0057
大昔、国民の金は私の物と勘違いし、増税に増税を重ね海外へ金をバラ撒いた狂った政治家がいたのだとか。
その時代から日本の政治、裁判どころか、警察機構も腐って行ったらしい。
例の革命で是正されたらしいが、それでもセレブ優勢となったシステムは残る訳で…
以前に不当解雇された社員が裁判を起こし、資金不足から敗訴。
だが問題はだ、勝訴した側が敗訴した側へ裁判費用を請求できることだな。
このシステムのせいで、訴える者は皆無らしい。
まぁ頭に血が昇ってる課長は訴える気みたいだから、ちとヤバイな。
「課長、ちょっと当てがあるので、先走らないで下さいよ」
俺は、そう告げると電話をな。
コール音の後、受話器を受けた音がな。
「はい、カラドガルグ東邦統括部ゼネラルマネジャー室でございます。
私、専属秘書ね飛由と申します」
てな感じでな。
流石に有吉さん直には繋がらないか。
「突然電話いたしまして、申し訳ありません。
私、武道 アキラと申しまして、先日、有吉様と知古を得まして。
何かあれば、お話しいただけるとの、お言葉を賜っております。
お忙しいとは存じますが、有吉様へ、お取り継ぎいただけますでしょうか?」
そう俺が告げるとな。
「まぁ、武道様でございましたか!
有吉から賜っております。
直ぐに繋ぎますので」
慌てたようにな。
なんだぁ?
保留メロディが流れ、暫くするとな。
「有吉です」ってな。
「あ、武道です。
先日は、ありがとうございました」
「いえいえ。
こちらこそ、お時間いただきまして。
しかし…武道さんからコンタクトされるとは。
何かありましたか?」ってな。
でな、不当解雇されたことを話すとな。
「武道さん。
通話をスピーカーにしていただけます?」っと。
「それは構いませんが…?」
何なんだろうね?
「初めまして。
私、カラドガルグのサーシャム部ゼネラルマネージャーであり、テイクリム社東邦統括マネージャーでもある有吉と申します。
只今、武道さんの不当解雇を伺いました。
それに対し我が社に対する名誉毀損を含み、社員不当解雇に対し、我が社から弊社を訴えます。
これは、日本でもですが、連邦裁判へも提訴致します。
武道さんと課長さんは、我が社の関連会社へ来ていただきますが…
武道さんのチームで望まれる方は迎える用意があります。
御一考願えますか?」
そんなことをな。
いや、いきなり過ぎね?
「いやいわ、有吉さん?
そんな事、独断で決めて良いんですか?」
慌てて確認するとさ。
「独断ではありませんよ」ってさ。
どゆこと?
「何せ本社社長や会長を含む経営陣から、なんとか武道さんをヘッドハンティング出来ないかと打診が来ているんです。
先日の話しでは無理かと思っていたのですが…
私にとっては、棚ぼた的な事態ですから」
マジかぁーっ!




