0052
喫茶店へと入ると、カウベルがカランコロンっとお出迎え。
カウベルを付けてるたぁ、今時洒落てんな。
昔は普通に使われていたカウベル。
今では電子音に駆逐され掛けてるのだとか。
まぁ、経年劣化とか取り替えを考えるとさ、しかた無いのか?
店に入りとウェイトレスの制服を着た若い娘さんがね。
メイド喫茶じゃねぇよな、ここ?
「いらっしゃいませ。
当店は禁煙となっております。
よろしいでしょうか?」
変わった出迎えやな、をい。
「おタバコは?」っと、有吉さんが俺にな。
「吸いませんね」そう答えると。
「タバコを吸う者はおりませんね」ってさ。
「かしこまりました。
なお、室内での喫煙が発覚した場合、罰金100万円が課せられます。
これは国が定めた特定店舗法に則っておりますので、ご注意願います」
へっ?そんな法令が施行されてたんだ!!
知らんかったぜっ!
「存じておりますとも。
ただ罰金もしくは、懲役15年が正しいですな」
有吉さんが、そんなことをな。
ここ、セレブ御用達か?
近年になってセレブが幅を効かせてな、知らん内に法改正されてたりしつ問題にな。
まぁ、おかしな法令は以前に改定されたらしいんだが…
たしか…1世紀前頃だろうか。
何回目かの暴動でな、黒い噂があった政治家や官僚、財界のお偉方が、一族郎党もろとも滅ぼされたらしい。
ヤクザや自衛軍に警官の中にも暴動に加わったらしくてな。
国を蝕む賊の成敗とか称し暴徒と化したらしい。
まぁ、俺が生まれる前、いや親もか?
本人達は憂国にての革命と称したのだとか。
っかさ、何度暴動起こしてもさ、悪漢どもは雨後の筍の如く現れるんだからさ。
まぁ、1時期は住み易くはなるんだがな。
無駄な税金が廃止され、国民から搾取していた郎党が滅び、その資産が国に。
国としては助かったが、暴徒は英雄とはならない訳で…
犯罪者として裁かれ死罪へとな。
ほんと、報われんわなぁ。
まぁ、その時に改定漏れした法令なんだろう。
そんな注意を受けた後、有吉さんの要望にて個室へ。
部屋へ入るとさ、黒服達が鞄より何かを取り出してさ、部屋を探り始めた。
なにしてんだ?
俺が不思議そうに見てるとな。
「盗聴器などが無いか調べてますので、少々お待ちを」ってさ。
いやいや、喫茶店でか?
唖然とする俺へさ。
「カラドガルグのサーシャム部ゼネラルマネージャーなどしておりますと、情報漏洩は致命的でしてね。
面倒なことですが、仕方ないのですよ」ってさ。
その後、席に着いてから呼び鈴にてウェイトレスをな。
注文?
コーヒー一択で。
安いヤツな、安いヤツ。
ってもさ、一杯850円って、アータさぁ。
昔の悪法である消費税なる物は撤廃されている。
いやさぁ、推進してた輩がさ、経済連含め暴徒に粛清され続けてなぁ。
例の暴動で撤廃にさ。
一族郎党の血を絶やす価値あったのか、あれ?
暫くしてコーヒーが運ばれて来た。
おぅ、芳醇な芳香が鼻をくすぐる。
一口。
うむ、美味し!
高いだけは、あるってか?
でさ。
有吉さんは防音フィールドを展開してんな。
黒服がさ、部屋の四隅に機器を設置してんぞ。
そこまでするか!




