↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
61/90

0061

「コードを解析できて、改善できるって…今時、珍しいのでは?

 そんな方なら、ウチよりも規模が大きい企業から、お声が掛かっても可笑しくないのでは?」


そんな事を狩夜さんがね。

だからさ。


「いやいや。

 そんな企業との接点なんか無いですからね。

 もし尋ねたとしても、門前払いでしょう。


 それに1人だけ能力が高くても、チームじゃないと負荷は個人に掛かりますから。

 最後には潰れますって」


俺の先輩たちだな。

会社に嫌気がさして退職した先輩たち。


だが…他社へ入ったが、先輩たちへ負荷が集中してなぁ。

結局は、引退したらしい。


だからさ。

俺はチームに固執したんだわ。

負荷分散は必須です!


「そんなに珍しいんっすかねぇ?」っと、後輩がクビを捻る。


コイツは前の会社へ新卒で入り、俺が1から教育したからなぁ。

他の会社を知らなければ、そう思うだろうさ。


そう言う俺もプロジェクトを任されて、他社を訪問するまでは、前の会社の環境は普通と思ってたからなぁ。


「まぁな。

 ウチの…いや、前の会社はな、機器レンタル代を抑えるために、かなり前の型落ちを使ってたからなぁ。

 その手の需要があるせいで、型落ち製造ラインを稼働させている会社もあるんだと。


 何せAI主体型は、ハードの性能が一定以上必要になる。

 そうなれば当然値段は上がる訳だ。


 以前より安くはなったんが、そうなると型落ちも値段が下がるからな。

 社員の賃金を抑えて雇用するような中小なら、そちらを選ぶ訳だ」


そう教えるとな。


「へぇ、そうなんっすねぇ。

 実はウチの会社って凄かったり?」


俺は苦笑して指摘を。


「前の会社な」っと。


「っした!

 今朝まで通ってた会社っすから、まだ実感ないっすよ!」

「まぁ、それは、俺もなんだがな。

 で、前の会社が凄いか?っうのはな、今は違うって、言っておこう」

「?

 どう言う意味っすか?」


後輩が、不思議そうにクビを傾げる。


「コードを解析したり、1から組む部署…いや、チームはな。

 今では、俺たちのチームだけだったからな。


 聞いた話しでは、他部署では最新機種を導入してたそうな。

 なんかなぁ、ウチの部署っうかチームだけ金食い虫だから、その分を機器導入で抑えていたらしい。


 ウチのチームが、1番稼ぎ頭だったんだがなぁ。

 手柄は全て営業の売り上げってな。

 だから、コスト面だけがクローズアップされてたそうだぞ。


 まぁ、人材確保の観点から、給料は優遇されてたそうなんだがな」


「そうなんっすか?

 でも先輩。

 先輩の給料、他社の3分の1だって、藤堂さんに言われたんっすよね?

 可笑しくないっすか?」


俺は困ったようにな。


「それでも、前の会社では高級取りだったんだよ。

 だから妬まれたりもな。

 今回の騒ぎも、そこら辺が絡んでんじゃねぇかな?


 俺の先輩たちも、それで嫌気が刺して辞めてっしな。

 まぁ、古い機種を使い、技術を持った先輩たちが後輩を育てて来たから、ウチのチームがあった訳だ。


 だから、同じようなチームを1から立ち上げるのは困難だからな。

 特に今のチームは、俺が念入りに鍛えたからな。

 こんなチームは、日本国内探しても、なかなか無いんじゃないか?」


俺たちの話しを聞いていた狩夜さんが、慌てて電話をな。

どうやら嶋咲部長へと。


最初は何やら揉めてたが…


「はい、そうらしいです。

 チーム皆さんが、コード解析どころか、1からプログミングをAI主体でなく行えるそうなんです。


 今の時代、世界的にも珍しいですよね。

 これは、お耳に入れないとって。


 はい、いえ、当然の報告ですので。

 分かりました。

 では、そのように」


ふむ、何やら大事になったみたいだな。

しかし…技術者のレベルが、そんなに下がってんのか?


確かにAIは便利だが…画一的な作りになるからなぁ。

補助的に使うのが良いと思うのだが、違うのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。