0086
浅瀬へと盛大に乗り上げたカメ。
人の身で膝下しか水深がないんだから、大型機魚であるカメにとっては陸地と変わらない。
サーシャムにとっても、水溜りの如しってな!
飛行していると、燃費も悪い。
それに甲羅の別箇所が開いてっから、また狙われるだろう。
なので浅瀬へとな。
アンソニー大尉に聞いた話しでは、伸し掛かりと噛み付きくらいしか、攻撃方法は無いてぇ話しだった。
まぁ、アーマードは飛行しねぇかんなぁ。
あの狙撃については知らなかったんだろう。
浅瀬へ降りた俺は、実剣を。
即座にカメへと詰め寄り…
「あぶねっ!」
即座に飛び退るハメに。
「なんで、甲羅の端がチェーンソーみてぇになってんだよっ!
聞いてねぇんだがっ!?」
危うく真っ二つにされるとこだったぜっ!
「あー
こりぁ、アーマードとの、タッパ違ぇの弊害でやすかねぇ。
従来、カメ型機魚と敵対する相手はデケェっすから。
なので、体格違ぇのアーマードには、発動してなかったんでやしょうなぁ」
いや、そんな所感は要らんからな。
実剣では危なくて近寄れない。
なので実槍へと切り替えることに。
しかし…
浅瀬に誘導して正解だな。
機魚の魚群についても問題だが、カメ単独でも水中だと危うかったやもしれん。
槍を構えカメへと。
陸に上がった海亀の如きカメさん。
動きは、かなり鈍いっと言って良いだろう。
確か…甲羅側面のやや後方へ、排気口があるんだったか?
たまに開いて排気するらしく、それを狙うっと。
って、あれ?
それって、甲羅が庇みたいになった場所の下?
アーマードなら簡単に狙えるだろう。
なにせカメからしたら、かなり小さいからな。
下から見上げれば、排気口を楽に狙えるわな。
だが、サーシャムクラスの巨体になると、下から排気口を狙うのは…
しかも甲羅の端は、チェーンソーみてぇになってっからよ。
下手に近付くとヤバい。
「う〜ん。
話しが違う、パート2ってか?」
「済みやせんなぁ。
なにせ、私も初めて相対しやすんで。
情報は、アーマードでの討伐のみでやして」
アンソニー大尉が恐縮したようにな。
「いや、十分に助かってるよ。
知らなかったら、水中で相敵してるとこだ。
そうなったら、ただでは済まなかっただろう。
しかし…どう攻略するかだな」
大部分を甲羅にて覆われており、普通の攻撃では弾かれてしまうであろう。
かと言って、過剰な火力で屠れば、素材がダメになるだろう。
狙うなら排気口か関節部だが…共に甲羅下なんだよなぁ。
甲羅縁のチェーンソーが邪魔で、とてもでは無いが狙えない。
とりあえず、カメの正面へ。
うわっ!
噛み付きラッシュすなっ!
こらアカン!
動きは浅瀬にて緩慢だが、噛み付く速度は関係ないらしいな。
口から内側を狙おうかと思ったが、とてもでは無いが無理だな。
他に有効打を与える場所…
ん?
待てよ。
さっき狙撃するのに、甲羅の一部が開いてたよな。
狙撃して誘爆したハズだ。
なら、そこは開いた侭になってんじゃね?
そう考えた俺は軽く飛翔し、甲羅縁を避けつつ甲羅の上へと。
ビンゴぉーっ!
さっきの穴は開いた侭になってたよ。
っ!
近くで、別の開口部が!
素早く、水中ガンを撃ち込む。
いっ!
次々に開かんでも、えーんやよ?
ステップを踏むように避ける。
「凄いですわっ!
まるで、踊ってるみたいです!」
「ゴラァ、キャンディ!
援護せんかぁ!」
「そう言うアンソニー大尉だって、援護できて無いじゃないですか!
下手に手を出すと、大佐の邪魔になりますわよ!
無茶言わないで下さい!」
2人が言い争ってる声を聞きながら、狙撃を避ける。
っ!
水中ガンが、弾切れかっ!
実弾が装填された銃を。
それ使用して開口部を狙う。
ふと閃いて、沈黙した開口部へと。
狙撃を避けつつ、開口部へ爆雷を。
即座に退避!
退避しつつ、別の開口部へも。
全ての爆雷を使い果たした後、カメから離脱!
したら、カメ内部にて誘爆がっ!
そしてカメが沈黙した。
ふぅ、やっとか。
疲れたぜっ!




