表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
89/90

0089

ドアの前に待機していた2人なんだが…

俺へ視線が向かない?

何処を…あ、モニターね。


ガルウイング式のドアが開くのは静かだ。

それに筐体が動くため、稼働中は一定距離以内へ人が立ち入ることは出来ないんだわ。


そのため2人は、俺が筐体から出て来たことに気付いてないみたいだ。


俺も筐体から抜け出した後、モニターを。

おぅ、モニターで見ると、なかなかの臨場感だな。


サーシャムを操っている視点とはちがい、流れる映像は様々な角度で見れて分かり易い。

こらぁ、この映像で金が取れるのも頷ける、ってぇもんだ。


映像は、カメ討伐へ入ったところか。

バックミュージックが、臨場感を引き立ててんな。

むろん、俺が操縦してる時には流れんぞ。


カメラアングルが絶妙なんだよなぁ。

カメを射った後、徐々に機魚のカメラアイが赤くなって行くシーンとかさ。


あんなんなってたんだなぁ。

ん?

俺は、必死で逃げてたからさ、後ろのことなんて知らんわさ。


映像を撮られていた本人である俺だが、そんな俺でも惹きつけられる映像だ。

2人が夢中になるのも頷ける。


だから、こちらから声を掛けるなんてぇヤボはしない。

まぁ、俺も映像観たいしな。


しかし、なんだなぁ。

時々、俺が漏らす声がさ、何気に恥ずかしいんだが?


まぁ、それが現実味を増すアクセントになり、臨場感が出てるんだが…


結局、最後まで映像を。

2人が、こちらを向いて…


嶋咲さんが驚くが、有吉さんはさ。


「お待たせしました。

 待っていただき、ありがとうございます」ってな。


どうやら気付いていたみたいだな。

まぁ、ゲーセンへ来てたし、タイムラグについても認識してたんだろう。


「いえ。

 私も映像観てましたから」ったらな。


「おや?

 ご自分の映像をですかな?」っと、不思議そうに。


そんな有吉さんにな。


「映像は、ゲームしている時とは、別アングルですからね。

 しかもバックミュージックが、映像に華を添えてますし。

 それに、ズームしたり対象が切り替わったりして、なかなかに飽きさせないですね」


この映像なら、俺でも金を出して観たい。

そう思わせるできだ。


「なるほど。

 プレイヤー視点の映像ではないから、より見易いと?」


いや、そんなん聞かれてもなぁ…


「人によるんじゃ無いですかね?

 私は、こちらの映像の方が好きですが」


「そうですか…

 ですが、プレイヤー視点の映像も面白そうですな。

 そちらも、AIに検討させましょう」


そのように有吉さんがな。

そんな有吉さんへな。


「統括。

 要件の方を」って、促してんな。

なんなんだろ?


「そうでした。

 いや、そのですな。

 今朝方、アーマードへ機乗いただいてたじゃないですか」

そんなことをな。


「?

 ええ、許可はいただいてますが…

 何か問題でも?」


どったんだろね?


「実はですな。

 武道さんの精神同調率が100%を超えまして」


はぁ?

100ったら、MAXだよな?

超えることなんて、あんのか?


「いや、最大値を超えるなんて、あるんです?」

意味が分からんのだが?


「いや、この同調率なんですがね。

 システムやマシーンの限界値を基準にして無いのです」


ん?

どゆこと?


俺が不思議そうにしてるとな。


「この最大値は、人がマシーンとシステムへ精神同調した統計から導き出した値なのです。

 つまりは、人が精神同調可能な限界値として定めた値ですな。

 その暫定限界値を、武道さんは超えてしまった訳です」


おおぅ。

なんか、大事?


「この限界値は世界基準でして。

 その値を超えたとなると、報告が必要となります。

 正直、規模の大きな話しになりそうでして。


 なので今後の話しをしたく、ミーティングルームへ、ご足労願えますか?」だってさ。


なんかさ、さっきから上役である有吉さんの腰が低い。

そんだけ、大事で、俺の待遇に影響が?


面倒くせー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ