0015
居酒屋っうかだ、小料理屋へのお誘い、さらに奢りってことでな、俺はゲーセン行きを承諾した訳だが…
「ギャラリー…多くね?」
思わずな。
俺を出迎えるようにゲーセンで待っていた客がな、男ばかり数十人ほど。
いやいや、昨日のギャラリーよりも多くね?
「朝からサーシャムにチャレンジした連中と、その友人が残ってるんだわ。
誰もハンガーから、まともにサーシャムを立たせられんでな。
数步ほどヨタヨタ歩いて倒れるヤツが、1番上手いレベルなんだわ」
いや、訳わからんのだが?
俺は容易く動かせたぞ?
「コンパニオンが言うには、同調率が高ければ操るのは容易いそうだ。
数を熟せば、その内に操作可能になるそうなのだが…マトモにゲームできるのか問題になってだな」
ああ、それで俺を呼びに?
「通常は、海外でサーシャムを操れるようになったプレイヤー動画を観せるそうなんだがな。
昨日アンタが見せたプレーを知ってる連中が、アンタを呼びたいってことになってさ。
海外プレイヤーは俺たちレベルから、泥臭くプレイヤースキルを磨いたらしい。
それを聞いたらな、アンタのプレーが見たくなるだろ?
だからさ、俺が代表して後輩君にお願いしたってわけ」
いや、そこまでのものではないのだが…
なにやら、俺が思っていたよりもハードルが高いんだが…大丈夫か?俺?
「期待に沿えるか不安になるんだが…まぁ、やりますかね」
そう告げて、筐体の前へと。
ゲーム代は、既に払い込まれており、俺が払う必要はないらしい。
さいですか?
まぁ、招かれてのプレーだから、ありなのか?
コンパニオンのお姉さんは、既に筐体前にてスタンバっているな。
当然のように誘われ、筐体の中へと。
う〜ん…座った時の見栄えは良いのだろうけどさ、前方ガルウィングハッチは、どうなんだろうか?
プチメタボな俺としては、乗り込んでから体勢を整えるのがさ、辛いんですけど…
なんとか乗り込み、シートベルトを絞める。
コンパニオンさんにな、問題ないかをチェックされ…
「良いプレーを」って、送り出されるようにハッチを閉じられたよ。
いや、全く移動しないんだけどね。
そんなん思ってたらさ、ゲームが起動したらみたいだ。
シートベルトを締めた時に手袋も嵌めてるんだが…ペダルも手袋も要らないかもしれんな。
なんっーかだ、ゲームが起動した直後から、サーシャムとの一体感がさ。
んダァ、これ?
これが、同調率が高いってヤツなのか?
サーシャムが自分の身体であるような錯覚がさ。
怖っ!
そんなん思ってっとだ。
金髪美人のマチルダさんがな、モニターへと。
「アキラ中尉、中尉就任おめでとうございます」ってな。
「ありがとう」って返すとだ。
「つきましては、サーシャムが中尉機へとグレードアップされております。
昇進特典として、一度だけカスタマイズ可能です」ってなことをな。
さて、どうしよう?




