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しかし、ここの料理は美味いな。
ちょっとした料亭クラスだぞ。
っなことを思ってっとだな。
「こら、こら。
そんなに沢海老の素揚げを取るな。
百瀬は沢蟹を持ってくなっ!
ったく」
なんだ?
諍いか?
「どうしました?」ったらな。
「いやな。
櫻井はエビが、百瀬はカニが好きでな。
ちょこちょこと、俺のツマミを取るんだわ」
「結構な量があるんだから、ケチケチしないで下さいよ」
櫻井さんが、不満気にな。
そうこうしている内に、次の料理がな。
いやな。
刺身の盛り合わせに、照り焼き、炭火焼きの魚介系とだな。
エビチリ、エビマヨ、カニハサミのフライにカニクリームコロッケ。
うん、何というミスマッチ!
い、いや…個々に見ればマッチしてるのか?
藤堂さんは純米酒を、ぬる燗にしてやってんな。
まぁ、俺も相伴にあやかってんだがな。
いゃぁ、魚介にはさ、やはりポン酒だな。
美味いのなんのって。
して、お嬢様方なのだが…
コチラは白ワインで、やってんな。
揚げ物とワインはさ、魚介だろうと意外に相性がよろしいようで。
生魚とワインはさ、壊滅的に合わないけどなっ!
俺もさ、エビチリなども頂いてみたが…酒よりもワインかとな。
だが、揚げ物や辛い系はさ、やっぱりビールだろっ!
「先輩、チャンポンし過ぎっす!」っう後輩が、1番チャンポンしてやがる。
「この料理には、これっす!」てなことを言いながら、ビールに日本酒、紹興酒、ワインに焼酎と、節操がない。
これで深酔いしないってぇんだから、呆れるわい。
俺もさ、結構、酒に強い方と自負してたんだが…コイツはザルどころか枠だかんな。
後輩の飲みっぷりを見て、流石に櫻井さんも競おうとはしなかったな、うん。
「しかし…結構、良い食材を使ってますねぇ。
この値段で提供して、ペイするんで?」っと、思わずな。
流石に天然物や養殖物は、高くて庶民の手には届かない。
今の世はさ、合成食材が当たり前だからな。
ってもな、生命を宿さない魚介や哺乳類に鳥類、野菜までもを、昔あったと言う3Dプリンターのごとき機器にて、作り出すかごとく、生み出してるかんな。
本物と変わらないクオリティで作り出される食材だが、それでも優劣はある。
養殖物や天然物に近いほど、値段は高くなる訳で…
俺のな、そんな疑問へ藤堂さんが。
「いやな、この店の食材は親戚筋の会社が生産していてだな。
市価よりも遥かに安く卸して貰ってんだわ。
中小企業ではあるが、なかなか高い技術力をもっててだな。
最近開発した機器で、さらに天然物に近い食材を作れるようになったそうだ。
そんな食材を、いち早く入手できることも、この店の強みだな」
なるほど…なればこそ、この味かぁ。
昨今、天然物や養殖物はセレブしか食べれない。
これも、世界人口が増えたためだ。
先進国は少子化だが、発展途上国がさ。
以前に食糧難にて、世界危機と言われるほどになったことがな。
その頃にな、月やスペースコロニーへの移民が推奨され、途上国から人員が選出されたそうな。
移民先では、様々な食糧生産がなされ、それが、こちらへと送られるようにな。
それでも食糧不足は深刻でな。
色々と解決策を模索して、この合成食材へと、たどり着いた訳だ。




