0047
近付いて来た敵影が視認できる距離へ。
サメ、型では、無いな。
なんかさ、平べったくね?
エイ?いや…マンタか?
移住者のライブラリーがハッキングされ、地球生物の情報が漏れたことから、地球生物型の機獣や機魚が多いらしいが…
なんで、マンタ?
っかさ、マンタの羽根部分…ブレードじゃね?
討伐したサメ型機魚の残骸が浮遊してたんだがな、スッパリっとね。
いやいや、待て待て。
なんでさ、サメ型機魚な残骸は沈んでねえのさ?
金属塊に近い代物だろ?
普通は沈むよね?
てなことを考えてれ間にもさ、マンタは迫る訳で。
咄嗟に潜航を。
頭上をマンタが通り過ぎて行く。
何気に速くね?
水中ガンへ換装したが、予備の実剣を使用すべきか?
まぁ、とりあえずは撃ってみるかね。
っ!
正面からだと、薄っぺらい機体なので狙いが!
撃ってはみたが、マンタの装甲に弾かれる。
直線的な動きは速いが、旋回や潜航とか浮遊には優れてなさそうだな。
潜航して避けると同時に水中ガンを撃つ!
ちっ!
ヤツが速すぎて、弾かれてしまうな。
水中ガンではダメだぞ、これ。
予備の実剣を取り出して、水中ガンと替えることに。
ってもなぁ、頻繁に突っ込んで来やがるからさ、換装するタイミングがな。
いっ!
ここでサメ型のお代わりかよっ!
……… ……… ………はぁ?
コヤツ…サメ型、ぶった斬りやがった。
マジか?
味方じゃねぇのかよっ!
ふむ。
サメ型を攻撃している隙にな、水中ガンから実剣へと換装できたよ。
あーっと、こちらに来るのね。
はいはい。
ワンパターンやねぇ。
そんなん思いつつ、潜航して避ける。
ただし、ただしだ。
今回はさ、擦れ違いざまにマンタの腹を実剣で斬り付けてやったがな。
ギャリギャリギャリリーっと、金属同士が擦れる音が水中に響く。
うっせいなぁっ!
ちっ、ダメージ無しかよっ!
だが…途中でな、なんか違和感が。
サーシャムのAIからな、腹部に窪みがあることを知らされた。
知らされたんだが…それってさぁ、小さくね?
まさか、狙えと?
AIからはさ、その、まさかをさ。
分かったよ、分かりましたよっ!
やりゃぁ良いんだろ、やりゃぁよっ!
半分ヤケになりながらさ、潜航回避しつつ、窪みを、ね、ら、うっ!
いやさぁ、やりゃぁできるもんだねぇ。
さっきはさ、実剣を垂直に立ててたんだがな。
今度は少し寝かせてな。
マンタの腹を滑らすようにした実剣が、見事に窪みへと。
そのまま、窪みを突き抜けて根本まで実剣が埋まる。
即座に実剣から手を離すとな、マンタが頭上を擦り抜けて過ぎ去り…
うん、誘爆しやがったか。
梃子摺らせてくれやがったぜっ!
しかし、実剣の予備まで失うとは、想定外だぜっ!




