0017
俺は昨夜のようにサーシャムを起動させると、ハンガーから歩かせる。
俺にとっては他愛のない作業ではあるのだが、外で観ている連中にとっては困難な作業だったみたいだな。
さて、指示された第五エリアの門へ向かいますかね。
マップを確認するとな、どうやら海岸へ向かうための門みたいだな。
ここから南方へ移動した先となるようだ。
俺はローラーやホバーは使用せずに、サーシャムを歩かせて移動させている。
まぁ、基地内だから当たり前ではあるが…
それでも人とは体高が違うため、歩幅も違う。
だから思ったほどには時間を掛けずに門へとな。
たどり着いた門は開け放たれていた。
いやいや、をいをい。
開け放っていて良いのか?
敵さん入り放題なんでは?って思ってたらな、ちょうど討伐隊が出撃する所だったよ。
うん、タイミングがよろしいですな。
便乗させていただきますかね。
アチラさんは、サーシャム3機に支援車両が数両ほど付き従う感じかな。
「えらい大規模なんだな」っと、思わず感想が漏れるのも仕方あるまい。
こちらは1機での出撃なんだしな。
「あれは佐官クラスの出撃ですね。
少佐から随伴機が付きサポートしますので」
「車両もかい?」
「ええ、武器弾薬の補給にエネルギー供給用ですわ」
「そらぁ助かるだろうが…車両じゃぁ、撃破されるんじゃないか?」
当然の疑問として尋ねたらだな。
「車両には防御フィールドが展開されており、敵の攻撃を寄せ付けないので大丈夫なのです」
だってさ。
なにそれ?ズルくね?
「それってさ、サーシャムへ付けれないの?」
そら、要望するわさ。
「展開範囲が狭いため、サーシャムを覆いきれませんわ。
それに範囲が広くなれば、消費するエネルギーコストも馬鹿になりませんので。
そして最たる理由として、防御フィールド内からは攻撃できません。
なので、敵撃破のために出撃するサーシャムへは搭載されませんわね」っう説明をな。
そら仕方ないか…
敵を倒しに出撃してんのにさ、攻撃できんのでは話にならんわな。
「佐官クラスの機体へ随伴できるのは、大尉からとなります。
申請すれば随伴可能ですが、義務ではないため強制されることはありません。
大尉に昇進されたら申請されるか確認致します」
そんなことを話している間に団体さんが基地から出たな。
俺も続いて門を潜る。
門周辺は基地からの支援射撃にて敵が一掃されているな。
移動は楽なハズなんだが…
「なぁ」
「何でしょう?」
「前の団体さん、遅くね?」っと、思わずな。
「それは仕方ないかと」
「んっとぉ…それは何故だい?」
「佐官クラスの方が操る機体は防御力特化型にカスタマイズされています。
そのため機動力に劣りますので」
あれか?防御力特化だと機動力に劣るっと…いや、遅すぎだろがい!!
あんな機体だと的だぞ、大丈夫なのか?
思わず心配になり尋ねたらな。
「あのクラスの機体になると大半の攻撃は弾きますわね。
ただ…機動力と攻撃力に劣るため、敵を惹きつけ随伴機に攻撃させるスタイルとなります」
俺には絶対に合わないスタイルだな。
防御力特化は、ないわぁ〜




