0014
次のプロジェクト準備を色々と進め、一仕事終えた俺が休日前の一杯、一仕事終えたあとの一杯を楽しみに会社を出ると…
「先輩、お疲れさまっす!
待ってやしたよっ!」っと、後輩が待ち構えていた。
知らない男と、ともになっ!
なにかトラブルか?
勘弁してしてくれやっ!
仕事後の至高たる一杯をヤリに行くのを、邪魔すんでねえっ!
「なんでオマエが、ここにいるんだ?
今日は休みだろ?」
ここから2時間半かかる俺の自宅ほどではないが、後輩の家も、ここから1時間はかかる。
仕事でもないのに、会社の近くまで来る理由はないはずなんだがなぁ?
「そらぁ、もちろん!サーシャムを、やるためっす!」って、なんでドヤ顔?
っかさぁ、サーシャムって…なんだったけ、か?
「んだぁ、それ?」
俺が首を傾げるとだ、後輩が唖然っとしたようにな。
「なんで覚えてないっすかぁっ!
先輩が昨日プレイしたゲームっすよっ!
昨日プレイできなかっから、ここまで来たっす」
そう、のたまうのでな、思わず…
「わざわざ、ここまで?」って、突っ込んだ俺は、悪くないハズだ、うん。
「家から1時間で行ける範囲に、サーシャムができるゲーセンは、ここだけなんっす!
交通費も考えると、ここしか選択肢ないっすからぁっ!」
いや、そんな慟哭するかの如く言われてもなぁ〜
「そうか、そら大変だったな。
ならお疲れさんっうことで、飲みに行くか?」
そう告げたらな。
「良いっすねぇ!
行きやしょう、行きやしょう」ってな。
さて、飲みに行くか!って、ところでな、横槍がさ。
「をい、飲みに行くんじゃねぇっ!
プレイできなくなるだろうが」
そう、後輩が連れて来ていた男がな。
どなたさん?
「ハッ!
そうだったっす!
飲んじゃダメだったっすね!」
「目的を忘れてんじゃないよ、まったく…
初めまして、アキラ中尉。
私は昨夜のプレイを視聴していた1人です。
彼と同様に、サーシャムをプレイしに来た1人でもあります。
実はですな、そのサーシャムにて問題がありまして…
ぜひ、アキラ中尉に、相談に乗って貰いたくてですな」
いや、な…
「アキラ中尉って、呼ぶんじゃねぇ!
俺は、軍隊に属したことないし、そもそもだ、名前呼びを許したつもりはないんだが?」
んだぁ、こいつ?
「いや、これは失礼した。
なにせ、アナタの本名を知りませんでな。
こちらの方は、先輩としか言いませんので」
「そら、個人情報っすから。
そこら辺は、わきまえてるっすよ」
この後輩が?
意外っと思ったのは、黙っておいた方が良いだろうな。
「それで?
俺に、なんの用なんだ?」
面倒ごとは、ごめんなんだがな。
「じつはですな…」
藤堂と名乗った男が言うにはだ、どうやらサーシャムを、まともにプレイできる者がいないらしい。
マシンとの同調率が影響しているらしく、今日プレイしたプレイヤー連中は壊滅なんだとさ。
そこでだ!
昨夜、まともなプレイをしていた俺を呼んで、せめてマトモなプレイ視聴したいと…
昨夜、俺と一緒に来ていた後輩がいたからさ、後輩に呼んで貰おうってなことになったそうな。
「むろん、礼はしますぞ。
行き付けの飲み屋で申し訳ないが、プレイ後は、そこで奢らせていただきますので…如何ですかな?」っと、そんなことをな。
ふむ、一度、行ってみたいと思っていた店だな。
そこへ奢りで行けると?
「ようござんしょ。
この武道 輝、一肌脱ぎましょう」ってなっ!




