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「いやな、公にできない理由がな。
対外的には、夏休みの自由研究ってことになってるんだがな。
実際は違うんだとさ」
「はぁ?
どう言うことなんで?」
訳が分からんのだが?
「その高校生の父親が研究者でな。
自宅にも研究機器を設けていたらしい」
「まさか…」
「そう、単なる悪戯だよ。
その結果、思わぬ成果が現れたってな。
悪戯の結果で研究の成果がでました、なんぞ言えんわな」
「ああ、だから…夏休みの自由研究と?」
「そう言うことだな」
とんだ裏話もあったもんだわい。
「そのことからな、媒体となる液体を混ぜると合成タンパクの量産は、可能となった訳だ。
なったんだが…これが不味くてなぁ。
とても売り物にならんかったそうな」
「そんなに不味いんですかね?」
思わず尋ねるとな。
「ああ、あれは不味いってぇもんじゃねぇな。
人の食いもんだとは思えんぞ」っう、応えがな。
いや、返答くるとは思わなんだんだが…
「藤堂さん。
食ったことがあるんで?」
思わず尋ねるとさ。
「ああ昔な、爺さんに悪戯で食わされたよ。
のた打つ不味さてぇのは、あのことだな。
青汁なんざぁ、目じゃねぇぞ」
うわぁ〜っ、食いたくねぇー
「爺さんが言うにはな。
「原点を知れば、如何に今の合成食材が優れておるか分かろう?
先人の苦労と知恵がの、今の合成食材には詰まっとるでな」
ってたな。
爺さん的にはな、教育の一貫だったらしんだが…勘弁して欲しかったぜ」
とんだ爺さんも、居たもんだぜっ!
「で、な。
そんな不味い合成タンパクもだ。
骨に付くように生成すると美味くなるらしい。
そのことから、食材の元となる動植物に模せば美味くなるってな。
今では、動植物のコピーに近い形で合成食材を生成しててだな。
そうなると、当然、骨や灰汁もな。
これで説明になったかね」
まさか、骨や灰汁が食材の味に関わってるとはな。
ビックリしたぜ。
「そう言えばクローンと違い、生命を生み出さないっう結論になったんでしたよね。
その頃から医療分野にも、合成機器にて作成した肉体が提供されているのだとか。
そのうち、肉体ごと取り替えて若返ったりできるかもしれないですね」
そんな冗談を告げたんだが…
「ああ、それなぁ。
既に実現してっぞ」てなことをな。
「いや、初耳なんですが?」ったら…
「そらそうだ。
一部のセレブか、特殊な者しか行って無いし、公開もしてないからな。
そら、知らんだろうさ」ってさ。
いやいや、それってさぁ、おかしくね?
「だったらさ。
なんで藤堂さんは、知ってんだ?
おかしくね?」ったらな。
「そら、俺の爺さんがな、やってるからだよ。
成功したノウハウでな、セレブへ施術してんだとさ。
むろん、それ用に医師を雇ってるからな。
爺さんはな、脳以外は全て合成人体になってんだわ。
今は脳をも入れ替える研究中らしい。
あれだ、アレ。
霊子とかなんとかってぇのが存在するてぇ論文が出てんの知らねぇか?
その理論が正しければ、霊体を移す肉体は用意できる訳だ。
霊体てぇのが老えるかは知らんが…もし老えないのだとしたら、不老の夢が叶うってな」
そんな夢物語みたいなことが実際にぃ!?
世の中、何が起こってるか、分からんもんだな。




