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0025

藤堂さんに連れられて、(くだん)の小料理屋へと。

何故か後輩も着いて来てるんだがな。


「来るのは構わんが、奢るのは武道さんにだけだからな」っと、釘を刺されてたな。

したらな。


「っす、大丈夫っす!

 その小料理屋は先輩が行きたがってて、何度か付き合ったっすよ。

 その度に満席で入れてないんす。

 行けるなら、僕も行きたいっすよっ!」

そう告げられ、藤堂さんも納得してたな。


俺たち3人の他に、若い娘さんが2人ほど。

どうやら藤堂さんの会社へ勤めてる従業員らしい。


2人とも20代前半らしい。

百瀬さんと櫻井さんだそうな。


藤堂さんがな、今日の俺がプレイする動画を観て2人を呼んだんだとさ。

昨夜の俺のプレイ動画を観た感想を、会社で話したら興味を持ったらしい。


俺がプレイし始めてから、呼ぶのを忘れてたことに気付いてさ、慌てて連絡したんだとさ。


「初めまして、藤堂の会社で働いている百瀬です。

 こっちは、同僚の櫻井さん。


 私たちもサーシャムには興味があったんです。

 以前に一度チャレンジして、全く歩かせれなかっんですよ。

 それなのに、あんなに動かせるなんて…尊敬します!」

「私、ファンになちっちゃいました」

「あーミキ、ズルい!

 それなら、私もファンになるもん!」

「なら、2人でなろ」

「それ、いいね!

 そうしよ、そうしよ」


うむ、3人居なくとも、中々に姦しい。


「すまんなぁ。

 今日、昨日のプレイを見たことをポロリっとな。

 2人が、ここまでサーシャムにハマってるとは知らんでな」

すまなそうな、藤堂さんに連れられ小料理屋へと。


ゲーセンからは、さほど離れていなかったため、案外早かったよ。


道中、女性2人が話し放しだったのには、圧倒されたがな。

後輩は女性陣の圧に負けたのか、非常に大人しかったよ。


2人の話しが耳に入って来る訳だがな。

どうやら海外プレーヤーのファンだったみたいだな。


海外プレーヤー達は動画を配信しているらしい。

いや、正確には、ゲーム会社がプレーヤーの許可を得て配信だな。

ゲーム会社は宣伝になるし、広告収入も得られる。


プレーヤーへは、ゲーム会社からマージンが支払われてるとのこと。

ハッキリは分からないが、一般的なサラリーマン年収5年分が1プレイで得られているらしい。

いや、もちろん、一部のトッププレーヤーは、だがな。


そんなプレーヤーよりも俺のプレイの方が、断然上なんだとさ。

本当かねぇ。

俺はさ、そこら辺に居るような、おじさんなんだがなぁ。


小料理屋へ入ると、藤堂さんはカウンターではなく奥座敷へと。


「この座敷を、予約で押さえたんですか?」っと尋ねるとな。

「そうだな。

 正確には、会社で年間契約しているんだがな。

 来る前に支度があるから、一報欲しいってことでなぁ。

 それが、予約みたいなもんだ」

そんなことをさ。


会社としての福利厚生らしい。

経費として落とすため、税金対策にもなるんだとさ。


ランチもやってるらしく、藤堂の会社社員がさ、良く通うんだと。

割引されるので、お得らしいぞ。


俺たちは座敷へ通された訳だが、掘り炬燵は有難いな。

胡座はな、ちと苦手なんだわ。

だから椅子が良かったんだが、流石に奢りだから言い出せなかったんだよ。

助かったぜ。

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