0099
「ハッ!」
気付いたら、ベッドの上だった。
いや、なんじゃあ、こりゃあっ!
俺、寝室まで移動した記憶がないんだけど?
裸でなく、下着を纏い、パジャマを着ている。
いやいや。
着た覚えも無いんだが?
たしか、風呂に入ってたよな、俺?
『マスター
なにか、ございましたか?
首を傾げられておられますが』
俺が首を捻って、どうやって着替えて、寝室へ移動したかを、思い出そうとしているとな。
ホームサーバが、俺の状態を感知したのか、確認が。
なのでな。
「いやな。
着替えた記憶も無いし、移動した記憶も無いんだが?
俺は、どうやって、ココへ?」
そう告げるとな。
ホームサーバが。
『マスターは、風呂で寝落ちされたしたので、記憶が無くとも当然かと』ってな。
はぁぁっ!?
「いや、ちょっと待て!
じゃあ、俺はどうやって、ココまで?」
したらな。
『当然、ドロイドが運びましたが?』
はい?
「あの美人アンドロイドさん?」
『ふむ?
マスター基準だと美人なのですね。
ストライクゾーンにハマり、重畳』
だぁらぁ、そんな話しじゃねぇっ!
「あの華奢な身体で、俺を運ぶのは、無理だろ。
他のドロイドが運んだのか?」ったらな。
『マスター?』って。
なんじゃろかい?
『アレは、ドロイドですよ。
アレのパワーなれば、成人男性を抱えて移動するなど、容易いコトですが?』
あー、そうかぁ。
か弱い女性じゃあ、って、ん?
抱えて?
おぶって、じゃ、無く?
「あの、だね」
『なんでしょ?』
「抱えて、とは?」
そう尋ねるとな。
『文字通り、抱えて、ですが?
そうですね。
分かり易く言うならば、お姫様抱っこ、で、しょうか』
!?
ヤハリかぁぁっ!
38にもなったオヤジが、アンドロイドとは言え、美女に、お姫様抱っこぉ!?
恥ずかし過ぎるぅ!
『風呂場では共に裸でしたし、風呂上がりではマスターへ衣類を纏わせ、ココまで運んだ訳ですが、ドロイドは衣服を纏うより運ぶ方を優先していました』
はい?
つまり・・・
『マスター風に言うならば、裸体の美女に、お姫様抱っこ、されつつ、寝室へ、ですね』
ノオぉぉっ!
俺はぁ、変態オヤジかぁ!
俺が羞恥に悶えているとな。
『心配されなくともプライベートエリアですから、誰にも見られませんわ。
まぁ、私はガン見しましたが。
眼福でした。
ご馳走様です』
!?
ウチのホームサーバは、変態だった!?
まぁ、良い。
いや、良いのか?
それよりもだ。
「なんか、寝汗?が、酷いんだが?」
寝汗なのか?
なんか、ベトベトもだが、ヌルヌルと。
見たらラードみたいなのが!?
んじゃぁぁっ、こりゃぁぁぁっ!?




