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第三章 36『大会①』

「ねーねー、聞いてよロジェちゃん! この二日間ずっと泊まり込みで近くにあるダンジョン二十個も梯子して金になりそうなの探してたのにさぁ、稼げたのはたったの三千万ぽっちだよ? ☆1~7まで手当たり次第全部回ったのに酷くない!? 」


「そりゃ今はオークションの時期だし、今は準備が出遅れた冒険者達が死に物狂いで動いてるんだから仕方ないわよ。それだけ稼げてるだけでも十分だし、えらいえらい」


 数日ぶりに姿を見せたあーるんが必死に成果を訴えてくるが、ロジェはこの時期の稼ぎに関してはあまり期待していなかった。梯子するにしてはあまりにも時期が悪いし、正直競合しかいないこの時期に三千万も稼げるのは十分凄いので軽く頭を撫でてやる。



 ところで二十個のダンジョンを約一日半で回るってペースおかしくない? 顔を見ても全然疲れてなさそうに見えるし、もしかしてこれって普通? 強い人ってこわーい...



「役に立てなくてごめんね? この国にいる賞金首を見つけ次第に捕獲してっても良かったんだけどぉ、高値になりそうな奴は誰一人としてこの国に居ないし、国の奴らは仕事が遅いからすぐに換金してくれないしでやめちゃったんだよねぇ。とりあえず、はいこれ! 杖の納品日までにはちゃんと借金返すからお金の方は心配しないでね! 」


 そう言いながら中身がぎっしり詰まった普通サイズの革袋をあーるんが渡してくる。軽く見ただけでも金貨や銀貨が大量に入っていた。


 念のため中身を軽く調べるが、硬貨を見た感じは人の血液がついてるわけでもなかったので、脅して回収したみたいな汚いお金ではないだろう。今も尚彼女の頭を撫で続けているが、今まで以上に優しく撫でてやる。


「ちゃんと関係ない人には手を出ししてないし、言いつけ守ってるからあーるんは偉いなぁ...この数日間お疲れ様。メロールの稽古まで押し付けたのに忙しい中わざわざありがとね」


「大丈夫大丈夫! あれの期限はまだまだ先だし、僕が居ない間メルには適当に自主練しとけって言っといたから! たまにはガッツリ休ませてあげないと才能のあるあの子が壊れちゃうんだもん。正直僕的にはもう一段階指導のレベルを上げたかったけど、ロジェちゃん的にはNGなんでしょ? 」


「......そっかそっか。えらいえらい...」



 あーなるほど。競合相手が多すぎて連れてっても足手まといになるから見捨てられたのか...メルに飴を与えすぎてるせいで次の鞭はすごい事になりそうだから、次も私が稽古に同行して止めないとダメそうねこれは。



「ってことは残り七千万は俺がやるしかねえって事か。一億なら流石にきつかったけど、それならいい感じの取引が出来そうだし問題ない...ナイスだあーるん! 」



 本当にどこから調達する気なんだろグレイは...流石に誰かから借りたりはしないだろうけどちょっと心配ね。本当に任せて大丈夫なのかな。今になってめっちゃ心配になってきた。



「急ぎではあるけど緊急性は低いから借金の事は後回しでいいとして、メルから貰ったこのフライパンだけは効果が分かりそうにないのよね。鑑定に出しても効果が分からないせいで本当に気になる....一体なんの効果があるのかしら」


 ロジェとグレイは現在、本気で大会に出す料理をどうするか悩んでいた。一応朝早くにメルから連絡石を通じて大体のルールを聞いたので、ある程度の料理案は固めてあるし、なんなら今から取り掛かればすぐにでも料理は完成するが、それ以上にメルに渡された魔道具が不穏すぎてそれどころではない。


「あれ? それってメルが持って帰ってきたっていう例のフライパンでしょ。二日あれば何かしら分かると思ってたけど、まだわかんない感じなの? 」


「それだけは未だに効果不明だ。例の包丁とまな板の料理補正があってもこいつの料理の味はまだまだ良くならねえし、これを使って少しはマシになれば良いんだけどな。ちょっと見せてみろ」


 下手したらこれは婆さんの予言にあった『料理系魔道具』の可能性がある。それなら私があの料理大会で大目立ちする事が確定するので、それだけは絶対に避けなければならない。


 幾ら授賞式で代役を立てられるとはいえ、いつも流れで行くとそれだけじゃ存在を誤魔化しきれない謎の自信がある。リスクを少しでも避けられるなら避けるべきだ。


「どう? グレイちゃんはなんか分かりそ? 」


「うーん...魔道具特有の気配はあるけど、やっぱり見れば見るほど普通のフライパンだな。試しに料理で使ってみるのもありだけど、多分俺の料理じゃ反応しないんだよな...なんか特殊な制限とかあるのかもしれねえ」



 能力を生かす為の制限あり...か。だとしたらますます怖いわね。制限があるタイプは大体の確率で碌な事にならないし、制限がある分効果の癖も強いことが多いから厄介な事にならなきゃ良いんだけど...



「でもさ、グレイの料理って基本的にめちゃくちゃ美味いし、それなりに腕があるでしょ? それですら反応しないなら反応する効果はなんだっていうのよ」


「そんな事俺に聞かれてもだな...あるとしたらあれじゃねえ、不味い料理にしか反応しなくて、絶望的に不味いのを美味くするとか。予想だけどそういうタイプだろ? 」


「グレイちゃんのは人体の作りを完璧に理解してるから、美味しく感じるよう味を計算して作ってるだけだし、それはちょっとだけ違うよロジェちゃん。ちなみに僕もこの前それで料理作ってみたけど全く反応しなかったから、美味しいのは魔道具の発動対象じゃないのかもね」


「不味い料理にしか反応しない...か。なら私達じゃこの魔道具の力は解放出来ないわね。せめてあともう一日だけ時間があれば何とかなるんだけど、都合よく料理が下手な人をこの場で呼べたりしないかしら」


 キルメに変な視線を向けられているが見なかったことにする。すると、グレイが突然変な提案をしてきた、


「なぁロジェ。お前さ、もう一回そのフライパンを使って料理してくれよ。もしかしたらお前の料理なら反応するかも」


「......え? それってどういう意味? さっき不味い料理にしか反応しないって私言ったんだけど、話聞いてた? グレイ達のに反応しないんだから、この私の作った完璧な料理に反応するわけないじゃない」


「別にそんなこと言ってねえだろ。ほら.....やってみなきゃ分からない事だってある。それに、反応するのだって不味い料理に反応してるとは限らないんだし、お前の気持ちが篭った料理なら反応するかもしれないだろ? とにかく物は試しだ。一度やってみてくれ」


「そうそう! 僕達はダメだっただけでロジェちゃんの完璧な料理なら反応するかもしれないじゃん? だから一度やってみようよ! 」



 白い目を向けてくるキルメの態度といい、このタイミングでの提案といいなんかあやしい...グレイは薬品鞄(ドラッグバッグ)に手を突っ込んでるし。話の流れからして私の料理をディスってるようにしか聞こえないのは気の所為かしら。食べてくれるなら別にどうでもいいけど。


「まぁそういう事なら別にいいけど...せっかくだし二人には私の成長した姿を見せてあげるから楽しみにしてなさい! 」


 ササッと作って私の料理が美味しい事を証明すれば良いだけだし、この二日間ずっとグレイに料理の術を教わったから今の私は無敵だ。修行の成果を発揮してちゃんと出来るってとこ、証明してあげるわ!


 そう言ってロジェは昼間のレシピ開発で余り物になっていた食材を手に取り、手馴れた動作で切っていく。


 現在卵を軽く溶きほぐしているが、箸を動かすたびに「とろり」とした滑らかな感触が伝わってくるので、そのまま手早く米をほぐし、卵と米が均一に絡むよう準備を整えた。次に、余っていた猪肉を細かく刻み、既にみじん切りにしてあった人参と青ねぎを手元に並べる。


 そして、魔力コンロに軽く魔力を流し込み、フライパンをしっかりと熱し、十分に温まったところへ油を落とすと、「ジュッ」と鋭い音が弾け、すぐに溶き卵を流し込んだ。半熟になるかならないかの瞬間で米を投入し、一気にかき混ぜると「パラパラ」と米粒がほどけていく軽快な音が部屋中に響き渡った。


 そこへ刻んだ肉を加えると、熱を帯びた脂の甘い香りがふわりと立ち上がる。続けて用意していた人参、青ねぎを放り込み、強火のまま豪快に煽ると、具材が跳ねるたびに香ばしさが一層深まっていく。


 仕上げに塩と醤油をひと垂らし。瞬間、「ジュワッ」と音を立てて白い湯気が噴き上がり、香ばしく濃厚な匂いが辺りに広がった。その香りは、それを感じとった人が今すぐ口に運びたくなる衝動を抑えきれないほどに強く食欲を刺激してくる。


「よし、適当に余ってたものでしか作ってないけど簡単に出来たわ! 名付けて即席、炒飯(余り物バージョン)よ! 」


 正直手軽で誰にでもできる簡単な料理だし誇れる要素は全くないが、急遽作れと言われたし、料理名は指定されてないので文句は言われないだろう。


 念の為少しだけ試食をしてみるが、特に問題のあるようには感じられなかった。というか普通に美味しい....何故か「サクサク」という聞こえてはいけない音はするがそれはいつもの事だし、それが聞こえてる時ほど美味しい証なのでロジェは気にしない。


「とりあえず少ない量しかないけど、作ったから感想聞かせてくれないかしら。私的にはちゃんと美味しく感じるし、念の為効果が出てるか確認したいからね! 」


「相変わらず見た目だけはすげぇ美味そうなんだよなこいつ。味だけが心配だけど、今回はどうなってんだ?」


「一応作ってるところは僕も間近で見てたけど、手順は完璧――だった。だから大丈夫なはず...」



 そんな警戒しなくて大丈夫だって。私の作った味に狂いはないし、そもそも変な音が鳴るだけであって、別に不味いものは一つも入れてないんだから怖いものなんてないよ。



 恐る恐る二人がロジェの作った手料理を口に入れる。すると次の瞬間、二人はその場で意識を失った。


「.........え? ちょっと二人とも、なんで倒れてんの! え? は、ちょっと...え..........? 」


 一応体を揺すったりするが、二人は特に目を覚ます気配がないし、念の為軽く治癒魔法をかけるが、そもそも掛けなくても元気そうなので、続けても意味が無さそうな気がする。となれば一体何が原因なのか分からない。



 ――もしかして、私の料理が美味しすぎて倒れたのかな...?



 グレイ達の席付近を漁ると変な薬品が転がっていた。ラベルは付いていないので効果は分からないが、恐らく倒れたのはこれのせいだろう。状況証拠からロジェはそうだと無理やりそう理解する事にした。


「まったくもー! せっかくのスーパー美味しい手料理なのに、こっそり薬品なんて使うとか酷くない? これも多分変なことしてるから罰が当たったんでしょ。ちゃんと反省してもらわないと困っちゃうわね、まったくっ! 」


 端の方で怯えていたキルメに料理を食べさせようとするが、全力で逃げ出したので食べさせるのは諦め、残ったものを全て平らげてからロジェはフライパンを使って大会用の料理を作ることにした。



 きっとこのフライパンも包丁達と同じく美味しくしてくれる良い魔道具だ。これを使えば大会でも優勝出来るに違いないわ! 試しに昼間に試作品を作ってみたけど、見た目は完璧だし、今回はメルに恥をかかせる事はなさそうで安心ね!



  △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼



「ねーねー、ロジェちゃん。その...さ、一旦家に戻らない? まだもうちょっとだけ時間もあるし、料理に工夫したり出来るでしょ? 」


「えー、そんなの嫌よ。だって昨日のフライパンのおかげで気絶するレベルで料理が美味しいって事が分かったし、これ以上料理に時間をかけてても話が進まないでしょ? 私的には大会前に軽く露店を回りたいし、幾ら保存の魔法をかけてるとはいえ何時間も家に置いとくわけにはいかないでしょ」


「てかなんで俺達が意識を失ってる間にお前は全部材料を使い切る羽目になんだよ。ちゃんとレシピ通りに作ればもう一食分余るようにしてたのに何があったんだ? 」


「いやぁ....それがね、一人で自信たっぷりに作ってたら途中で作るのに失敗しちゃって...一から作り直す羽目になっちゃった。あはははは....」


 長いようで短かった地獄のような夜が明け、オークションの時期という事もあり、帝都には人で溢れていた。


 オークションは三日間かけて行われるイベントだが、初日にも関わらず周りを見渡せば露店の行列に並んで品物を買おうとする者や、本命のオークションとは別で有志の者が集まって小規模な競りを自由に行っていたりと、様々な方法で盛りあがっているので、街全体がお祭り騒ぎになっているのが分かる。


 そんな明るい街全体の雰囲気とは真逆の真っ黒なオーラを放ちながら、グレイとあーるんは最悪の気分で歩いていた。ロジェはそんなものお構いなしでテンションアゲアゲで街の中を歩いているが、それ以外の二人はそれどころではない。


「はぁ.....こうなるんだったら予備を二食分用意するべきだったか。調理工程だって切る。練る。数分間焼く。飾り付けする。の四つだし、出来る限り初心者でも簡単に作れるレシピにしたのになんでミスってんだよお前は」


 その言葉を聞いて、ロジェはジェスチャーしながら昨夜何があったのかを答える。


「私も悪気はなかったの、調味料入れる時にチリソースと間違えて近くにあったタバスコを入れちゃってね、完成した後に間違えてた事に気付いたのよねえ。試しに試食したら辛すぎてドッカーーーン! ってなって、口から食べたものがバーーーーン! ってなってね、二時間くらい台所で死んでたし、汚した分の後片付けが大変だったの! 二人は知らないと思うけど、あれを片付けるだけでも相当時間掛かったんだから! 」



 入れる前に気付けよと言ってやりたいところだが、辛すぎて気絶ってなんだ...? ロジェは辛いものが苦手なわけじゃない。入れた量にもよるけどレシピ通りの量なら倒れないはずだ。


 まさかとは思うけどあのフライパンって辛みとかも増幅させんのか? それとも不味さが強化されたせいであいつ自身も耐え切れなかっただけなのか?


 ――どちらにせよ、なんか嫌な予感がするな。フライパンのせいで何もかも最悪の結末を想像しちまってなんか気分が悪い。



「...見た目で間違えるほど似てるか? そもそも容器の色が赤ってとこ以外共通点ないし、匂いも全然違うんだからすぐに分かるだろ」


「まぁまぁ。ロジェちゃんは昔から抜けてるとこあるし、仕方ないよ。そんな責めないであげよ? 無くなったものにあーだこーだ言っても変わんないからさ」


 結局グレイとあーるんは目が覚めた時が朝だったので、昨日使った味覚改変ポーションをさらに強力にした改良版はなんとか作れたものの、臨床試験が出来ていない以上は安心出来ない。


 元々ロジェの料理に耐性のある自分達が、普段の五百倍強めに効果を発揮するポーションを使ったのに、それでも一瞬で意識を失った。


 ――つまり、一般人なんかが食ったら即死どころか、魂引き継いでもトラウマになるレベルの猛毒や呪物の類であると言っても過言ではない。



 あの破壊力じゃ例の包丁とまな板を使っても誤魔化しきれないだろう。ロジェの不味すぎる料理と不味い味を増幅させるフライパンとの相性が良すぎて最悪のマリアージュを起こしていると思われる。


 敢えて多めな材料を用意して料理を偽装する手もロジェに潰された以上、どうすればこの大会で被害なく終えられるか考えねえと―――まさかとは思うけど、あのババアの言ってた予言ってロジェが今、手に持ってるこの料理のせいで起きるとかじゃねえだろうな。


「話によれば確か大会の会場の近くに一台の馬車を止めておくからそこを目印に合流って話だったけど、メルはどこにいるのかしら。露店巡りの約束もしてるのにここまで人がいたら分かるものも分かんないわね...」


 人混みの中を分けながら馬車を探すが中々見当たらない。そして暫く大通りの中を歩いていると、一台の馬車の横で立っていたメロールを発見したのでロジェが小走りで移動しながら意気揚々と絡みに行った。グレイとあーるんが急いで後を追う。


「ようやく見つけた。お待たせメル! こんな場所で待たせたりしてごめんね」


「あ、お姉様達だ! 皆様、おはようございます。想像以上に人が多くてごめんなさい。本当ならもう少し分かりやすいところで待つ予定だったんですが、今年は例年よりも人が多くて中々馬車を分かりやすい所に止められなくて...」


「別に気にする事ないよメル、僕達はこれから会場に行く予定だったし、無理言うつもりはないから! 」


 その言葉を聞いて申し訳なさそうな顔をしていたメロールの顔に笑みが浮かび、声のトーンがいつも通りに戻る。どうやら少しは罪悪感が紛れたらしい。


「それなら良かったです! それよりロジェお姉様、この大会には何を出す予定ですか? 私、めちゃくちゃ気になってて.....今聞かなくてもあとで分かるけど、ヒントだけでも教えてくれませんか? 」



 メロールの顔がめちゃくちゃキラキラしている。多分ロジェの作った料理という名の『呪物』を知らないからそんな事言えるんだよな。知らないって羨ましい限りだぜ。


 ――そういえば俺も完成品については知らないな。一体こいつは一人で何を作ったんだ....? まさかとは思うけど、作り直した時に料理を丸ごと作り替えたり、変なアレンジしてたりしてねえよな。



「ふっふっふ。正直この私の完璧な自信作についてメルだけにも教えてあげたいけど、今ここで教えたら本番での楽しみが無くなるでしょ? だからまだ教えません。ヒントをあげるなら...そうね、蟹を使った料理よ! 」



 よかった...まだ見た目は確認してないけど蟹料理だったら変わってないとみていいな。俺が提案したのは蟹の甲羅にハンバーグを詰め、殻以外の蟹の形を料理で再現した見た目も中身も大衆受けする自信作だ。『味はともかく』、見た目に関しては確実にウケがいいと思う。



「蟹...ですか。なるほど、分かりました! 順番が来るまで形を想像しながら私は待ってますね! それに、今回は特別に審査員として参加出来る事になったので、審査員席でお姉様の料理を全力で楽しみ尽くします!! 」



 え?メロールが審査員側!? 嘘だろおい、まてまて、そんなの聞いてないし、こいつの料理を食わせたら本格的にアウトじゃねえか! どうすんだよこれ!!



「今回は腕によりをかけた料理だから楽しみにしておきなさい! なんたって今日持ってきた私の料理はグレイ達が気絶するほど美味しいって言ってくれた自信作だし、蟹と魚を使った最高のハーモニーを見せてあげるわ! 」



 は?いや待て待て待て、俺の書いたレシピに魚なんて使ってねえぞ!絶対教えた事を無視してやがるし、こいつホント何作ったんだよ!!! ふざけんじゃねえ!!!



 グレイはこの時決めた。あとでロジェの料理にポーションを盛り、無事にこの大会が終了した後でめちゃくちゃしやがるこいつの頭を一発叩いてやると...

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