に聞いてないから何したらいいのかイマイチ分かんないけど、受けるかくらいの吟味くらいなら幾らでもやってやる。



「この依頼については期限は問わんし、貴公の力だけでこの事件を解決しろとまでは私は言わん。解決できなくともこちらからは何も言わんし、出来る範囲で我々に協力しろという意味での依頼だ。くれぐれも無茶しないように頼んだぞ」


「.....それって受ける人は誰でもいいの? だったらグレイ達は貸してあげるので私は行かなくとも――」


「冗談はよしてらおう。ロジェの付き人が我々よりも強いのは分かるが、彼らだけ来たら我々だけでは手が負えん以上、貴公には必ず同行してもらう」



 えー...やだなぁそれ。絶対に行きたくないよ私....



「....何か必要なものがあるなら私に伝えてくれロジェ殿。先に言っとくが、これはいつもみたいに好き放題していいと言う意味じゃないからな? くれぐれも余計な騒ぎは絶対に起こすなよ。私からこれを言っても意味があるのか分からんけどな、ッ!!! 」


 皮肉しかない言葉を浴びせてくるロッキーさんが最終的にこの話を締め、周りにいた騎士に私に外へ出るよう指示を出していた。この感じからして恐らく私達も帰っていいのだろう。


「....とりあえず分かりました。私の方で準備が出来たらこちらから連絡しますので、それまでは私に絡んでこないでくださいね? 」


 こう言っとけばしばらくの間は絡んでこないと思う。てか依頼は最悪解決しなくてもいいって言ってたし....長い拘束時間が必要になるならこんな面倒な依頼なんてウルトラスーパーやりたくない。こうなったら――近いうちにこの国から一時的に逃げ出すのも悪くないかもしれないわね。



 そんなことを考えながら全く依頼を受ける気のない私はこの場から逃げる為、一目散に外に出ようとしたその時だった。


「....念の為先に聞いておくが、その準備とやらはいつ出来る」


「え......大体一ヶ月くらいかなぁ。あはは...」


「クッ、貴様、本当に事の重大さを分かっているのか、ッ! こうなったら最大三日だ! それまでは待ってやるが何も返事がなければこちらから呼びに行くからな! それまで準備とやらは整えておけッ!!! 」



 三日後に私、ロッキーさん達と一緒になんかしなきゃダメなの? だったら今からでも凄く断りたくなってきた....



 こんな思考回路を持ってるし、やっぱり私は人気のないところに居る方が性に合ってる気がするわね――一応これでも魔女だし、やっぱり私は目立たずこっそり過ごしたいよぉ...

以上で第三章、一部終了となります。(三章自体はあと数話だけ続きます)


今回はいつも以上に勘違いとギャグ要素を増し増し増しくらいで書いてみましたが、どうでしたでしょうか? 今までは(最終的に)ヒーローばかりしてたロジェ達ですが、彼らの何気ない日常や本当の一面が見れたのでは無いでしょうか?


そして第四章ですが....もちろん書きます! というよりあの事件もロリイーネ達との確執も何も解決してませんから、ここで終わるはずがありません。



ロジェは皇帝から最後に変な依頼を押し付けられましたが、果たしてこの事件を解決出来るのか....というか、そもそも本人は解決する気があるのか!? そして、舐められっぱなしの《霜刻の凍鳥》はこれからどうするのか!? 次章もお楽しみに!




....ちなみに次章はかなり長くなりそうな気がします^^;



リアクションや感想など頂けると創作活動ののモチベになるので、気軽に送ってくれると嬉しいです!


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